神野美伽ベストセレクション

神野美伽 神野美伽ベストセレクション歌詞
1.雪簾

作詞:荒木とよひさ
作曲:岡千秋

赤ちょうちんが…
雪にちらちら ゆれている
ここは花園 裏通り
ひとりぼっちで 飲む酒は
遠い昔と かくれんぼ
今じゃ帰れぬ 故郷(ふるさと)が
胸のすき間で 見え隠れ

夢という奴ぁよ…
とうの昔に 捨てたけど
忘れられない 国訛(なま)り
こんな姿を おふくろが
生きていたなら 何歳(いくつ)やら
酔えば涙に なるものを
詫びる心に 積もる雪

根無し草にもよ…
好いて好かれた 女(ひと)がいた
畳ひと間の あの暮し
酒よ俺にも いいことが
ひとつふたつは あったけど
肩を細める 陸橋(ガード)下
春はいつ来る 雪簾(ゆきすだれ)


2.めおと雲

作詞:荒木とよひさ
作曲:岡千秋

わたしの心に 浮かべた雲は
この世でひとつの お守りね
苦労したぶん これから先は
思い出いっぱい つくりましょうね
あなたとふたり あなたとふたり めおと雲

悲しくなるのよ ちぎれる雲は
笑っちゃいやです 恥ずかしい
今度生れて 出逢ったときも
一緒になれると 約束してね
あなたとふたり あなたとふたり めおと雲

この手にのせてね 夕やけ雲を
背のびをさせてね 支えてね
こんな小さな 倖せだけど
明日も隣りを 歩きましょうね
あなたとふたり あなたとふたり めおと雲


3.手紙

作詞:荒木とよひさ
作曲:宮川彬良

もしもボクが 死んだなら
君をひとり 残したら
悲しいけれど 少しずつ
忘れていいよ ボクのこと

庭の朝顔 咲く頃は
涙もきっと 涸れるだろう
たまには 街にお洒落して
きれいになって 出かけなよ

好きな人が 出来たなら
ボクにえんりょは いらないよ
思い出なんか 引きずらず
優しくされて いいからね

雲の上で かあさんに
君のことを 伝えるよ
泣かせたことも あるけれど
倖せだったと 伝えるよ

もう一度 君に 逢えるなら
もう一度 君と 暮せたら
悲しいけれど 少しずつ
忘れていいよ ボクのこと
忘れていいよ ボクのこと


4.あかね雲

作詞:荒木とよひさ
作曲:岡千秋

まわり道でも この世にふたり
遠くに見えるの しあわせが
あなた待っててね ひとりぼっちはいやですよ
子供のように この手をつなぎ
道草しましょね あかね雲

いつも隣りを 歩いていてね
明日のむこうの 遠くまで
あなた待っててね ひとりぼっちはいやですよ
夕やけ小やけ ふたりを染めて
道草しましょね あかね雲

道の小石に つまずかないで
いつでもわたしが そばにいる
あなた待っててね ひとりぼっちはいやですよ
もう一度ふたり 生れてきても
道草しましょね あかね雲


5.浮雲ふたり

作詞:荒木とよひさ
作曲:岡千秋

浮雲みたいに このままふたり
流れて行けたら いいでしょうね
あなたの影を 踏まないように
わたしは心で 生きてる女
綺麗な愛だけ 信じます

小枝のつぼみは わたしの花ね
少しの陽だまり 下さいね
あなたの胸の 小さな庭で
わたしは心で 生きてる女
綺麗に咲く日を 信じます

遠くの浮雲 見つめるよりも
近くのわたしを 見つめてね
あなたのそばを 離れぬように
わたしは心で 生きてる女
綺麗な涙を 信じます


6.男節

作詞:石本美由起
作曲:岡千秋

エーエー エエエエー
今も昔も 昔も今も 大事なものは
意地と情けと 男と女
それじゃ皆様 チャカポコチャカと
叩く酒樽(さかだる) 吹く横笛に
調子合わせて ご披露(ひろう)します
聞いて下さい 男節
オーイサ オーイサ オーイサネー

エーエー エエエエー
姿絵になる 絵になる姿 男の衣裳
法被鉢巻(はっぴはちま)き 心がしまる
それじゃ皆様 チャカポコチャカと
粋(いき)な文句に 歌声のせりゃ
富士の山さえ 見とれてしまう
踊り上手な 人の波
オーイサ オーイサ オーイサネー

エーエー エエエエー
意地が男の 男の意地が 一番だよと
四角四面の 櫓(やぐら)の上で
それじゃ皆様 チャカポコチャカと
樽(たる)に命と 気合いを込めりゃ
空に響くよ 拍手の嵐
聞いて下さい 男節
オーイサ オーイサ オーイサネー


7.男の海峡

作詞:荒木とよひさ
作曲:弦哲也

風がちぎれる 海峡は
女が泣く様な 声がする
かけた茶わんで 飲む酒は
ため息まじりの 波(しけ)になる
海で生まれりゃ 海しか知らず
それで一生 終っても
そばで眠る 坊主よ お前
どんな夢を 見てるやら

春は遅かろ この吹雪
あしたも荒海 漁に出る
おやじ舵とる ニシン船
酔えば大漁の 唄になる
おやじみたいな おやじになって
そんな男で 終わっても
そばで眠る 坊主よ お前
どんな男に なるのやら

海で生まれりゃ 海しか知らず
それで一生 終っても
そばで眠る 坊主よ お前
どんな夢を 見てるやら


8.波止場にて

作詞:荒木とよひさ
作曲:船村徹

逢いたくて… 逢いたくて…
恨めば 心を また責める
夜の波止場に 雨が 雨が 雨が 雨が
母を残した 恋なのに

捨てないで… 捨てないで…
未練が 嫌いと 嘘をいう
夜の波止場に 涙 涙 涙 涙
泣けば死にたく なるくせに

抱きしめて… 抱きしめて…
身体が ちぎれて 何処へゆく
夜の波止場に あなた あなた あなた あなた
忘れきれない 人なのに


9.海の伝説(レジェンド)

作詞:吉岡治
作曲:成ミン昊

雲はたれこめ 鈍(にび)いろ
海には白波
怨むように 海鳴りが
今日も吠えてる
文なしでも あんたには
なんだか魅かれてた
鴎の刺青(タトゥ)が
抱かれりゃ声あげて
ふたりで唄った
舟唄がある

出船入船 寝ぐらは
あたしの乳房さ
子どもみたい 可愛くて
母の揺り籠
海の底の 藻屑など
あんたにゃ似合わない
ピンクの人魚が
そこには居るのかい

帰っておいでよ
あたしの胸へ

ララララ…… ララララ……
あたしの胸へ…


10.道

作詞:たかたかし
作曲:岡千秋

北風に凍えて ひざを抱き
酒でぬくめる 日もあるさ
泣いていいから 前をみろ
寄道 裏道 日かげ道
ままにならない 浮世でも
夜が明ければ 朝がくる

君の涙は おれがふく
おれのなみだは 君がふけ
ここで逃げたら 先がない
山道 崖道 苦労道
決めた道なら 男なら
おれもゆくから 君もゆけ

命あるから 人はゆく
人がゆくから 道はつく
百里千里も 一歩から
雨道 雪道 涙道
夢という名の 荷車を
ひいて明日の 道をゆく


11.夜桜善哉

作詞:荒木とよひさ
作曲:KIMHYEONKYU・金賢奎

夜桜のトンネルを あんたのうしろから
そんな 小さな 倖せが
女の心には うれしい
やっと 見つけた 春だから
苦労 させてた 春だから
あんた たよりに してますよ
夫婦善哉 桜の雪で

十五夜のお月さん ふたりについてくる
そんな より道 まわり道
泣きたくなるほどに うれしい
やっと 咲かせた 恋だから
遅く 咲かせた 恋だから
あんた 命を もらってね
夫婦善哉 桜の雪で

手のひらの花びらを 無邪気に追いかける
そんな わたしを 笑ってる
優しい 微笑みが うれしい
やっと 結べた 人だから
ずっと 惚れてた 人だから
あんた 死ぬまで 一緒です
夫婦善哉 桜の雪で


12.夢勝負

作詞:吉岡治
作曲:市川昭介

がんと一発 張り倒されて
人は痛さに はじめて気付く
とことん落ちても 底がある
いいさ底から 這いあがれ
元気をだしなよ 人生勝負
晴の舞台は これからだ

一と二を足しゃ 三にはなるが
努力次第で 百にも出来る
遠吠えばかりの 負け犬じゃ
運もスタコラ 逃げてゆく
元気をだしなよ 力を溜めて
やれば開ける 道がある

チョンと柝が鳴りゃ いよいよ出番
辛抱我慢の 花咲くときさ
いろいろあったが 暗い冬
ぬけて必ず 春がくる
元気をだしなよ 人生勝負
夢の舞台の 幕開きだ


13.釜山海峡

作詞:荒木とよひさ
作曲:浜圭介

指先に 夕日が沈む
烏賊釣岬の 九十九浜
あなた 素足に 砂が泣く
あなた 心がちぎれそう
もしも このまま 死んだなら
冬の蛍に なれるでしょうか
ああ…釜山海峡 あ…日本海

海鳥よ 愛しい人と
別れて暮すな はぐれるな
あなた 涙が止まらない
あなた 助けてもう一度
ひとり この世を 見捨てたら
白い蛍に なれるでしょうか
ああ…釜山海峡 あ…日本海

漁火が 未練をともす
心の奥まで 身体まで
あなた 返して 唇を
あなた 綺麗な あの頃を
生まれ 変われば この命
雪の蛍に なれるでしょうか
ああ…釜山海峡 あ…日本海


14.恋唄流し

作詞:荒木とよひさ
作曲:市川昭介

あんたは きっと 弱虫だから
ひとりの 心に 住めない人ね
私の涙に 恋唄流し
酔えば 泣き出す 未練酒
それでもさ それでもね
生きてたうちで 一番だった
帰っておいでよ 熱燗つけるから

いまごろ 雨の 居酒屋横丁
それとも 誰かの 心の港
想い出ばかりの 恋唄流し
独りぼっちの この部屋で
それでもさ それでもね
憎めはしない いい人だった
帰っておいでよ 鍋でもつくるから

どこかで 独(ひと)り 飲んでるならば
はぐれた雀に なってるならば
もう一度 聴かせて 恋唄流し
逢えば昔に すぐもどる
それでもさ それでもね
灯(あか)りをつけて 待っててあげる
帰っておいでよ 背中を流すから


15.なにわ援歌

作詞:星野哲郎
作曲:浜圭介

雨はなくても 大阪銀杏
ちゃんと木の実を つけてはる
あんた男でしょ 男ならどんとやりなはれ
弱気はお酒で 飲みすてて
そうよ一から出直しましょう
ねえ あんた

汗もかかずに 飲む酒苦い
夢に背中を 向けないで
あんた男でしょ 男なら勝負かけなはれ
水掛不動 礼詣り
そうよ一緒に 一緒にできますように
ねえ あんた

だてに女房を やってはいない
骨は私が拾うから
あんた男でしょ 男ならどんと行きなはれ
涙の花道 御堂筋
ついてゆきます ゆきます命のかぎり
ねえ あんた


16.浪花八景

作詞:荒木とよひさ
作曲:浜圭介

あんたの情を 背中にしょって
歩いて行きます おんな道
雨が降ったら あいあい傘で
浪花八景 戎橋
がんばりや……がんばりや……
がんばりゃ あしたは晴れになる
一本惚れたよ 女やないか

あんたが浮世に つまずく時は
ふたりで飲みましょ 縄のれん
酔って唄えば 元気になれる
浪花恋歌 北新地
がんばりや……がんばりや……
がんばりゃ 涙も花になる
一本惚れたよ 女やないか

あんたの苦労の ほころびならば
この手でぬいましょ 契り糸
いつも見てるよ お天と様は
浪花人情 天王寺
がんばりや……がんばりや……
がんばりゃ もうすぐ幸福がくる
一本惚れたよ 女やないか


17.恋隠し

作詞:野口雨情
作曲:浜圭介

陽にやけた畳 あんたの匂い
頬つけて泣いて 涙こぼせば
嫌われた訳が いまごろ解る
きっと可愛い 女じゃなかった
あゝ 神隠し 恋隠し
あんた誰かの 胸ん中
あゝ 逢いたいよ 抱きたいよ
未練じゃないけど この身体
もう 涙しかない

降りだした雨に 想い出したら
ずぶ濡れのままで 帰っておいで
お酒でも飲んで 昔のように
きっと今度は 上手にやれるよ
あゝ 神隠し 恋隠し
あんたひとりが 幸福じゃ
あゝ 悔しいよ 恋しいよ
恨みじゃないけど この命
もう 涙しかない

あゝ 神隠し 恋隠し
あんた誰かの 胸ん中
あゝ 逢いたいよ 抱きたいよ
未練じゃないけど この身体
もう 涙しかない


18.酔守唄

作詞:荒木とよひさ
作曲:都志見隆

酔いざめ 子守唄を
誰か そばで唄って
私を捨てた 男を
今は 恨まぬように
想い出 流れゆくなら
この世の果ての どこかへ
愛なんて 嫌いだよ短い夢のお芝居さ
いつだって幕切れは 涙の筋書き

酔いざめ はぐれ男を
ここへ連れておいでよ
冷たいベッドの中へ
寒い 懷の中へ
昨日はいつも綺麗で
いい人だった けれども
愛なんて嘘つきさ飾りをつけた言葉だけ
幸福の真似をした涙の筋書き

想い出 流れゆくなら
この世の果ての どこかへ
愛なんて 嫌いだよ短い夢のお芝居さ
いつだって幕切れは 涙の筋書き
幸福の真似をした 涙の筋書き


19.北海まつり船

作詞:松井由利夫
作曲:市川昭介

波がドンと来りゃ 飛沫の花が
やん衆 鴎の 胸に散る
夢をぶちこめ 千島の沖へ
海の稼ぎにゃ 遠慮はいらぬ
北の漁場は 男の男の まつり船

蟹の甲羅に なみなみ注いで
まわし飲みする にごり酒
拳かみしめ 舳先にたてば
見えるはずない 赤提灯に
瞼 燃やして 男の男の まつり船

野付水道 東へ抜けて
いつか 真冬の どまん中
意地で巻くんだ 底引き網を
板子一枚 油断はできぬ
度胸いのちの 男の男の まつり船


20.男夢まつり

作詞:松井由利夫
作曲:市川昭介

喧嘩御輿(けんかみこし)は 度胸でかつげ
胸の晒(さらし)は 伊達じゃない
酒をひと吹き しめりを入れて
ねじり鉢巻 こころ意気
あばれ男の 夢祭り
燃えて火となれ 華となれ

玉とはじけて とび散る汗が
いのち いろどる 勇肌(いさみはだ)
可愛いあの娘(こ)の 浴衣(ゆかた)の裾が
舞えば 血の気(け)が なお走しる
あばれ男の 夢祭り
燃えて火となれ華となれ

空にゃ 満月 太鼓の撥(ばち)が
風をはらんで 右、左
若さぶつけろ 四の五の言うな
ここが 見せ場の 花舞台
あばれ男の 夢祭り
燃えて火となれ 華となれ


21.人生夜汽車

作詞:荒木とよひさ
作曲:弦哲也

男には心の駅がある
ヒュルヒュル風吹く 駅がある
別れの汽笛 北国の町
裏町ギター 苦い水割り
今夜もどこかの居酒屋で
どこへ行こうか 人生夜汽車

男には心の女(ひと)がいる
ゆらゆら揺れてる 女がいる
長い黒髪 涙のしずく
想い出の道 はまなすの花
今夜もどこかの居酒屋で
どこへ行こうか 人生夜汽車

男には心に雪が降る
しんしん積もった 雪が降る
港の灯り 名もない横丁
淋しい演歌 かすれたネオン
今夜もどこかの居酒屋で
どこへ行こうか 人生夜汽車


22.春夏秋冬 屋形船

作詞:深野義和
作曲:深野義和

一寸先は 夕まぐれ
江戸の真ん中 お台場あたり
ユラリ揺られて 波の上
恋盗人(こいぬすっと)の 闇の宴(えん)
夏の終わりの 屋形船
水をすくった 浴衣(ゆかた)の君の
後(おく)れ毛が ああ 風流たね

乱れる裾は こむらさき
障子(しょうじ)をあければ 灯りが揺れる
あなたが好きと 気づいてる
恋盗人の憎らしさ
今夜で二度目の屋形船
ふくれるホッペに 手編みの籠と
鈴虫のプレゼント

金杉橋(かなすぎばし)は雪化粧
「言葉が白い文字になる」
粋な台詞(せりふ)のその後で
恋盗人が ささやいた
冬の真ん中 屋形船
熱燗(あつかん)よりも あったかい
心のマフラー あげようか

春待ち草の 咲く丘は
言問橋(ことといばし)から 隅田のあたり
船頭さんが 微笑んだ
恋盗人も もうこれまでよ
これが最後の屋形船
未練残すな 浮世の恋に
ため息が ああ、風流だね


23.無我夢中

作詞:阿久悠
作曲:市川昭介

下駄をぬぎ 足袋をぬぎ
裸足の指を 傷つけて
追って行くのか 逃げるのか
女が駆けぬける

時雨が走る 風邪が舞う
霧がすっぽりつつみこむ
鬼火みたいな心を抱いて
たぶん 惚れるは 無我夢中

紅を拭き 髪乱し
キリリと眉を吊り上げて
抱かれたいのか 憎いのか
女が追いすがる

こだまが返る 山が泣く
杉の木立が ふるえ出す
蛍みたいないのちを賭けて
たぶん 惚れるは 無我夢中

時雨が走る 風邪が舞う
霧がすっぽりつつみこむ
鬼火みたいな心を抱いて
たぶん 惚れるは 無我夢中


24.男船

作詞:やしろよう
作曲:市川昭介

荒れて 荒れて牙むく北海しぶき
来るなら来てみろ 吠えてみろ
沖へ出たなら 自慢の船さ
意地と度胸は半端(はんぱ)じゃないぜ
命 命 命知らずの 男船

きっと きっと あの娘(こ)に海鳴り便り
届けておくれよ 渡り鳥
陸(おか)にゃ住めない さすらい船さ
未練きっぱり波間に捨てる
情 情 情乗せない 男船

網を 網を引く手に血潮がたぎる
根性ひとつが 宝だよ
辛さこらえる 我慢の船さ
ここが一番 男の勝負
夢は 夢は 夢は大漁の 男船


25.なみだ川

作詞:吉岡治
作曲:市川昭介

「離しはしない」「離れない」
死ぬも生きるも ふたりづれ
雨が身をきる なみだ川
小さなからだを 寄せ合いながら
たどり着きたい 岸がある

「つらくはないか」「つらくない」
にぎる水棹の頼りなさ
苦労かくごの なみだ川
あなたの明日は わたしのものよ
悔いはしません この恋を

「ながされながら」「揺れながら」
どこへゆくやら 迷い舟
雨もやみそな なみだ川
かならず花咲く その日がくると
誓うふたりに 夢灯り


26.カモメお前なら

作詞:鳥井実
作曲:市川昭介

帰って来るとも 言わないで
船は桟橋 今出たばかり
あてにならない 倖せを
待っているのは もう嫌よ
カモメおしえて お前なら
どこへ 捨てます この涙

別れの運命が 来たんだと
船の汽笛が 尾を引くばかり
我慢出来ない 淋しさに
涙 ボロボロ 風に散る
カモメおしえて お前なら
どこへ 捨てます この未練

このまま 遠くへ 逃げるように
船は二人を 引き裂くばかり
背のびしながら 泣きながら
待っているのは もう嫌よ
カモメ おしえて お前なら
どこへ 捨てます この夢を