美川憲一全曲集~アカシア雨情/さそり座の女~

美川憲一 美川憲一全曲集~アカシア雨情/さそり座の女~歌詞
1.アカシア雨情

作詞:森坂とも
作曲:水森英夫

時を知らせる 別れの鐘が
鳴りやむまでは 抱いててほしい
北の女の 凍える胸に
あなたは春の 陽だまりでした
見上げれば アカシアが
雨に震えて 泣いている

北の大地を 流れる風に
どこか似ている あなたのにおい
いつか戻って 来る旅人の
安らぐだけの 止まり木でいい
手のひらで アカシアの
花が静かに 泣いている

あなたなしでも 季節は巡る
咲いてせつない アカシアの径(みち)
夢の中でも やさしい人を
忘れられずに 今夜もひとり
見上げれば アカシアが
雨に震えて 泣いている


2.お金をちょうだい ~プラチナバージョン~


3.おんなの朝

作詞:西沢爽
作曲:米山正夫

朝が来たのね さよならね
街へ出たなら べつべつね
ゆうべあんなに 燃えながら
今朝は知らない 顔をして
ああ あなたは別れて
別れてしまうのね

朝が来たのね さよならね
そんなはかない 仲なのね
こんどいつ逢う あてもなく
冷えた紅茶を ひとり飲む
ああ さみしい私に
私に もどるのね

朝が来たのね さよならね
思いだしたら 誘ってね
憎いあなたに 泣きながら
夢の名残りを 抱いてゆく
ああ 女の涙を
涙を わかってね
涙を わかってね


4.さそり座の女

作詞:斉藤律子
作曲:中川博之

いいえ私は さそり座の女
お気のすむまで 笑うがいいわ
あなたはあそびの つもりでも
地獄のはてまで ついて行く
思いこんだら いのち いのち
いのちがけよ
そうよ私は さそり座の女
さそりの星は 一途な星よ

いいえ私は さそり座の女
お気の毒さま 笑うがいいわ
女のこころを 知らないで
だまして汚して 傷つけた
ばかな男は あなた あなた
あなたなのよ
そうよ私は さそり座の女
さそりの毒は あとで効くのよ

紅茶がさめるわ さあどうぞ
それには 毒など 入れないわ
つよがり言っても おんな おんな
おんななのよ
そうよ私は さそり座の女
さそりの星は 一途な星よ


5.新潟ブルース

作詞:水沢圭吾・山岸一二三
作曲:山岸英樹・中川博之

思い出の夜は 霧が深かった
今日も霧がふる 万代橋よ
別れの前に 抱きしめた
小さな肩よ
ああ 新潟は新潟は 面影の街

しあわせの夜を 二人過したね
いつかより添った 古町通り
ほのかに白い 指先で
涙をふいた
ああ 想い出の想い出の 新潟の女

忘られなくて ひとりさまよえば
青い灯がゆれる 新潟駅よ
愛したわけじゃ ないんだと
強がり云えば
ああ 新潟は新潟は 霧に更けゆく


6.火の鳥

作詞:秋元康
作曲:三木たかし

あたしから 切り出して
御破算にしたのに
あの女(ひと)と 別れたと
噂を聞いて また燃える

火の鳥みたいな あなた
炎の翼を広げ
思い出から 今甦る
火の鳥みたいな あなた
あたしの心の空を
昔みたく 飛び始めたわ

チャンポンで 飲み続け
悪酔いをした日は
さみしくて 眠れずに
「もしも」ばかりを繰り返す

残り火みたいな 未練
愛し合ってた日々は
忘れかけた あなたの住み処(か)
残り火みたいな 未練
あれから くすぶり続け
消せやしない 命になった

火の鳥みたいな あなた
炎の翼を広げ
思い出から 今甦る
火の鳥みたいな あなた
触れば 火傷(やけど)をすると
知っていても そばに行きたい


7.慕情

作詞:池田充男
作曲:水森英夫

人恋し リラ冷えの季節がくれば
うす紫に こころが染まる
おもえば ささいな 事だけど
なぜかあなが 許せなかった
私にうそを つかないで
愛の深さに 意地はった
さよならは あのさよならは 間違いね
リラ冷え肌まで しみる夜
泣き酒のんでます

そう言えば 暖かい毛布のなかで
子猫のように じゃれてた二人
いまさらどうにも できないが
女ごころは 浅はかでした
別れましょうか 別れよう
背中あわせで 意地はった
あらそいは あのあらそいは 間違いね
リラ冷え泣き酒 人恋し
おねがい帰ってよ

煉瓦の街の 雨さびし
ひとり生きると 意地はった
強がりは あの強がりは 間違いね
リラ冷え肌まで しみる夜
泣き酒のんでます


8.湯沢の女


9.柳ヶ瀬ブルース

作詞:宇佐英雄
作曲:宇佐英雄

雨の降る夜は 心もぬれる
まして一人じゃ なお淋し
憎い仕打と うらんでみても
戻っちゃこない あの人は
ああ 柳ヶ瀬(やながせ)の 夜に泣いている

二度と逢えない 人なのに
なぜか心が 又いたむ
忘れたいのに あの夢を
想い出させる この酒が
ああ 柳ヶ瀬の 夜に泣いている

青い灯影に つぐ酒は
ほろり落した エメラルド
もだえ身を焼く 火の鳥が
雨に打たれて 夜に泣く
ああ 柳ヶ瀬の 夜に泣いている


10.てんで話にならないわ

作詞:秋元康
作曲:小林亜星

殺したいくらいに 憎んでしまえてたら
あんたなんて これきりと
捨ててやったのに・・・
今でもあんたをヽ愛しているからヽ
本気がつらくて ヽヽ
ヽヽため息
そこから先が 何も言えないじゃない
くやしいけど てんで話にならないわ

叶わない2人と わかってたくせに
別れなんて まだまだと
そんな気がしてた・・・
今まであんたをヽ愛していたからヽ
つよがり言っても ヽヽヽ
ヽ淋しい
しあわせなんか 何も欲しくないけど
女は馬鹿ね てんで話にならないわ

少しだけ上手に 嘘ついてくれたら
あたしだって かげろうの
夢を見れたのに・・・
今でもあなたをヽ愛しているからヽ
無理やり笑って ヽヽヽ
ヽサヨナラ
貧乏くじを 引いてしまったようね
ひとりにしてよ まるで涙が止まらない


11.この青空の下で

作詞:荒木とよひさ
作曲:弦哲也

この青空(そら)の 青空の下で
人はめぐり逢い 何故(なぜ)に別離(わかれ)が
喜びも悲しみも
寄り添いながら 生きているけど
この切なさは 何処(どこ)からくるの
生命(いのち)の終りは どうしてくるの
この青空の 青空の下で
こんなにあなたを 愛していたのに

この星空(そら)の 星空の下で
人は小さくて 何故に儚い
花よりも 鳥よりも
自由に生きて 夢を見るけど
この寂しさは 何処からくるの
生命のぬくもり いつまであるの
この星空の 星空の下で
こんなにあなたが 近くにいるのに

この切なさは 何処からくるの
生命の終りは どうしてくるの
この青空(そら)の 青空の下で
こんなにあなたを 愛していたのに
愛していたのに


12.銀座・おんな・雨

作詞:阿久悠
作曲:中村泰士

だから別れました 今朝のことです
いつか笑い合って 逢えるはずです
ああ あの人は いい人だったけど
このまま暮しちゃ いけない人だから
夜の銀座に 雨が降る
今日はどの娘が 泣くだろうか あ…

爪を噛んで話す 今朝のあの人
何故か胸に残って つらくなります
ああ 今日からは どうしてゆくのでしょう
何にも出来ない おさない人だから
夜の銀座に 雨が降る
今日はどの娘が 泣くだろうか あ…

外は雨のようね 傘はいらない
やせた肩をぬらして かけて行きます
ああ おたがいのためだと 別れたが
想い出たくさん 残した人だから
夜の銀座に 雨が降る
今日はどの娘が 泣くだろうか あ…


13.別れの旅路

作詞:たかたかし
作曲:中川博之

汽車を降りたら 赤い灯ひとつ
風にこぼれる ここは港町
鞄にあなたの 想い出つめて
待つだけのくらしを 捨てにきました
旅の途中で 女がひとり
辛口の酒をのむ 別れの旅路

岬はずれの ちいさな宿で
ちがう生き方 考えています
木枯らしまじりの 海鳴りきけば
さみしさの深さに 胸が泣きます
つらい苦しい あなたのことが
好きだから恋しくて なみだの旅路

夜明けまじかの さいはて港
今日も誰かが 過去を捨てにくる
死ぬきになったら 生きられるはず
悲しみの駅から 汽車を乗り継ぎ
明日をさがして 女がひとり
さすらいの北の果て 別れの旅路


14.釧路の夜

作詞:宇佐英雄
作曲:宇佐英雄

貴方(あなた)のつめたい そのひとみ
なぜに私を いじめるの
やさしく抱いて ほしいのに
女心も 知らないで
貴方がにくい 貴方がにくい

風のつめたい 釧路川(くしろがわ)
今日も一人で 来てみたの
しばれた心を 抱きしめて
女心も 知らないで
貴方がにくい 貴方がにくい

霧は降る降る 今日も又
一人歩きの ヌサマイ橋よ
船の汽笛も 泣いている
女心も 知らないで
貴方がにくい 貴方がにくい


15.北国夜曲

作詞:池田充男
作曲:水森英夫

赤い角巻 ふたりでかぶり
呑んであるいた 吹雪の酒場
おぼえていますか 流氷酒(こおりざけ)
北のおんなは つよいのと
はしゃぎ笑って みせながら
みれんに転んで あゝ泣いた夜

枕ひとつの つららの宿へ
逢いにくるのは 面影ばかり
ゆめでは背中が さむすぎる
灯りひきよせ 便箋に
紅(べに)の唇 おしあてて
送った手紙が あゝ片だより

あなた解かせた ユーカラ帯を
しめりゃせつない 情けがほしい
焦(こが)れて死にます このままじゃ
あれは上りの 汽車の笛
恋にすがって 冬を越す
北国おんなを あゝ捨てないで


16.東京ホテル

作詞:池田充男
作曲:水森英夫

眠るあなたの 肩ごしに
船のランプがゆれていた
明日のわかれをまえにして
わたしは服などたたんでた
ここは東京 海沿いホテル
みれんでしょ おばかさん
いまもあなたに 逢いたくて
一年まえの 同じ窓から
レインボーブリッジ なみだで見てる

どこか知らない国へでも
逃げてゆけたらしあわせね
そんな会話がむなしくて
二人は一とつになっていた
ここは東京 海沿いホテル
みれんでしょ おばかさん
あれは始発の ゆりかもめ
グラスを握り眠れないまま
想い出つづりの一夜を明かす

恋の断片を 集めても
ゆめが終わった 白い朝
鏡のぞいて 眉書いて
ひとりの女をたしかめる
ここは東京 海沿いホテル
みれんでしょ おばかさん
せめてあかるい顔をして
あなたのいない同じ駅から
わたしは帰りのきっぷを買うの