真空ホロウ 虹歌詞
1.虹

作詞:松本明人
作曲:真空ホロウ

何時まで経っても届かないよ
あと何廻も繰り返す日常
たとえ届いても終わりじゃないよ
つかんでもすり抜け消える蜃気楼

解ってんだよ このままじゃ駄目なこと
たまに演じていた“理想の自分”は何処にいったんですか?
解ってんだよ このままじゃ終わること
土砂降りの中 同じとこ廻ってるよ

いつからだっけこんな自分を
“虹”の如く特別な存在だって開き直って
鏡をのぞいても見抜けないよ
気付いたころにはまたきっと孤独 掲げてんだ

突き刺さってるのは 昨日の自分が吐いた嘘
また嫌いなトコがふえた

解ってんだよ 言葉は自分自身だ
ただ垂れ流してる亡者の集う中に浸かってたって
解ってんだよ 他の誰でもなくて
この空いっぱいの虹をかけてみせるよ

追いかけてるのは いつか自分で描いた未来
また誰かのせいにしてた

解ってんだよ このままじゃ駄目なこと
この目で見出した“明日の自分”はもう信じていいんですか?
解ってんだよ 行かなくちゃいけないこと
虹の向こうで待ってるもうひとつの未来へ


2.バタフライスクールエフェクト

作詞:松本明人
作曲:真空ホロウ

廊下で蝶が羽ばたいて グラウンドに嵐が起きた
知らぬ奴に絡まれても 適当にあしらえぬ自己顕示
理科準備室の片隅で 雄しべと雌しべがこんにちは
気遣い気付かれ傷ついて もう前頭葉から花が咲く

「どうでもいい」って思ってんの?
「これくらいのお弁当箱」の中に潜んでる
十人十色エビフライセレクト
そうならそうって早く言って
あなたの脳内輪切りにしやしゃんせ
エゴ テロ カオスだね
何万通りバタフライエフェクト

下品な態度を示されて お腹いっぱい虫酸が走る
世間の目線が気になり過ぎてるだけじゃないって信じさせて

「どうでもいい」って思えないの
トーテムポールに記されたドラマティックな僕らの
6年間の思い出の中身が
ひっくり返って散らばって
どっかの誰かと繋がりましたとさ
エゴ テロ 悲しいね
友達ごっこバタフライエフェクト

泪で枕を濡らさぬようにと 日々書き足す滲んだ枕詞や
青春を1ページづつ切り裂いて 引き裂いて 破り捨てて
新しいノートを買わなくちゃ

「どうでもいい」って思えるくらいの
これっぽっちの僕らの頭の中は漫画みたいだ
百人一首お友達コレクト
ブラックユーモアにあやかって
花一匁のチャイムが鳴りました
エゴ テロ カオスだね
僕らはずっとバタフライエフェクト

教室で秘密の〜ラララララ♪ アイコンタクト
笑顔の裏側じゃ まだやっぱり
「どうでもいい」って思えないの


3.スノーホワイト

作詞:松本明人
作曲:真空ホロウ

モノクロの雪が降る
真夜中の線路沿い
冷え切った身体だけ
あとは全部嘘だったのさ

全てを愛せると思ってた
全てを許せると思ってた
彼に見せる知らない笑顔も
君がいつも帰っていく場所も

いっその事もっと早いうちに
浅い夢で終わっていればなんて
君にとって僕が何者か
ハッキリしたけど認められない

何もかも捨て去って逃げたくて
着の身着のままで飛び出す部屋
すれ違う恋人たちの群れ
聖なる夜が僕を笑うよ

モノクロの雪が降る
真夜中の線路沿い
冷え切った身体だけ
あとは全部嘘だったのさ

この道は君と歩いた道
はじめての夜に寄ったカフェも
いつの間にか潰れてしまっていた
はじめからすべて嘘みたいに
記憶の糸を紡げないように
白々と僕を拒む世界
雲間から覗く無関心を
見上げたまま迎えたクリスマス

モノクロの雪が降る真夜中の線路沿い
冷え切った身体だけ
あとは全部嘘だったのさ

月が今日を跨ぐ頃
残された幻も
真っ白に塗り替えて
聖しこの夜に

モノクロの雪が降る真夜中の大都会
冷え切った身体だけ
あとは全部嘘だったのさ