筋少の大車輪

筋肉少女帯 筋少の大車輪歌詞
1.大釈迦

作詞:大槻ケンヂ
作曲:大槻ケンヂ・内田雄一郎

丘の上でひとりすわって 古ぼけた娘が
丘の上でひとりすわって 街を見下ろす
その横で忙しげにアンテナ売りが
娘がたのむ 仕事のために商品の組み立て

※けっこうイイ人だったから 恋してあげてもよかった
けっこうイイ人だったから 好きになってもよかった
ドロロのノウズイ
ドロロのノウズイ※

アンテナはその街の博物館の屋根に
娘はそこの持ち主の成り金の孫で
年は十四でおしゃべりすぎて
だけど かわいくって
アンテナ売りがおちてきたら 受けとめてあげるよ

(※くり返し)

釈迦はいい人だったから
ドロロのノウズイ
ドロロのノウズイ

足が滑りアンテナ売りは屋根から落ちる
まちかまえてた娘の上に音をたて落ちる
月の光あびてアンテナがさびる
屋根の上のアンテナから 飛び出る電波が
シャララ シャカシャカ

けっこうイイ人だったから
恋してあげてもよかった
けっこうイイ人だったから
好きになってもよかったけどね
ドロロのノウズイ
ドロロのノウズイ
ドロロのノウズイ
ドロロのノウズイ
ドロロのノウズイ
ドロロのノウズイ
ドロロのノウズイ
ドロロのノウズイ


2.これでいいのだ

作詞:大槻ケンヂ
作曲:内田雄一郎

「これでいいのだ」「 人生いろいろ」

(セリフ)いわれなき罪によって 無実の僕は13年間
オリの中に閉じ込められていたのであった
星の夜 散歩の途中 黒い服の人々によって
手錠を掛けられてしまったのであった

どんな夢も不思議じゃない
僕はいつも思うんだ いくらつらい事があったって

これでいいのだ これでいいのだ
これでいいのだ これでいいのだ

(セリフ)僕には恋人がいたが 彼女の面前
いわれなき罪を暴かれてしまったのであった 証言台に立った彼女は言った
「私はあなたを愛しているわだけど罪は罪だと思うの」と…

非常にキビシー そりゃないぜセニョール
僕はいつも思うのさ いくらつらい事があったって

これでいいのだ これでいいのだ
これでいいのだ これでいいのだ

これでいいのだ これでいいのだ
これでいいのだ これでいいのだ

「非常にキビシー」

(セリフ)13年間の刑期を終えて 僕は黒い服の人々に礼を言って
ヘイの外に出た これからはどこへだって 歩いてゆける
この2本の足さえあれば地の果てだってゆける
13年目の春の夜 満天の星空の元 恋人と再会した
私 毎晩祈ってたわ 悔い改めてくれる事を
ねえ これからは 2人で罪を償う旅に出ましょう
彼女の手を握り ただ僕は 「ありがとうありがとう」と涙した
握った彼女の手はなぜか冷たかった
それからの13年間を2人で暮らした 幸せだった
14年目の春に彼女は死んだ 僕は 満天の星空の元 泣きながら思った
これでいいのだ つらくともこれでいいのだ
テレビの男が言う「西から登ったお陽様が東へ沈む これでいいのだ」
そうだ これでいいのだ!だがしかし…だが…しかし

これでいいのか これでいいのだ
これでいいのか これでいいのだ

これでいいのか これでいいのだ
これでいいのか これでいいのだ

これでいいのだ これでいいのだ
これでいいのだ これでいいのだ

これでいいのだ これでいいのだ
これでいいのだ これでいいのだ

「これでいいのだ」「人生とはなんだ」


3.キノコパワー

作詞:大槻ケンヂ
作曲:三柴江戸蔵

僕は立ち止まった 国境の橋の上で
振り向いたなら負けさ 生ける盲者の街を
愛していた君も 時に嫌いな君も
降る様に舞う蝶蝶の 紫の毒にやられた
リュックサックに子猫を詰めて 夜明け前に家を出た
鉄橋の上 妙に静かで 歩み出すと震えたから

※キノコパワー キノコパワー
どこか僕を連れていって
キノコパワー キノコパワー
遠く高く放り投げてくれ※

僕は眠りに落ちた 貨物列車に潜んで
夢見るよりも早く 街から僕は離れてく
愛していた君の 時に嫌いな君の
こびるみたいな笑顔も 寝返りうてば消えていった
ふいに目覚める子猫は逃げて 窓の外は また夜
降るように舞う蝶の群れを 冬の鉄路に見たから

(※くり返し)

どこか遠くへ逃げよう 遠くへ遠くへ逃げよう
逃げた街で冬には 吹雪きに凍ってしまおう
愛していた君が いつか訪ねてきたら
リュックに猫を詰めて 今夜はどこへ逃げようか

キノコパワー キノコパワー
歩みだすと震えるから
キノコパワー キノコパワー
猫はいつも怯えるから

(※くり返し)


4.日本印度化計画

作詞:大槻ケンヂ
作曲:大槻ケンヂ

日本を印度にしてしまえ!
オレにカレーを食わせろ オレはいつでも辛さにこだわるぜ
オレにカレーを食わせろ オレはいつでも辛さにこだわるぜ
高円寺で見た ターバンの男よ
オレをいざなえ ガンヂスの流れに

※for away tonight feaver
natural high and trip
for away tonight feaver
natural high
トビマス トビマス 日本を印度にしてしまえ※

オレにカレーを食わせろ 燃える辛さがオレをハイにするぜ
オレにカレーを食わせろ 燃える辛さがオレをハイにするぜ
吉祥寺で見た サリーの女が
ヨガのポーズでタクシーを止めた

(※くり返し)

オレにカレーを食わせろ オレはいつでも心のままに
オレにカレーを食わせろ オレはいつでも心のままに
中央線に飛び込んだ聖者の
最期の言葉が「カレーはなんて辛いんだー」

excite natural high and trip
excite natural high
トビマス トビマス… 日本を印度にしてしまえ!


5.悲しきダメ人間

作詞:大槻ケンヂ
作曲:太田明・筋肉少女帯

ダメなボクとダメな君が
フラフラ踊ってみたけど
すぐにふたりは足がもつれ
転んでしまうから
君は 今度生まれて来るときには
御主人様と犬になろうと言った

でも同じだよー

ダメなボクとダメな君が
御主人様と犬になって
お散歩に行くとしても
行くあてはないのだから
海にロケットを見にゆく人の
混雑にまぎれはぐれちゃうよ

それっきり 会えない


6.踊るダメ人間

作詞:大槻ケンヂ
作曲:大槻ケンヂ・内田雄一郎・筋肉少女帯

子供騙しのお唄を唄って
そこそこ人気もある僕だけれど
いつも心に仮面の男が
灯台の上で僕に叫ぶのさ
“おごることなかれ
お前の思い言ってやろう”
ダメ人間はびこるこの世
マイト一発! 爆発させてえ! (3 2 1 0!)

ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間

コックリさんにたずねてみましょか?
いつかかもめになれるのでしょうか?
もしもかもめになれないのならば
僕は静かな地蔵でいたいな
“お前は老いぼれか!?
心の中を言ってやろう”
ダメ人間はびこるこの世
魚雷一発! 轟沈させてえ! (3 2 1 0!)

ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間

“踊ってる場合か!
お前の思い言ってやろう”
この世を燃やしたって
一番ダメな自分は残るぜ! (3 2 1 0!)

ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間
ダメ ダメ ダメ ダメ人間
ダメ! 人間 人間

おーダメ人間として
生きるおろかさを
あまねくすべての人に伝えたい
そしてダメ人間の王国をつくろう
王様は僕だ 家来は君だ

ダメー!
(それでも生きていかざるをえない!)


7.サボテンとバントライン

作詞:大槻ケンヂ
作曲:大槻ケンヂ

目抜き通りのバクダン騒ぎ
ネコがくわえてきたバクダン
間一髪でバクハツしなかった
逃げた男は少年だった
決死の捜査を笑うように 犯行声明が送られてきた
サボテンマークのレポート用紙に
゛僕はこの世を憎む″と書いてあった
少年はサボテンが好きだった
サボテンは彼の神様だった
屋根裏部屋の隠れ家で それは緑に輝いている
少年はネコが好きだった ネコの名前はバントライン
バントラインとサボテンと
映画を見ている時だけが幸せだった

ホーイサボテン 緑の光り
バントラインと僕を照らしていて

少年とネコの第二の犯行は
街の大きなムービーシアター
アメリカンニューシネマ
「真夜中のカウボーイ」が上映されていた
バントラインがバクダン仕掛け
犯行は大成功と思われたが
映画に見とれていた少年は
ムービーシアターもろともふっとんだ

※ホーイサボテン 緑の光り
ポッカリと僕を照らしていて
ホーイバントライン どこまでもゆこうよ
流れてく雲の燃えおちても※

薄れていく意識の中で少年は
カラカラ回る映写機の音を聞いた
スクリーンには西部の荒野
荒野を舞台にこんな映画を見た
住み慣れた街を捨て 少年とネコがゆく
背中にしょってる真っ赤なギター
昔もらったオールドギター

(※くり返し)

どこまでもゆこう この荒野をぬけ
緑に輝く あの丘まで ホーイサボテン 緑の光り
バントラインと僕を照らしていて


8.いくじなし

作詞:大槻ケンヂ
作曲:筋肉少女帯・斉藤清二

フェティシストの兄はいくじなし
フェティシストの兄はいくじなし
それでも僕の姉さんと恋におちました
フェティシストの姉はかわいくて
フェティシストの姉はかわいくて
それでも根性なし男と恋におちました

僕の姉さんは美しかったが若くして死んだ
姉は美しかったが、いかれていた フェティシストだった
空模様の気嫌の悪い日には 夕暮れまで近所をうろつきまわった

葬式の夜 姉さんの恋人と称する男がやって来て
僕に言った「ケンジ君 これからは僕を兄さんだと思ってくれ」
その夜、兄さんは僕の手を握ってこう言った
「君の姉さんとは理解し合っていたよ」
やがて彼は感極まったのかポロポロと涙を流し始めた
僕の手を握りながら、涙を流し始めた
その手は妙に暖かく僕はちょっといやだなァと思っていた

それからしばらくして兄さんは僕の家に遊びに来るようになった
遊びに来るというのは言い訳で僕に金をせびりに来るのであった
「ケンジ君 ちょっと都合してくれないか、
悪い友人にひっかかってしまってねぇ」などと言いつつ
その日も僕の手から金を受けとり
兄さんはテレた笑いを浮かべていたが、
ふいに真顔になって僕に言った「ケンジ君二人で旅に出よう
どこか遠い旅に出よう 見たこともない国の風に吹かれたら
姉さんの事なんかすぐに忘れられるだろう
のんびり暮そう あまり金にはならないかも知れないけれど
まっとうに生きるということはそーいうことなんだなァ」
結局二人でアンテナを売りながら旅を始めた
テレビもないような村でもうれしそうに買ってくれて
「ありがたい」とまで言ってくれた 僕も何だか気分がよかった
アンテナは飛ぶように売れて 僕たちはお金持ちになった
それはいい気分だった 一日中ニコニコして暮らした
そんなある日 僕は生き倒れの女の人を見た
その人は心なしか姉さんに似ていて 気にはなったが
助けずに通りすぎてしまった
次の日 結局その人は死んだと聞いた
その話をすると兄さんは僕を怒鳴りつけた
「ケンジ君!ケンジ君!僕はそんな男に教育した覚えはない
姉さんだってあの世で悲しんでいるはずだ
ケンジ君!このいくじなしが!いくじなしが!この根性なしが!」

僕と兄さんは鉄棒が好きだった
小学校の校庭開放にいって 二人で鉄棒でグルグルと回った
グルグル回っていると いやな事や姉さんの事なんかは
不思議と忘れてしまえるのだった
回りながら兄さんは僕に言った「ケンジ君なんだか気持ちがよいねぇ」
「なんだかとっても気持ちがいいですねぇ」グルグルグルグル………
グルグル回りながら兄さんはこう言った
「ケンジ君!ケンジ君!今思うと君の そして僕の姉さんの事は
とてもいい思い出だったよねぇ」

兄さん!兄さん!いくじなしの兄さん!
僕は君と姉さんを脳髄は人間の中の迷宮であるという
観点からあえて許そう だから兄さん
どんなにたくさんの人がバカにしても
君たちはフェティシストであり続けてほしい
兄さん 聞いているのか? 兄さん 聞いているのか?

しかし その後兄はしがないアンテナ売りで一生を終えた
このいくじなしが…………


9.ピクニック・アット・ファイアー・マウンテン~ドリーム・オン・ジェームス,ユーアー・ウィニング


10.ゴー!ゴー!ゴー!ハイキング・バス


11.サンフランシスコ

作詞:大槻ケンヂ
作曲:三柴江戸蔵

さようなら さようなら
こんなに遠い 異国の果てで
お別れするなんて
本当に辛い

空気女と小人を連れて
街にサーカスが来る前に
ぼくら終ろう
お別れしよう
夏の来る前に

サーカスが来ると
二人ドキドキして

まだぼくは君を
恋してるのかもしれないなんて
思いちがいをして

サンフランシスコ

ほうらごらんよ
プラカードを持ち
小人がぼくらを見ている
「わがサーカス団をぜひごらん下さい
ワニ女もお見せしましょう」

サーカスが来ると
君はドキドキして

「きっとうまくいくわ」なんて
夢みたいなことをいって
思いちがいをして

サンフランシスコ

ノウズイは
ものを思うに
ものを思うにはあらず
ものを思うは
ものを思うは
むしろこの街
サーカスが来ると
二人ドキドキして
「まだぼくは君を」なんて
「きっとうまくいくわ」なんて
綱渡りみたいに

サンフランシスコ


12.イワンのばか

作詞:大槻ケンヂ
作曲:橘高文彦・King-Show

三年殺しを知ってるかい?
ロシアのサンボの裏技さ
三年限りの命だぜ
ポルカを踊る暇もない
イワンが技をかけられて
サラバとオレにつぶやいた
あれから季節はめぐりゆき
確かに昨日で三年目
楽しんでも苦しんでも
三年の日は流れてゆく
イワンの奴は前者を選んだのさ

イワンのばか!

短い命と知ってから
イワンは生きた自堕落に
貧しい子供と次々と
安い値段で引き取った
イワンの奴めを先頭に
いつしか子供の行列さ
彼らは歩くよ 真っすぐに
シベリヤ鉄道も真っすぐだ

平原越えて 樹海へ
ツンドラの白夜の森
イワンは子供に
この世の裏を教えた

イワンのばか!

(セリフ)この世の裏を知った子供たちは
世をはかなみ
毒を飲んで次々と死んでいった
しかし、イワンだけは死ぬことが出来なかった
短い命と知っていながらイワンは死ぬことが出来なかったのだ
さらにイワンのばか!ばか!
ツンドラの大地に
子供たちを埋めてゆく
屍は冷たく
イワンを見てる

(セリフ)「ツンドラの
色が奇麗と
イワン言い」

イワンのばか!


13.電波ブギ


14.元祖高木ブー伝説

作詞:大槻ケンヂ
作曲:大槻ケンヂ

高木ブー
俺は高木ブーだ 俺は高木ブーだ
まるで高木ブーだ 俺は高木ブーだ

一人で生きろよ つらくとも死ぬな
また会う日まで 御機嫌よう

苔のむすまでに 愛し合うはずの二人が
予定調和の中で 離れ離れになる
何も出来ないで 別れを見ていた俺は
まるで無力な俺は まるでまるで高木ブーのようじゃないか

俺は高木ブーだ まるで高木ブーだ
俺は高木ブーだ まるで高木ブーだよ

君といつまでも愛していたかったよ
君といつまでも 二人でいたかったよ

春に君と出会い 夏に君を愛し
秋に君と別れた そして一人の冬が来たよ

ブー ブー 高木ブー ブー ブー 高木ブー
ブー ブー 高木ブー ブー ブー 高木ブー

高木ブー 俺は高木ブーだよ


15.何処へでも行ける切手

作詞:大槻ケンヂ
作曲:内田雄一郎&筋肉少女帯

怯えた男は
許しを乞うように
うつろに笑って
両手を差し出し
紅茶の染みた
切手をくれた
これさえあれば
郵便配達の
鞄に潜み
何処へでも行ける

トカゲより早く
かもめより遅く
自転車にゆられ
なだらかな夜に
闇の右手に
宝石のように
時に光るのは
いたづらをして
捨てられてしまった
子供達の楽団

包帯で真っ白な
少女を描いた
切手をもらって
何処へでも行こう

闇の右手に
宝石のように
子供達の楽団
アコーディオンを弾いておくれ
お別れみたいにさ Ah!

休みの国で
女に出会って
郵便配達は
自転車を捨てた
けれど僕には
切手があるさ
しばらく待てば
郵便配達も戻るだろう
何処へでも行ける

包帯で真っ白な
少女を描いた
切手をもらって
何処へでも行こう

沢山のたわいない
街をゆき過ぎよう
終わりなく続いてる
包帯を追いかけ

闇の右手に
宝石のように
子供達の楽団
アコーディオンを弾いておくれ
お別れみたいにさ Ah!

闇の、闇の右手に
光り輝く宝石のように
子供達の楽団
もう一度、もう一度アコーディオンを弾いて
お別れみたいにさ Woh〜 Woh〜

神様に
おまけの一日をもらった少女は
真っ白な包帯を顔中にまいて
結局 部屋から出ることがなかった
神様は憐れに思い
少女を切手にして
彼女が何処へでも行けるようにしてあげた
切手は新興宗教団体のダイレクトメールに貼られ
すぐに捨てられ
その行方は 誰にももうわからない


16.パンクでポン