越前竹舞い

石川さゆり 越前竹舞い歌詞
1.越前竹舞い

作詞:吉岡治
作曲:弦哲也

白山(はくさん)おろしの 風にのり
雪ふり虫がきたという
愛しい人の その胸に
私もすがって すがってみたかった
唇に触れもせぬ それも恋
躯だけ求めても それも恋
きしむ はじける 反(そ)りかえる
たたく 震える 波を打つ
障子あければ あゝいちめん 竹の海

命の終わりが そこにある
あなたと 生きていたいのに
はじめて握る 手のぬくみ
ようやく女に 女になれました
報われぬ愛ですが それも恋
心だけ ひとすじに 恋は恋
まだけ くれたけ はこねだけ
やだけ くろたけ おなごだけ
瞼とじれば あゝ越前 竹の舞い

きしむ はじける 反(そ)りかえる
たたく 震える 波を打つ
障子あければ あゝいちめん 竹の海


2.薄墨桜

紅いパラソル買ったのは 私のために
蒼いナイフは あなたのために
無邪気な土産です
別ればなしを 訊くよりは
あなたの笑顔が あゝ見たくって
桜はらはらはら 薄墨桜
風がないのに 花が散る
桜はらはらはら 薄墨桜
風がないのに 散る命

髪を梳くのも 口紅も あなたのために
好きになったら 明日(あした)が見えず
あなたのことばかり
或る日振りむきゃ 置去りの
女がいつでも あゝ泣きじゃくる
桜はらはらはら 薄墨桜
風がないのに 声がする
桜はらはらはら 薄墨桜
いつか死ぬなら 花の下