紫蘭の花

石川さゆり 紫蘭の花歌詞
1.紫蘭の花

作詞:喜多條忠
作曲:崎久保吉啓

軒端(のきば)の鉢植え 紫蘭の花は
むらさき薄紅 涙の花よ
昨夜(ゆうべ)も移り香 襟(えり)に乗せ
酔って帰った あなたのことを
知らん 知らんと 首を振る

男の夢など 女は知らぬ
女の淋しさ 男は知らぬ
今夜もどこかの 浮かれ町
悪い噂が 届いて来ても
知らん 知らんと 横を向く

いつかはあなたの その目が醒(さ)めて
こころも戻って 来る日があるわ
それまで妻の字 逆さまに
待つと読み替え 暮しています
知らん 知らんの 花になる


2.おおつごもり(大晦日)

作詞:喜多條忠
作曲:崎久保吉啓

おおつごもりの 年の瀬に
百と八つの 除夜の鐘
雪のお江戸に 響きます
今年も暮れたね お前さん
こんな女房で すまないけれど
ほれた同士で 暮らそうね

おおつごもりに 積もるのは
銭や宝の 山じゃない
夢をかなえる 夢でいい
割れ鍋とじ蓋 どっこいの
ケンカばかりの ふたりだけれど
妙に気が合う 味がある

今年も明けたね お前さん
今の辛抱 七福神も
きっと見ている 春が来る