都会の灯

笹川美和 都会の灯歌詞
1.午前4時36分

作詞:笹川美和
作曲:笹川美和

午前4時36分。
目が覚めて
この世界は青味を帯びて
あたしを拒む

窓の外には木蓮が
白く浮かび
ふと気がつけばあたしさえ
薄く写る

ひどい顔 これじゃあまるで
過ぎ去りし日々がからっぽなことを
認めて 受け止めている様なものじゃないの

午前4時39分。
息が詰まる
この世界は静かな空気で
あたしを拒む

冷えたソーダ水流し込み
息止めるの
息を吐き出し深呼吸
目を閉じれば

ゆがむ顔 これじゃあまるで
堪えてたものが無意味だってことを
認めて 受け止めている様なものじゃないの

全てを正当化することは難しい
それでも弱いあたしは
そうすることで息をする。

午前4時43分。
夜が明ける


2.都会の灯

作詞:笹川美和
作曲:笹川美和

今からおいでと言われたら
出かけちゃうでしょ
待ってるよなんて言われたら
出かけちゃうでしょ

都会の灯を、横目で流しあなたの元へ
今日のご褒美は何かな
人で溢れた、愛で溢れた都会を見るのは
寂しすぎるから、好きじゃない

溶ける位のkissの後には何が消えるの?
あなたの濡れたくちびるを見て悟るの。これだけ。

今日はごめんねと言われたら
許しちゃうでしょ
愛してるよなんて言われたら
許しちゃうでしょ

都会に佇み、手元を見つめひとり呟く
今日で嘘つきは何回目
明るく構え、涙は堪え都会を見るのは
冷たすぎるから、嫌いじゃない

泣ける位のkissの後には何が起こるの?
あなたの優しいほほえみを見て悟るの。このまま。

人で溢れた、愛で溢れた都会を見るのは
寂しすぎるから、好きじゃない
明るく構え、涙は堪え都会を見るのは
冷たすぎるから、嫌いじゃない

怖い位のkissの後には何が残るの?
あなたの冷めたまなざしを見て悟るの。

怖い位のkissの後には何が残るの?
あなたの冷めたまなざしを見て悟るの。終わりを。


3.プリズム

作詞:笹川美和
作曲:笹川美和

君とふたりで窓辺に
たたずんであの放課後
まばゆいばかりの光
君の髪を濡らす

君とふたり口ずさむ
うたは在りし日のしらべ
紡いではただ消えゆく
君のくちびるをすべる

ここから出たいと もがいてた日々は
ふたりの心をより濃くした

揺れる
黄金色した稲穂さえ
ふたりの未来には、目も眩む。

君とふたりで並んで
見上げていたあの夜宙
「星がふるよ」とほほえんだ
君の頬はふわり

君とふたり指でつなぐ
星座は在りし日への願い
「星はゆるぎない」とつぶやく
君の瞳はふるえる

ここから出たいと もがいてた日々は
ふたりの夢をより濃くした

燃える
真紅に染まる夕焼けさえ
ふたりの未来には、目も眩む。

赤い実を握り、すすきの穂をかき分け
棚びく山なみへ向けてひた走る
握った手のひらに、君を確かに感じる

流れる
時は一瞬立ち止まらずに
ふたりの未来には、目が眩む。


4.晴れてくるだろう

作詞:笹川美和
作曲:笹川美和

あたしの鼻孔を包みこむものは
濡れたアスファルトの香り

今はまだ見えぬが風を読めばわかる
じき ここも雨が降るだろう

さあ このまま進む?
それとも引き返すか?
ほら ここでもわかれ道に遭遇

生きることは常になにかを選び
生きることは常にどれかを捨てる

知らぬ間に選ぶことを繰り返して
あたしはつくられてる

あたしの先に続く道は
まだ 真っすぐな道ではない様で

それでも選ぶことを繰り返して
あたしはつくられてる

知らぬ間に選ぶことを繰り返して
あたしはつくられてる

あたしの鼻孔をくすぐるものは
乾いた土ぼこりの香り

今はまだ見えぬが風を読めばわかる
じき ここも晴れてくるだろう

晴れてくるだろう
晴れてくるだろう


5.泣いたって

作詞:笹川美和
作曲:笹川美和

身体の真ん中を鷲掴みにされて
あたしはのたうちまわる。

破裂しそうよ
限界なの
心ってあるのね
だって すごく 痛い

泣いて、泣いて、泣いたって
探したってもうないの
愛は見えないって、当たり前に気付く。
愛は温度を持っていて
それでいて包んでくれる
埋もれていたあたしはもういない。
って思うと

身体の真ん中を鷲掴みにされて
あたしはのたうちまわる。

身体の真ん中を鷲掴みにされて
あたしはのたうちまわる。

溢れてくるの
止まらないの
記憶ってあるのね
だって よく 見える

願い、願い、願ったって
何一つ変わらないの
時に愛は無情、初めてわかる。
愛には色彩があって
それをもって彩ってくれる
魅せられてたあたしはもういない。
って思うと

身体の真ん中を鷲掴みにされて
あたしはのたうちまわる。

身体の真ん中を鷲掴みにされて
あたしはのたうちまわる。

正気ってそうそう失わないのね
このまま慣れてゆくの?
あなたのいないあたしの時空を思うと
狂いそうよ

泣いて、泣いて、泣いたって
探したってもうないの
愛は見えないって、当たり前に気付く。
愛は温度を持っていて
それでいて包んでくれる
埋もれていたあたしはもういない。
って思うと

身体の真ん中を鷲掴みにされて
あたしはのたうちまわる。

身体の真ん中を鷲掴みにされて
あたしはのたうちまわる。

身体の真ん中を鷲掴みにされて
あたしはのたうちまわる。

身体の真ん中を鷲掴みにされて
あたしはのたうちまわる。


6.今日

作詞:笹川美和
作曲:笹川美和

今日という日々は、東から始まって
今日という日々は、西へと終わってゆく

今日という日々で、笑うことができたら
今日という日々に、ありがとうと伝えて

今日という日々で、涙がこぼれおちたら
今日という日々を、恨んでみればいいさ

今日という日々に、君が生まれたことは
今日という日々が、招いてくれた喜び

今日という日々に、あなたが消えることは
今日という日々が、持ち去ってゆく事実

今日という日々に、あなたと居れることは
今日という日々が、連れて来てくれた奇跡

今日という日々は、ただそれだけのことで
今日という日々は、それ以上でもない

それ以上でもない。