暫存

研ナオコ 暫存歌詞
1.雨の日の映画館

作詞:秋元康
作曲:鈴木キサブロー

雨の日の映画館はしめった傘の匂いです
雨の日の映画館はしめった恋がよくにあう
金曜日の午後 恋人と別れた
その足で硬いシートに身体を埋めた
たぶんいつか見た 恋愛映画
「嘘っぽい」とつぶやく自分が嫌い

わかってしまう 結末を
追いかけられたあの頃
かわいい女でいられた

あと少しで涙になる
あと少しで涙になる
スクリーンのヒロインが
私の代わりに 泣いてくれた

こんな時間はよく似た女が
ぼんやり 同じ場面に自分を重ねる
そしてリバイバル 恋愛映画
あの頃には戻れない わかっているわ
あの人の胸にもたれて
うなずいただけのサヨナラ
切ない想いがあふれる

あと少しで涙になる
あと少しで涙になる
スクリーンに The end
わたしと一緒に恋が終わる

あと少しで涙になる
あと少しで涙になる
スクリーンのヒロインが
私の代わりに 泣いてくれた

あと少しで涙になる
あと少しで涙になる
スクリーンに The end
わたしと一緒に恋が終わる


2.裏窓トワイライト

作詞:売野雅勇
作曲:福島邦子

裏窓…人に言えない愛が
切ない明かりをそっと点す
華やぐ 街の背中につけた
爪跡みたい 哀しい夢の色ね

裏窓トワイライト
あの町 この町 流されるまま
あなたの面影 探してる
裏窓トワイライト
私は愛した その人だけに
愛されたことがありません
あゝゝ裏街 あゝゝ裏窓
心に日が暮れる

誰かに抱かれていても心
あなたに あの日 捧げたままよ
シルクの青い靴下 似合う
女は 不幸になると 誰か言ったね

※裏窓トワイライト
私は明日の 通り過ぎてく
後姿しか知りません
裏窓トワイライト
私は愛した その人だけに
愛されたことがありません
あゝゝ 裏街 あゝゝ裏窓
心に日が暮れる※

(※くり返し)


3.愚図

作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童

あの娘がアンタを好きだって
こっそりあたしに打ち明けた時
友達だもの「まかせときなよ!」なんて
心にもない事言っちまった
あの娘はまつ毛が自慢の娘で
瞬きしながら人を見るのさ
比べてみたって仕方がないよなんて
独りで勝手に決めていたっけ
あたしって本当に愚図なお人好し

あの娘にアンタを逢わせたのは
アンタと行きたかったコーヒーショップ
「仲良くしてよいい娘だから!」なんて
二人を笑わせてばかりいたっけ
あの娘は精一杯おめかしをして
アタシは色のあせたジーパン姿
一人で矢鱈喋ってばかりいたから
目の前のコーヒーも冷めてしまった
アタシって本当に愚図なおせっかい

早く独りになりたかったよ
そして何処かで泣きたかった
急に重たい心の中に
二人の笑い声遠くに聞こえた
喉まで出かかった言葉だけれど
言わずに先に帰って来たのさ

本当はアンタが好きだなんて
今更言える訳ないじゃないの
アタシって本当に 愚図なおばかさん

本当はアンタが好きだなんて
今更言える訳ないじゃないの
アタシって本当に 愚図なおばかさん


4.LA-LA-LA

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

明日 朝目覚めたら
あたしはもう消えてるわ
呼んでみても無駄なこと
その頃夜汽車は となり町

※遠い昔は こんなあたしでも
あいつの話は 信じ込んだ
そのお返しにあいつは愛を
信じるなと教え込んだ※

約束はさせないで
守りきれたことがない
それと知って待つならば
逃げても浮気と責めないで

いい人だよ あんたは
紅いバラも嬉しかった
気にかかる人だけど
夜汽車が表で 待ってるの

(※くり返し)

約束はさせないで
守りきれるはずがない
それと知って待つならば
逃げても浮気と責めないで
逃げても浮気と責めないで


5.ワルツ

作詞:高橋ジョージ
作曲:高橋ジョージ

涙も枯れ果てて
泣けばもっとみじめになる
気が付けば 強い女になってしまった…

貴方の替えのシャツ
二人で買ったグラスも
使われず 長い間 置いてあるだけ…

ほっといて…お願いだから
面倒な女にはなりたかないわ

ふらり、ふらり、ふたりのワルツ
足がからんでもう踊れない
淋しい三拍子じゃ辛い
ほっといて…リズムを変えて欲しい…

あの頃のふたりの写真 引き伸ばして作った
カレンダー逢った日には しるしをつけてた…

少しずつ減っていく かわりに電話だけは
くれるけど話し方が 昔と違うの…

ほっといて…お願いだから
嫌われる女にはなりたかないわ

ふたりを結んでいる糸が
まだ白い色をしてるなら
私の愛で赤く染める
ほっといて…私は迷ってない

ふらり、ふらり、ふたりのワルツ
足がからんでもう踊れない
淋しい三拍子じゃ辛い
ほっといて…リズムを変えて欲しい…

ふらり、ふらり、ふたりのワルツ
待ち疲れてもう踊れない
だれかと三拍子じゃ辛い
ほっといて…相手を変えて欲しい…


6.ふられた気分

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

ふられた気分がわかるなら
やさしい言葉はすてとくれ
ばかだわ ばかだとくり返し
わたしをしかりつけて
ふられた気分がわかるなら
あの娘のうわさはやめとくれ
悪きゃ悪いでそれよりも
なお わたしは みじめになるばかり

お酒をついでおくれ となりさん
今日は何杯飲んでも 飲んでも酔いきれない
今日は何杯飲んでも 飲んでも涙が出る

ふられた気分がわかるなら
明日の話はやめとくれ
たとえ照ろうと曇ろうと
夜にはかわりがない
ふられた気分がわかるなら
おてがら話はやめとくれ
今夜 今夜は世界中
“しけた夜だぜ”ぐらいつぶやいて

お酒をついでおくれ となりさん
今日は何杯飲んでも 飲んでも酔いきれない
今日は何杯飲んでも 飲んでも涙が出る

お酒をついでおくれ となりさん
今日は何杯飲んでも 飲んでも酔いきれない
今日は何杯飲んでも 飲んでも涙が出る


7.迷子

作詞:高橋睦子
作曲:都志見隆

見えすいた嘘をついたら
あんたはあきれて
私を捨てるだろうか
男と女 きれいな別れじゃ
未練が残る

ああ いっそのこと
2人で死のうと 言ってみようか
好きな女の 出来た男と
そんな男を あきらめた女が
別れの場面 探してる

さよならの一言だけで
別れられるなら
どんなに気楽だろうか
男と女 胸の奥にまだ
やさしさがある
ああ いっそのこと
やり直そうと 言ってみようか
女の暮らし 気づかう男と
男の幸せ 願う女が
別れられずに 立ちどまる

想い出をたどってみたら
激しく切なく
心をもてあますだけ
男と女 どこまで行っても
愛が終わらない
ああ いっそのこと
愛想づかしを 言ってみようか
女の嘘を 信じた男と
そんな男を 許した女が
迷子のように 泣いている

ああ いっそのこと
2人で死のうと 言ってみようか
好きな女の 出来た男と
そんな男を あきらめた女が
別れの場面 探してる


8.帰愁

作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実

許してほしかったふざけすぎた私
ひさしぶりのそのまなざし
さよならがこわくて
私の名前を呼び捨てにできない
遠くなったあなたがいた ゆうべは目の前に

あの日からの悲しみを 素直に云えたら
もう一度 髪にふれてくれたの

ラララララ はじめてあなたとどこで逢い
ラララララ いつからあなたと愛し合い
ラララララ 渇いた 瞳が離れない
それからなみだ雲ばかり

弱い心には嘘も忍び込むわ
忘れるため身をゆだねたゆきずりのひとたち
元気そうでよかったとあなたはわらったけど
云えなかったああ本当は ずっと淋しかった

人ごみは何もきかず私を包んで
毎朝の駅へ流れてゆく

ラララララ はじめてあなたとどこで逢い
ラララララ いつからあなたと愛し合い
ラララララ 渇いた 瞳が離れない
それからなみだ雲ばかり

ラララララ はじめてあなたとどこで逢い
ラララララ いつからあなたと愛し合い
ラララララ 渇いた 瞳が離れない
それからなみだ雲ばかり


9.花火

作詞:高橋ジョージ
作曲:高橋ジョージ

誰もいない砂浜 あなたの面影と戯れ
淋しい気持ちになる
なぜか懐かしい思い

確か7月7日 七夕の夜だったと思う
二人で火をつけ合う
一本ずつの花火

“綺麗だね”と微笑む
あなたの顔が優しすぎて
このまま幸せになれると 信じていたのに

花火 ふたつの花火
燃える 花火だった
花火 ふたつの花火
あの夏へ もう一度 戻りたい

潮風のささやきが
聞こえるようなアパートには
何もなかったけれど
そばにあなたがいた…

二度目の夏の終り
“親に会って欲しい”だなんて
初めて聞くそんな言葉も
愛も嬉しかった

花火 ふたつの花火
まるで 花火だった
花火 ふたつの花火
あなたから火をつけてくれた花火

波にさらわれながら
消える貝殻のように
雨の高速道路
私からあなた奪った

花火 私の花火
あなた 花火だった
花火 私も花火
あなたひとりの花火だった
花火 私は花火
燃え尽たふたりの夏の花火

最後のあなたの声
“これから急いで帰るね”と
今でも留守電に残して
何度も聞いている

誰もいない砂浜…


10.綺麗になりたい

作詞:谷村新司
作曲:谷村新司

綺麗になりたい 私の為になりたい
綺麗になりたい もっと綺麗になりたい

あなたのいない はじめての夜
電話を待つ この部屋
つけたままのTVは 9時のニュースをつたえている
そらみみかしら 船の汽笛がきこえたようなきがした
あすの朝は雨かもしれない 都会に傘の花咲く

※映画街から銀座通りへ急ぐ人の群れの中
ダークスーツのあなたが渡る交差点にも雨がふる
I LOVE YOU I LOVE YOU
窓にうつる私
綺麗になりたい 私の為になりたい
綺麗になりたい もっと綺麗になりたい※

あしたになれば あなたにあえる
それでも声がききたい
あなたの部屋の屋根の上にも 雨はふってるかしら

(※くり返し)

もっと綺麗になりたい


11.夜に蒼ざめて

作詞:来生えつこ
作曲:来生たかお

あなたのささやきが
その場かぎりと知った時
夜が蒼ざめました

心はつむじ風
それでも私 明るげに
笑顔つくろいました

結べない糸でも ひとりでつむいでは
そっと心もよう あなたへ伝えたい

※冷たい月はキライです
冷たい人もキライです
あなたはなぜか醒めていて
恋さえほんの景色だと※

あなたがやさしげに
甘い言葉をかける時
あれは気まぐれですか

あなたは目を移す
ほかの娘の横顔に
胸はざわつきました

ルージュ引き直して 背すじを伸ばしても
ほんのから元気で 心は蒼ざめる

冷たい月を仰いでも
冷たい人にすねたって
私の心 読みながら
瞳でそっとつき放す

(※くり返し)


12.愛、どうじゃ。恋、どうじゃ。

作詞:森雪之丞
作曲:筒美京平

この恋 どうじゃ ハラハラしそうじゃ
この恋 どうじゃ いつか涙に濡れそうじゃ
そうじゃ…

あなたが切った電話の音が
硝子のハートがひび割れたのよ
あ・な・た 個人的には可愛い男

koki kuru kuru kuru kuru pappa
koki kuru kuru kuru kuru pappa
秋に失くした 恋だから
koki kuru kuru kuru kuru pappa
koki kuru kuru kuru kuru pappa
スタンダードに悲しくて

この恋 どうじゃ ハラハラしそうじゃ
この恋 どうじゃ いつか涙に濡れそうじゃ
そうじゃ…

枯葉のタンゴに心寒くて
部屋でもずっとコートを着てる
わ・た・し 世間的には哀れな女

koki kuru kuru kuru kuru pappa
koki kuru kuru kuru kuru pappa
ベットにひとりじゃ風邪をひく
koki kuru kuru kuru kuru pappa
koki kuru kuru kuru kuru pappa
スタンダードに悲しくて

この恋 どうじゃ ハラハラしそうじゃ
この恋 どうじゃ いつか涙に濡れそうじゃ
Uh uh

この恋 どうじゃ ハラハラしそうじゃ
この恋 どうじゃ いつか涙に濡れそうじゃ
Uh uh

この恋 どうじゃ ハラハラしそうじゃ
この恋 どうじゃ ハラハラしそうじゃ
この恋 どうじゃ ハラハラしそうじゃ


13.冬のカトレア海岸

作詞:麻生圭子
作曲:辻畑鉄也

そして私たちは窓辺の席で
冬のカトレア海岸を見つめている
去年の今ごろは奇跡を信じ
真珠のピアスをなくすほど抱かれてたけど

一年ののち 今 やすらぎを選ぶ
一年ののち また 孤独へと戻る
奪いたくて 愛したんじゃない
静かです Fu Fu Fu Fu

やがて微笑みでグラスを重ね
冬のさよなら海岸を想い出にする
足跡を消すのは波ではなくて
止まない霧雨だからこそ 悲しいのよ

一年ののち 今 言い訳に変わる
一年ののち また 誰かへと戻る
別離じゃなくて なかったことにする
何もかも Fu Fu Fu Fu

一年ののち 今 苦しみを捨てる
一年ののち 今 この手を解くわ
奪いたくて 愛したんじゃない
静かです Fu Fu Fu Fu
静かです Fu Fu Fu Fu


14.弥生

作詞:阿木耀子
作曲:宇崎竜童

三月生まれのはずだから
仮の名前で弥生と付けた
男か女か知らぬまま
ふと閃めいて そう付けた

麻酔が醒めて 目が覚めて
側に居たらば不安げに
覗き込む顔 探してた
サイン残して去った人

ごめんね ごめんね 本当にごめんね
百万粒の涙なら
弥生、あなたの悲しみ消せるでしょうか

許して 許して 私を許して
心底愛した人の子と
弥生、言ったら返って怒るでしょうね

かごめ かごめ 籠の中の鳥は
いついつ出やる 夜明けの晩に
鶴と亀が滑った
後ろの正面だあれ?

迷って悩んだ結論に
人に知られず 両手合わせた
その後 出会った夫にも
申し訳なく思う日々

夢から醒めて 目を覚まし
うなされてたと指摘され
あなたの名前呼んだかと
胸が震えて痛む朝

私に勇気がなかったせいなの
百万回の言い訳は
弥生、あなたの心 癒すでしょうか?

乳房をまさぐる小さな掌
現つのような夢だから
弥生、ひととき幸せ味わっていた

あなたが居たらば妹に
なるはずの子はすくすく育ち
時には我がまま言いながら
娘盛りを謳歌する

麻酔が醒めて 目が覚めて
愚かな自分 責めていた
もっと大人になれてたら
あなたのこと守れたと

悔やんで 悔やんで 馬鹿だと悔やんで
百万回の後悔も
弥生、あの日の私に戻せはしない

歌って 歌って ひっそり歌って
独り呟く子守り歌
弥生、あなたの耳には届くでしょうか

この子よう泣く 守りをばいじる
守りも一日 やせるやら

三月生まれのはずだから
仮の名前で弥生と付けた
あれから幾度も花咲かせ
春は思い出 連れてくる

優しい夫 愛する子
囲まれながら 時が行く
月命日に菓子供え
あなたのことを忍んでる

ごめんね ごめんね 本当にごめんね
百万遍のごめんねは
弥生、あなたの御魂を慰めますか?

今年も幾千 幾万 幾億の
薄紅色の花びらで
弥生、無数のあなたが青空を舞う

さくら さくら やよいの そらは
みわたすかぎり
かすみかくもか においぞ いずる
いざや いざや みにゆかん


15.銀の針

作詞:遠藤京子
作曲:遠藤京子

恋人があの日くれた 小説を読み返せば
難しい文字にルビを振ってるの いじらしい恋
真面目に恋をして 真面目に涙した
暖かい過去 羨ましくて ああ今夜も眠れない
どうかお願い 振り向かないで 泣きそうな私の心よ
夜毎一人 歴史を編んで 痛む指の隙間を
擦り抜ける銀の針 振り向いたそのすきに

カフェ・テラス行き交う人 急ぐ街角 夕暮れ
夜更かしを今日はしようか 小さな御褒美のつもり
幸せ掴むため 頑張っているから
時に休んで 溜息ひとつ きしむ身体抱きしめて
もう大丈夫 うまくやれるわ 時間の法則を味方に
紡ぐ糸に思い出混ぜて そして願いも込めて
滑り出す銀の針 涙で霞んでいる

もう大丈夫 うまくやれるわ 時間の法則を味方に
紡ぐ糸に思い出混ぜて そして願いも込めて
滑り出す銀の針 涙で霞んでいる


16.愛の喝采

作詞:阿久悠
作曲:都倉俊一

今日からの私が 生きるもほろぶも
ただあなたの言葉に賭けていた
二人といえば生きるし
一人といえばほろぶし
そんな決心をとうにつけていた

あなたなしではこれから先は
闇と同じ 季節も冬で
それほどまで愛は
私にとっては大きいの

しらじらと夜は明けて
街はばら色に
私は生きる 生きて行く

ふり向けばいくつか悲しい想い出
もう笑って話も出来るわ
若いといえば若いし
孤独といえば孤独に
暗い日のままで ひとり歩いていた

愛の拍手が嵐のように
胸をゆする あなたがいれば
それほどまで愛は
私にとっては大きいの

しらじらと夜は明けて
街はばら色に
私は生きる 生きて行く
しらじらと夜は明けて
街はばら色に
私は生きる 生きて行く


17.雨の物語

作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三

化粧する君の その背中がとても
小さく見えて しかたないから
僕はまだ君を 愛しているんだろう
そんなことふと思いながら

窓の外は雨 雨が降ってる
物語の終りに
こんな雨の日 似合いすぎてる

誰もが物語 その1ページには
胸はずませて 入ってゆく
僕の部屋のドアに 書かれていたはずさ
“とても悲しい物語”だと

窓の外は雨 あの日と同じ
肩を濡らした君が
ドアのむこうに立っていたのは

窓の外は雨 雨が降ってる
いく筋もの雨が
君の心のくもりガラスに


18.みにくいあひるの子

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

冗談だよ 本気で言うはず ないじゃないか
鏡を見ろよと 言われるのがおち

鏡の中では つくり笑いがゆがむ
にじんだ涙で つけまつげがはずれる
たまには いいとこみせても いいじゃないか
あの人まで 笑わないで いてほしかった

あゝ 今夜も私は おどけていうしかない
愛してます 愛してます なお人は笑う

まひるの町には 白い花びらみたいに
きれいな娘が いくらもいるというのに
わざわざ こいつを連れてきたのはだれだ
あの人は 俺じゃないよと 顔をそむけた

あゝ 今夜も私は おどけていうしかない
愛してます 愛してます なお人は笑う
あゝ 今夜も私は おどけていうしかない
愛してます 愛してます なお人は笑う
あゝ 今夜も私は おどけていうしかない
愛してます 愛してます なお人は笑う


19.強がりはよせヨ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

強がりはよせよと笑ってよ
移り気な性質よと答えたら
それならば唇かみしめて
なぜ目をそらすかと問いつめて
いつからこんなふうになったのか
子供のようには戻れない
強がりはよせよと笑われて
淋しいと答えて泣きたいの

なまいきを言うなと笑ってよ
一人が好きなのと答えたら
それならこの俺の行くあてを
どうして尋ねると問いつめて
いつからこんなふうになったのか
やさしい女に戻れない
強がりはよせよと笑われて
淋しいと答えて泣きたいの

いつからこんなふうになったのか
子供のようには戻れない
強がりはよせよと笑われて
淋しいと答えて泣きたいの
強がりはよせよと笑われて
淋しいと答えて泣きたいの


20.なつかしい朝

作詞:谷山浩子
作曲:谷山浩子

なんにも言わない海よ
おまえはいつも見ていた
人の世界の争いごとを
流した涙のことを

遠い遠い昔から
おまえはみんな見ていた
今も静かなそのまなざしを
私たちにむけている

忘れられる そんな気がする
どんな悲しい きのうのことも
子供の頃に感じたような
あのまぶしいしあわせが
帰ってくる 帰ってくる
なつかしい こんな朝は

きのうまではうす暗い
闇の中にひとりきり
あしたのことも信じられずに
うつむいていたけれど

心をひらいてみれば
風はあの日とおんなじ
ひさしぶりだね また会えたねと
耳もとでささやいてる

鳥がうたう 草木が萌える
季節のかおり ふりまきながら
子供の頃に出会ったような
あのすなおなときめきが
帰ってくる 帰ってくる
なつかしい こんな朝は