ボトルメール

溝淵文 ボトルメール歌詞
1.Spiral Days

作詞:Aya Mizobuchi
作曲:Aya Mizobuchi

こわかったのよ 愛とか夢だとか
のめり込むほど 滑稽で無様で
掻き集めた ちっぽけな勇気の欠片を
塗りたくって「せーの」って出掛ける

入り組んだパズルの日々に
答えなんて見つからなくて
あてもなく彷徨ってる

いつだってSpiral Days
迷い込んだ迷路で
傷つき途方に暮れる

悩みを抱えたままで
心ヒリヒリ痛んで
孤独と向き合ってる
それでも 光を 求めて

心の中に 棲みついた不安が
つきまとって 逃れられない
昨日までの たくさんの涙のしずくは
アスファルトに 染み込んで消えてく

挟まった胸の奥に
答えなんて見つからなくて
闇の中 もがいている

いつだってSpiral Days
出口のない迷路で
行き場を失ってる

矛盾を抱えたままで
そびえ立つ壁に向かって
孤独と戦ってる
それでも 光を 探して
Spiral Days

いつまでも綱渡りをしてるみたいな 不安定で揺れる心
それでも信じてる いつか報われる そのチャンスは来る

いつだってSpiral Days
迷い込んだ迷路で
傷つき途方に暮れる

悩みを抱えたままで
心ヒリヒリ痛んで
孤独と向き合ってる
それでも 光を 探して

Spiral Days


2.青夜

作詞:Aya Mizobuchi
作曲:Aya Mizobuchi

夜が来るのが何だかやるせなくてさあ
「今日何ができたか」って
振り返ってやるせなくてさあ

何だってできて 何にもできない自分
「なんで?なんで?」って心に問う夜も
時間は手招いてる「早くおいでよ」と
泣いて笑って 僕は生きていこう
それで いい

君に会ったら何だかやるせなくてさあ
「僕に何ができるか」って
心底やるせなくてさあ

こんな僕に手を差し延べた

「なんで?なんで?」って君に問う夜も
笑って手招いてる「君が好きだよ」と
泣いて笑って 君と生きていこう
それが いい

儚くてもください
本当の愛を
今 ここにいてください
やってみるから

何だってできて 何にもできない自分

「なんで?なんで?」って誰に問いかけるでなく
時間手玉に取って「どうぞお好きなように」と
泣いて笑って こうして生きていく
それが いい

「なんで?なんで?」って自分に問う夜も
時間は手招いてる「早くおいでよ」と
泣いて笑って 僕は生きていこう
それで いい


3.今日は夢も見ないで眠った

作詞:Aya Mizobuchi
作曲:Aya Mizobuchi

今日は夢も見ないで眠った
白い冬の日の朝だった
君の肩が僕に触れた
君のぬくもり嬉しかった

こんなふうに きっと
君と ずっと
こんなふうに 君と
きっと ずっと

このまま裸で
抱き合っていたいよ
変わらぬ気持ちを
誓い合っていたいよ

いつでも いつまでも
鮮やかなまま 色褪せないまま
いつでも いつまでも
出逢ったころのような
想いで 満たされてる

今日と昨日の間で
深い眠りの森の中で
頬を撫でる君の左手
とても温かで柔らかで

こんなふうに 君に
触れて いたい
こんなふうに 君と
きっと ずっと

このままいつまでも
抱き合っていたいよ
誰より君だけを
見つめていたいよ

いつでも いつまでも
消えることなく 弛むことなく
いつでも いつまでも
ふたりの時間を 一緒に紡いで行こう

君と巡り逢うまでは
本物の愛なんて知らなかった
でも今はここで
一緒にいられる意味を信じられる

いつでも いつまでも
鮮やかなまま 色褪せないまま
いつでも いつまでも
出逢ったころのような
想いで 満たされてく
ふたり導かれるまま


4.紙の頁

作詞:Aya Mizobuchi
作曲:Aya Mizobuchi

「愛してる」と男が言う
女は頷く 笑う
広い胸に抱かれていく
場面が変わる

読みかけの物語に
昨夜の自分重ねてさ
このまま幸せな結末を祈るけど

どうしたって枠からはみ出してしまう
余計な一言であなたは去って行ってしまう
涙で よれてる
紙の頁

「さようなら」と嘘をついて
女は逃げる
すぐに男の足がそれに追いつき
抱きしめ合う

泣いて笑って
物語は美しく終わる
読み終えた現実の
悲しみが纏わりつく

寂しさで物語に逃げ込んでも
ひとりの部屋は
静かすぎて息が詰まる
涙で 読めない
紙の頁

アイシテイル
I love you.
愛している

どうしたって枠からはみ出してしまう
余計な一言であなたは去って行ってしまう
涙で よれてる
紙の頁


5.結晶

作詞:Aya Mizobuchi
作曲:Aya Mizobuchi

もうすぐこぼれ落ちる涙は
ふたり 過ごした日々の
記憶と呼び合ってる
結晶

別れの言葉はもう 忘れてしまったけど
それを言ったあなたの表情 消えなくて

足跡さえ 傷跡さえ 残せなかった
日々を越えて
そんな 泣き出しそうな はじかれそうな
滲んだ夢を 今も あなたは
覚えている?
聴こえている?

もう忘れてるかもしれないけど
ふたりでよく話したね
見つめる先へ伸びる
未来を

さよならを選んだこと 間違いじゃなかった
もたれ合ったままでは 明日さえ見えなくて

しゃがみこんで 動けなくて 壊れかけてた
私を見つめて
そして「生きることは怖くない」と
言い続けてくれた 今の あなたは
笑えている?
泣けている?

手を握れば握り返して 何度でも確かめ合った
同じ時代 生まれてきた喜びを忘れない

つないだ手を そっとはなして それぞれの道
歩き出そう
また 泣き出しそうで はじかれそうで
うつむく時は
あの日の笑顔を 思い出すよ
いつも心にある
あなたの手の ぬくもりを
今 こぼれ落ちていった 涙


6.Come home

作詞:Aya Mizobuchi
作曲:Aya Mizobuchi

明日 旅に出よう
行きたい場所はどこ?
青い海 緑色の山
オーロラなんかも見に行きたいな

だけど本当は 何でもいい
行き着くところ I come home

あの国のあの島が 僕を呼んでるような
謎めいた洞窟が 僕を呼んでるような
まだ知らない人達が 名前を呼んでるような
でもまずは今 音がした ポストを見に行こうか

トランク 引っ張り出そう
荷物は軽いが勝ち
でも青いシャツ お気に入りの山
あれもこれも持って行きたいな

だけどやっぱり 何でもいい
行き着くところ I love home

まっ白な湖が 僕を呼んでるような
謎めいた地上絵が 僕を呼んでるような
愛すべき人達が 名前を呼んでるような
でもまずは録りだめしといた 旅番組を見ようか

しがらみなんかはひとまず置いといて
美味しいものとか食べたりしたいね
ひとりもいいけど友達誘ったりしてさ
想像してたら満足しちゃいそうだ

ずっと昔あの場所で 約束したような
赤い糸のその先を 手繰り寄せたいような
悠久の遺伝子が 名前を呼んでるような
でもまずはさっき音がした ポストを見に行こうか
Come home


7.Key

作詞:Aya Mizobuchi
作曲:Aya Mizobuchi

ここにはもう 戻らない
握りしめた鍵投げ捨てた
部屋の窓は後悔と嘘と涙で曇ってた

疲れ果て 傷ついた心が
下手で見え透いた 嘘に気付いてた
「早く目を覚ませ!」と 心が叫んでた

ああ 運命よ あるのならば
この手に口づけてくれ
ありのままで 飛び込んだら
泳ぎきれるのでしょうか?
私にできるのでしょうか?

もう 二度と 振り返らない

指紋だらけの部屋を出たけど
心はまだ空っぽのまま
「もっと先へ行かなきゃ」って
言い聞かせてるようじゃ まだだめさ

見失い いつも彷徨ってた
偽りの顔して 嘘を重ねてた
もう そんな毎日にさよならするのさ

ああ 運命よ いるのならば
今すぐ風吹かせてくれ
放たれた鳥のように
大空に舞ってみせるから
どこまでも飛んでみせるから

立ち止まってた 昨日にバイバイ

でこぼこな道を歩かされてきた
くだらない日々と思い込んできたけれど
本当は未来なんて自分次第なんだって
気付ついた

ああ 運命よ あるのならば
この手に口づけてくれ
ありのままを愛せるなら
辿り着けるはずだから

ああ 運命よ あるのならば
今すぐ風吹かせてくれ
放たれた鳥のように
自由に舞ってみせるから
どこまでも飛んでいけるから

もう 二度と振り返らない


8.熱

作詞:Aya Mizobuchi
作曲:Aya Mizobuchi

あなたから言って 今すぐ言って
誘い文句で 酔わせてほしい
上ずる言葉じゃ 気付かれそうで
無言で頷き 指を絡めた

運命だなんて うそぶいて近付くハンターに
騙されたふりで 狙いを定める

体 熱 鼓動
あなたを今すぐ感じたいの
悪戯な指先で
唇触れられた瞬間
眠ってた本能が目覚める
情熱でふたり
溶けてしまいたい

偶然じゃないって
分かっていたの
体の奥は知っていたの
強がってても見抜かれそうで
黙って胸に顔を埋めた

愛してるなんて
言わないで言葉はいらないから
優しい仕草でボタンをはずして

体 熱 吐息
あなたの全てを感じたいの
とろけるようなキスして
シーツで絡み合う瞬間
淫らな衝動がざわめく
ふたり濡れたままで
溶けてしまいたい

愛の言葉は
すぐに消えてしまうものだから
優しい魔法で時間を止めて

体 熱 吐息
あなたの全てを感じたいの
とろけるようなキスして
シーツで絡み合う瞬間
淫らな衝動がざわめく
ふたり濡れたままで
溶けてしまいたい
溶けてしまいたい

体 熱 鼓動
体 熱 吐息


9.501号室

作詞:Aya Mizobuchi
作曲:Aya Mizobuchi

命の火
消えかけた 愛しい人
戻ってきて
彼は言った

「目が覚めた時 病室を染めた夕焼けの美しさよ!」

ああ 何で いつも
忘れてしまうのだろう
こんな毎日も いつか終わるってこと
もう地上にいない 天に伝えたい
鳴り止まないメロディー

ひとりきり
あなたによく手を引かれ歩いた
河原の道

今手には 話したかった言葉たちが
こぼれそうで

ああ 今 どうか
あなたに聴いてほしい
「がんばれよ」と遺し
空に吸い込まれた

手は届かなくても
つながれるはず
つらぬけメロディー

ああ 何で いつも
忘れてしまうのだろう
こんな毎日も いつか終わるってこと
もう地上にいない 天に伝えたい
鳴り止まないメロディー
鳴り止まないメロディー


10.マリー

作詞:Aya Mizobuchi
作曲:Aya Mizobuchi

初めて会った時
息をするのも忘れてた
見慣れた景色が 一瞬で変わった

これまでの恋の 消せない傷たちに
臆病になってた 私を包んでくれた
あふれる涙を そっと拭ってくれた
やさしいあなたが いつでもただ愛しくて

ぎゅっと抱きしめられると
肩の力全部抜けて
ずっとこのままでいたい
この瞬間を焼き付けたい

誰かをこんなに 想うなんてなかった

私の名前を呼ぶ
あなたのその声が
ふたりの間の 心の距離を縮める

でも愛は形のない 見えないものだから
ひとりの夜は 胸が痛む切なくなる
あなたの言葉を 心に浮かべると
信じる気持ちが 確かに広がっていくの

そっとあなたの素肌を
指でなぞって感じたい
ずっとこのままでいたい
このぬくもりを焼き付けたい

誰かをこんなに 想うなんてはじめて

目が合った瞬間の
眩しさを覚えてるから
その声を聞けば
笑顔を見ればまた歩き出せるから

ぎゅっと抱きしめられると
肩の力全部抜けて
ずっとこのままでいたい
この瞬間を焼き付けたい

誰かをこんなに 想うなんてはじめて

ただ愛しくて 胸は切なくて
ただ愛しくて 胸は切なくて
ただ愛しくて ただ愛しくて


11.ハナミチ

作詞:Aya Mizobuchi
作曲:Aya Mizobuchi

きっと誰もが 世知辛い毎日を
生き急いでいる 心をすり減らしてる

きっと誰もが 本当は自由に
ありのままに 過ごせればいいと思っている

ジタバタしたって 傷つくばかりで
追い立てられるような朝を迎える
でもきっと 明日にはいい日が来ると
言い聞かせて 飛び起きて 窓を開ける

明日はきっと輝けるように
前向いて信じて歩いて行こう
明日はもっと笑えるように
自分を信じて歩いて行こう

ハナミチを 真っ直ぐに

きっと涙は 抱え込んだ悩みを
洗い流すため 何度もこぼれるのだろう

きっと涙は 優しく包んでくれるだろう いつでも
苦い過去の記憶や 胸の奥の痛みを

不器用で上手く 生きられなくて
そんな自分が小さく見える
あと一歩 もう少しで辿り着けると
言い聞かせて 靴を履いて ドアを開ける

明日はきっと輝けるように
自分だけの道を探して行こう
明日はもっと誇れるように
自分を受け入れ歩いて行こう

ハナミチを 真っ直ぐに

雨の日もあれば 向かい風の日もある
泣いて笑って 生きて行こう 確かに
これまでの日々が これからを 支えてくれるだろう

明日はきっと輝けるように
前向いて信じて歩いて行こう
明日はもっと笑えるように
自分を信じて歩いて行こう

ハナミチを 真っ直ぐに


12.坂本橋

作詞:Aya Mizobuchi
作曲:Aya Mizobuchi

泣きながらうたってた
あの橋の上に立って
責めるように睨みつける
あの日の自分を見た

橋の真ん中で 帰り道忘れ
祈るようにうたった 遠い日のこと

青く澄んだ川に 問いかけてた
自転車に乗った女の子 目が合った
「私を忘れないで」

泣きながらうたってた
同じ橋の上に立って
責めるように睨みつける
あの日の自分を見た

戻れない悲しみを
生きていこうとする力に変えたい
そして 行こう

橋の真ん中で 欄干に足掛けて
川を見下ろしている 午前0時

水面に映る顔 知らない人のよう
あめんぼが涙の輪を すり抜けた

泣きながらうたってた
同じ橋の上に立って
憐れむように笑いかける
あの日の自分を見た

戻れない 進めない
橋の真ん中に立っている自分が
透けて見えた

泣きながら うたってた
今なら家から歩いて5分で行ける
あの橋の上に立って
自分の未来に恋い焦がれてた待ち焦がれてた
あの日の自分が笑っているのが見える
大声で顔くしゃくしゃにして 笑ってる

戻れない 進めない
橋の真ん中に立っている自分が

泣きながらうたってた
同じ橋の上に立って
責めるように睨みつける
あの日の自分を見つけた