百々和宏 窓歌詞
1.バターのようだね

作詞:百々和宏
作曲:百々和宏

人生はバターのよう
テーブルに忘れ去られた
冷たくしたら固くなって
熱すぎればすぐに溶けてしまうよ

揺るぎないモノが欲しくて
何万キロも歩いてきた
靴を何足ダメにしても
グラグラと大地は揺らいでいたよ

旅の途中で何か見つけたのか
その答えはノー、そしてイエス

でこぼこ道 くねくね道
アップしたりダウンしたりするよ
笑って泣いて 怒って愛して
人生って本当にバターのようだね


2.クラクラ with 原田郁子(クラムボン)

作詞:百々和宏
作曲:百々和宏

二人で手をつないで 気がふれるまで回りつづけましょ
重力に逆らって はじけとんでしまうくらいのスピードで

僕がクラクラしてるうちに
この胸に狙い付けて ひと思いに打ち抜いて欲しいよ

アタマにリンゴ乗せて おどけてるけど
この胸に狙い付けて 遠慮なしで打ち抜いて欲しいよ

暗殺者みたいに さりげなく打ち抜いて欲しいよ
クラクラするよ クラクラするよ クラクラするよ


3.ながいおわかれ

作詞:百々和宏
作曲:百々和宏

最後にキスして さよならのかわりに
もう二度と会えない ながいおわかれ

僕の夏はあっけなく終わって
時間まで僕を追い越してった
細く伸びた自分の影
今にも消えてしまいそうだ

幸せの色ってどんな色
その色で君を染めたかったよ
あぁ もう行かなきゃ

すてきな すてきな 今夜の君
きれいだ きれいだ 夜露に濡れて
ずっと ずっと 忘れないでいて欲しい
朝が来れば 僕は きみをおいてとおい雲の上

最後にキスして さよならのかわりに
もう二度と会えない ながいおわかれ


4.ロックンロールハート

作詞:百々和宏
作曲:百々和宏

オマエが生まれてきたあの時 アタマがなかなか出てこなくて
おもいきり締め付けたからこんなにひねくれたんだわって
笑う母親にロックンロールハート

15の誕生日 オヤジは外でオンナこさえてて
サウナに行ったきり帰ってこなかった
アネキは「幸せ家族ジ・エンド」ってタバコ吹かした
そこで僕はここぞとばかりに楽器屋に駆け込んで
一目惚れのギターを買ったよ

チャンス到来せいせいするよ バンド組んでギター弾くんだ
ジョーンジェットと同じヤツさ ローンはオヤジ持ちロックンロールハート

17の春 授業でイヤイヤ聖書を読まされた
先生は信じる人の元に必ずイエスは現れるって言うけど
そんなのまるっきり信用できなかった
逆立ちしても見えっこないよ だって僕の神様はレコードの中 踊ってる

いつでもご機嫌 僕を虜にしてくれるんだ
乳首に突き刺さって ビートを刻むよロックンロールハート
他にはなんにも 要らないって教えてくるんだ
気分爽快ロックンロールハート
だから音楽だけは 止めないでおくれ

アイラブロックンロール、アンドユー?


5.ポテトフォーピープル

作詞:百々和宏
作曲:百々和宏

雨が降りそうだから嫌になっちゃうわ
くしゃくしゃな髪が嫌になっちゃうわ
誰も知らない夜 逃げ込んだモーテル
ここから一歩も動かないって いま 決めた

シミだらけのカーテン はがれた壁紙と
机の引き出しに聖書一つ
ずぶぬれのアタシに お似合いなシチュエーション
できればもっと揺さぶって欲しいけど

新しい曲が出来たわ タイトルはポテトフォーピープル
世界を救うウタ

この曲を聴いたら 金の匂い嗅ぎ付けた
やつらがアタシを探しまわるでしょ
オモチャにして捨てた 男達まで
そのうちここへ押し掛けてくるはず

そしたらみんなまとめて はねつけてやるわ 世界を救うの
モーテルで待ってるわ


6.悪女


7.高架下の幽霊

作詞:百々和宏
作曲:百々和宏

ハイウェイを見上げる高架下の ブルーのテントが彼のお城
卵とパン焼いてブレックファスト 調子っぱずれな口笛付きで

そうこの素晴らしい世界で 彼は毎日空き缶拾いに精を出す
アルミニウムはキロ180円 ワンカップ一つの価値もナシ

黄色く濁った彼の目玉ん中 乱反射する都会の中
彼には人間がみんな 人参ぶら下げて走ってるよに見えるんだとよ
誰彼ともなくブツブツと しゃがれ声で話しかける
「なぁお嬢さんオイラをよーく見な コレがブルースさ」

「シスコにロンドン、ベルリンにも行った
ミックやキースとは69年からダチコウさ
オイラの価値はオマエらにゃ計れねぇ
エサもらってもシッポはふらねぇ
いきものの掟はやぶっちゃいけねぇ
人間そんなに偉かねぇ
正直者は馬鹿をみねぇ
お天道様に顔向けできねぇ」

そんな事を彼は言ってた だけど最近みかけなくなった
駅にも公園にもいない だれか彼を知らないかい?


8.箱船

作詞:百々和宏
作曲:百々和宏

つぎはぎだらけ ぼくの船
今夜ひっそり 沖へ出るよ
コンパスなしの航海は どこまでつづく

真夏の日差しに焼かれても 汗を拭って舵を切る
北風吹けば風まかせ 航海はつづく
がらくたばかり積み込んで 重いいかりは胸に納め
さよなら また会おうって 汽笛が むせび鳴く

静かな波間にただよえば 空と海とがあいまいで
ぼくは歌うよ 宛名の無い手紙のような歌
もう二度と読み返さない 真夜中に書く手紙のように
この空も あの星も この夜だけ ぼくのものって

この夜だけ この夜だけ この夜だけ ぼくのものって

この空も あの星も この夜だけ ぼくのもの
さよなら また会おうねって 僕のギター むせび鳴く


9.Sad Vacation


10.ニューシネマ

作詞:百々和宏
作曲:百々和宏

映画を観に行かないかい 駅の外れの
寂れた名画座で リバイバルしてるよ

田舎者のカウボーイ 意気揚々と
都会へやって来た けど 上手く行かない事ばかり
チンケな詐欺師と いつか楽園へ行こうぜって 虚勢を張りながら
二人で暮らすけど その目の奥はいつでも 悲しそうなんだ

そんな物語だよ
僕は夜の街を歩くとき 真似するくらい 憧れたけど
今は 映画の主人公になんか なりたくないよ
最後には 楽園に着く手前で 死んじゃうから


11.音はショパンの調べ