ゴールデン☆ベスト

牧村三枝子 ゴールデン☆ベスト歌詞
1.みちづれ

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

水にただよう 浮草に
おなじさだめと 指をさす
言葉少なに 目をうるませて
俺をみつめて うなづくおまえ
きめた きめた おまえとみちづれに

花の咲かない 浮草に
いつか 実のなる ときをまつ
寒い夜更けは お酒を買って
たまのおごりと はしゃぐ姿に
きめた きめた おまえとみちづれに

根なし明日なし 浮草に
月のしずくの やどるころ
夢の中でも この手をもとめ
さぐりあてれば 小さな寝息
きめた きめた おまえとみちづれに


2.夫婦きどり

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

抱けばそのまま 腕の中
とけて消えそな あゝおまえ
夫婦みたいに 暮らしたい
せめて三日でもねえという
おまえに うそはつけない

爪をかむくせ その癖も
いつか忘れた あゝおまえ
買った揃いの お茶わんに
夢がさめなけりゃねえという
おまえの 顔がまぶしい

肩で甘えて ついてくる
白いうなじの あゝおまえ
襟をあわせて 寂しそに
雨になるかしらねえという
おまえの 声が泣いていた


3.あなたの妻と呼ばれたい

作詞:水木かおる
作曲:遠藤実

お酒のしずくで つづけて書いた
おなたの苗字と わたしの名前
愛しても 愛しても 愛したりない
女ごころは うるさいですか
今は夢でも いつかあなたの
妻と 妻と 呼ばれてみたい

あなたがうしろを ふりむくときを
今日まで待ったわ 爪かみながら
これからも これからも 邪魔をしないで
ついてゆきます 嫌わないでね
愛はひとすじ いつかあなたの
妻と 妻と 呼ばれてみたい

指輪もお金も ほしくはないが
かなえてあげたい あなたの夢は
つくすだけ つくすだけ どうぞわたしの
今の生き甲斐 うばわないでね
何もいらない いつかあなたの
妻と 妻と 呼ばれてみたい


4.友禅流し

作詞:水木かおる
作曲:乙田修三

雪はまだ 河原に白く
指を切る 水のつめたさ
加賀の金沢 浅野・犀の流れ
明日をさがして さまよう恋に
いのち華やぐ 夢染めて
春を呼ぶ 春を呼ぶ 友禅流し

露草で 描いた恋の
行くすえは 水に流れる
慕う女の こころのように
ゆれて揉まれる 絵模様の
かなしくも 美しい 友禅流し

城下町 肩先さむく
ひとり行く 水のたそがれ
かすむ白山 夕山ざくら
夢も望みも ぼかした恋に
せめて小さな 幸福の
春を呼ぶ 春を呼ぶ 友禅流し


5.花あかり(デュエット:渡哲也)

作詞:浜圭介
作曲:前田俊明

待たせるだけで あの日から
いくつの季節が 流れたろ
夜が寒いと 花冷えの
肩が甘える めぐり逢い

思えば長い 冬の日も
色づきそだてた 夢ひとつ
逢いたかったと すがりつく
しだれ桜の 花あかり

あふれる愛を そそぐよに
空ければグラスに 充たす酒
酔って怨みを こめた目が
胸にせつない 花の宿

吐息もからむ 襟あしに
花びらふたつの こぼれ紅
恋いに生きたい
死にたいと
むせぶおぼろ夜 雨になる
むせぶおぼろ夜 雨になる


6.一ぱいのお酒

作詞:千家和也
作曲:馬飼野俊一

最初の一ぱいは 私につがせて
あなたを誰かに 盗られないうちに
お酒の楽しさを ふりまく人だから
グラスのまわりに 陽だまりができる

※すこしでいいの 心の隅に
私の愛を 住まわせといて
かたほうの眼で なにげなく
私の影を 追いかけて
最初の一ぱいは 私にのませて※

※※信じて待ちわびた ごほうびのように※※

最初の一ぱいは 私にかえして
あなたの名残を 独り占めしたい
お酒のせつなさを 知ってる人だから
かくれてひそかに 傷ついているわ

いつでもいいの 気が向いたとき
私の愛を たしかめにきて
かたほうの手で くりかえし
私の眉に 触れてみて
最後の一ぱいは 私にのませて
やさしいおやすみの 口づけがわりに

(※くり返し)
(※※くり返し)


7.月洩るる窓の下で

作詞:荒木とよひさ
作曲:浜圭介

月洩るる窓の下であなたを待てば
愛しても 愛しても心は遠く
TAXI の止まる音が裏切るたびに
ひとつずつ ひとつずつ涙がふえる
ああ 何故 恋に
ああ 何故 女に
ああ 何故 人の世に
抱かれても 抱かれても
また抱かれたい あなた あなたあなたに…

花冷えの 指の寒さあなたは何処に
逢いたくて 逢いたくて心が走る
電話さえ せめて鳴れば着替えも出来る
口紅を 口紅をときめく色に
ああ 何故 愛に
ああ 何故 男に
ああ 何故 まぼろしに
抱かれても 抱かれても
また抱かれたい あなた あなたあなたに…

ああ 何故 恋に
ああ 何故 女に
ああ 何故 人の世に
抱かれても 抱かれても
また抱かれたい あなた あなた あなたに…


8.樹氷の宿

作詞:水木かおる
作曲:相原旭

明日の別れを 知りながら
命のかぎり 燃える女
ほのかに香る 湯あがりの
肌の白さに 匂う月
ああ みちのく 樹氷の宿

酒のぬくみも 凍てついた
さだめの雪は とかせない
ほろりと酔えば 死にたいと
弱い女に また返り
ああ 君泣く 樹氷の宿

無理に微笑って 朝の日に
そむけた顔の いじらしさ
女のそんな まごころに
何も酬いて やれぬ身が
ああ せつない 樹氷の宿


9.嫁ぐ日に(デュエット:八代英太)


10.夾竹桃(きょうちくとう)


11.螢川

作詞:松本礼児
作曲:松本礼児

ことしの冬は長いっちゃァ
四月やいうとるがに
ため息まじりの千代の声
冷たい蒲団にもぐりこむ
胸にチラチラ燃えあがる
蒼い炎に目覚めたら

雪が舞う さらに舞う 風を誘ってまた舞い落ちる
螢は出よるやろか 螢は降るやろか
銀蔵爺の銀蔵爺の おとぎ絵眩ゆい 螢川

寒うないがか重竜は
夜汽車の網棚から
鴬色した外套を
降して凍えた膝に置く
そして何年経ったやら
今も聞こえる三味の音

糸が鳴る さらに鳴る 否もっととまた撥叩く
越前岬は今も 昔のままだろか
男と女の男と女の 哀しみ織りなす 螢川

糸が鳴る さらに鳴る 否もっととまた撥叩く
越前岬は今も 昔のままだろか
男と女の男と女の 哀しみ織りなす 螢川


12.いち抜けた

作詞:阿久悠
作曲:穂口雄右

※やってられない
やってられない
やってられない
ここで私は いち抜けた※

あんた それほどいうのなら
少しゃ まごころ見せとくれ
お前 ひとりと いいながら
今日の香水 また違う

春もうららと とび出して
三日四日も うろついて
それで ごめんもないだろう
抱けばすむよな ことじゃない

(※くり返し)

あんた 今度はうそじゃない
きれいさっぱり別れるよ
私 これでもまだ若い
違う世界を見つけるよ

春もうららと いいながら
ポツリポツリと涙雨
思いなおせも ないだろう
そんな目つきも もうごめん

(※くり返し)


13.赤提灯の女

作詞:矢吹光
作曲:真木陽

さいはての 赤提灯に 身を寄せる
明けくれの わびしい暮らしに 負けそうな
気がつきゃここまで 落ちていた

裏窓に むせび泣くよな 汽車の汽笛
母さんが 私の心を 呼び返す
涙になるから 呼ばないで

酒の味 吐いて覚えた きのう今日
お客さん 男の話は 聞かないで
何処にもあるよな 話です


14.花あかり ~ワルツ~ ソロバージョン

作詞:浜圭介
作曲:前田俊明

待たせるだけで あの日から
いくつの季節が 流れたろ
夜が寒いと 花冷えの
肩が甘える めぐり逢い

思えば長い 冬の日も
色づきそだてた 夢ひとつ
逢いたかったと すがりつく
しだれ桜の 花あかり

あふれる愛を そそぐよに
空ければグラスに 充たす酒
酔って怨みを こめた目が
胸にせつない 花の宿

吐息もからむ 襟あしに
花びらふたつの こぼれ紅
恋いに生きたい
死にたいと
むせぶおぼろ夜 雨になる
むせぶおぼろ夜 雨になる


15.少女は大人になりました

作詞:千家和也
作曲:竹村次郎

ひとりぼっちが淋しくて
道を聞かれた見知らぬ人と
駅を目指して歩きつつ
小さな店で雨やどり
二人はコーラを飲みました

(セリフ)私 名前はミーコです 二年前北海道からでて来ました

何から話せばいいかしら
身の上話は年より長い
訳も名前も嘘ついて
泪で薄く化粧して
少女は大人になりました

(セリフ)ゴメンナサイ 誰でもよかったの やさしい言葉をかけたほしかったの

いつも幸せ夢に見て
いつも悲しく取り残されて
細いこよりをこしらえて
左の指に結びつけ
少女は大人になりました