全曲集

美輪明宏 全曲集歌詞
1.ヨイトマケの唄

作詞:美輪明宏
作曲:美輪明宏

“父(とう)ちゃんのためなら エンヤコラ
母(かあ)ちゃんのためなら エンヤコラ
もひとつおまけに エンヤコラ”

今も聞こえる ヨイトマケの唄
今も聞こえる あの子守唄
工事現場の ひるやすみ
たばこふかして 目を閉じりゃ
聞こえてくるよ あの唄が
働く土方の あの唄が
貧しい土方の あの唄が

子供の頃に 小学校で
ヨイトマケの子供 きたない子供と
いじめぬかれて はやされて
くやし涙に くれながら
泣いて帰った 道すがら
母(かあ)ちゃんの働く とこを見た
母(かあ)ちゃんの働く とこを見た

姉(あね)さんかむりで 泥にまみれて
日に灼(や)けながら 汗を流して
男にまじって 網を引き
天にむかって 声をあげて
力の限りに うたってた
母(かあ)ちゃんの働く とこを見た
母(かあ)ちゃんの働く とこを見た

慰(なぐさ)めてもらおう 抱いてもらおうと
息をはずませ 帰ってはきたが
母(かあ)ちゃんの姿 見たときに
泣いた涙も 忘れはて
帰って行ったよ 学校へ
勉強するよと 云いながら
勉強するよと 云いながら

あれから何年 たった事だろ
高校も出たし 大学も出た
今じゃ機械の 世の中で
おまけに僕は エンジニア
苦労苦労で 死んでった
母(かあ)ちゃん見てくれ この姿
母(かあ)ちゃん見てくれ この姿

何度か僕も グレかけたけど
やくざな道は ふまずにすんだ
どんなきれいな 唄よりも
どんなきれいな 声よりも
僕をはげまし 慰めた
母(かあ)ちゃんの唄こそ 世界一
母(かあ)ちゃんの唄こそ 世界一

今も聞こえる ヨイトマケの唄
今も聞こえる あの子守唄
“父(とう)ちゃんのためなら エンヤコラ”
“子供のためなら エンヤコラ”


2.兄弟


3.孤独


4.めぐり逢い


5.うす紫


6.いとしの銀巴里


7.砂山


8.叱られて


9.雪の降る町を


10.メケ・メケ (M'E QUE' M'E QUE')

作詞:C.Aznavour・G.Becaud・訳詞:美輪明宏
作曲:C.Aznavour・G.Becaud

たそがれどき港町の 酒場の片隅で
安い酒にくだまいてる クロンボの色男
別れの 盃 だよ 涙をふいておくれ
かわいい わかってるだろ
俺は海の男だ

メケメケ これっきり 会えないかも知れぬ
メケメケ お前も 達者でくらしな

太い腕に抱かれたまま 泣きじゃくる色女
ブロンドの髪 青い瞳 イヤイヤをしながら
“ネエ あんたあたし一人 おいてけぼりはやんだ
かわいい いかないでよ
あたしは死んじゃうヨ”

メケメケ これはまあ お気の毒なこったよ
メケメケ つれない 男もいたもの

時は過ぎて汽笛が鳴る 来るときが来ました
男は立つ女すがる 引きずられながらも
想い出の石だたみに 投げ出される女よ
船をめざし走る男 叫ぶ女をすてて

メケメケ バカヤロー 情なしのケチンボ
メケメケ 手切れの お金もくれない

あきらめて帰ろ やがて月も出る港


11.人生の大根役者(LE CABOTIN)


12.暗い日曜日(SOMBRE DIMANCHE)


13.群衆


14.愛の讃歌(HYMNE A L'AMOUR)(原語バージョンセリフ付)


15.花(すべての人の心に花を)


16.老女優は去りゆく