全曲集

西村亜希子 全曲集歌詞
1.宇治川の里

作詞:たかたかし
作曲:聖川湧

夕(ゆうべ)にひらいて 朝しぼむ
はかない運命に 咲く花よ
あゝ夕顔は あゝ一夜花
あなたに命 かさねても
残る涙の 宇治川の里

ふたりで暮らせる 夢なんて
抱かれたときから 捨ててます
あゝこの髪に あゝ唇に
あなたが触れる 指先に
霧がふるふる 宇治川の里

愛しているから この人と
流れてゆくしか ないのです
あゝ夕顔は あゝ一夜花
それでも嬉しい 抱かれれば
燃えて蛍の 宇治川の里


2.霧笛坂

作詞:たきのえいじ
作曲:渡辺よしまさ

襟を立てても しんしんと
風が素肌に 忍び寄る
待って 待って 行かないで
心乱して 立ち尽くす
あなた愛しい あなた愛しい 霧笛坂

せめてひと言 欲しかった
きっと帰ると あなたから
燃えて 燃えて 尽きるなら
惜しくなかった 命まで
涙ちぎれる 涙ちぎれる 霧笛さか

闇に隠れて 船がなく
愚図る心を かり立てる
抱いて 抱いて そばにきて
泣いて夜通し 身を焦がす
あなた偲んで あなた偲んで 霧笛坂


3.ふるさとだよお兄ちゃん

作詞:千葉幸雄
作曲:聖川湧

ここから北国 トンネル抜けて
赤い夕陽の 山の駅
ふるさとだよ お兄ちゃん
白い小さな 木の箱に
そっと吹いてる 秋風も
東京みたいに 冷たくないでしょう

手紙の写真に 似ている女(ひと)が
ひとりホームで 泣いていた
あの人だね お兄ちゃん
酒場づとめは 辛いでしょ
涙ふいてる 横顔に
わたしはこころで 呼んだの義姉(ねえ)さんと

上りの列車で 三年前に
夢を燃やして 行ったのに
ふるさとだよ お兄ちゃん
幼なじみの サブちゃんが
こんな若さで バカヤローと
大つぶ涙を 流して迎えたよ


4.翡翠の里から


5.時雨宿


6.爪の傷


7.忍ぶ川(RE-MIX)


8.朱鷺の宿

作詞:新條カオル
作曲:深野義和

秋が傾き… こぼれる雪に
つばさ燃やして 鳥がとぶ
戻れない 冬の宿
あゝ この恋は あゝ 罪ですか
白い素肌に 火の想い
朱鷺色に 朱鷺色に 染(と)けてゆく

雪雲(くも)の切れ間に… 冴えてる月が
恐くなるほど 美しい
傷ついて はぐれても
あゝ 二人なら あゝ とべますか
洗い清めた 黒髪が
朱鷺色の 朱鷺色の 肌に舞う

山に抱かれて… しばれる宿の
夢も冬ざれ 口紅(べに)が泣く
あなたしか もういない
あゝ この恋が あゝ 最後です
白い素肌に 火の想い
朱鷺色に 朱鷺色に 染(と)けていく


9.つれづれ草

作詞:水木れいじ
作曲:聖川湧

酔ったあんたに この肩貸して
転んで拾った 五円玉
あれから三年 あの大虎が
今じゃ可愛い うちの人…
つれづれに惚れて つれづれに歌う
そんなもんでしょ 人生は

人の幸せ お金じゃないわ
弱気になったら ダメですと
ふり向きゃ何年 似たものどおし
持ちつ持たれつ 越えた坂
つれづれに泣いて つれづれに祈る
そんなもんでしょ 人生は

春のうす陽が 逃げないように
縁起をかついで 花小鉢
まだまだ十年 これからなのに
そんな顔して どうしたの…
つれづれに咲いて つれづれに尽くす
そんなもんでしょ 人生は


10.夢の夢


11.湊みれん

作詞:水木れいじ
作曲:聖川湧

泣いて見送る 桟橋は
星もない港町
あなたいなけりゃ どうにもならない私です
行かないで 行かないで
呼んでみても届かない…
待ちわびた長さだけ 髪を切って
忘れたのに 別れたのに
あなたに 追いすがる

夢を見たのも 燃えたのも
私だけ ひとりきり
潮の匂いが せつなく流れるあの部屋で
叱られた 叱られた
お酒飲んで 眠るくせ…
想い出も むせび泣く こんな夜更けは
恋しながら 怨みながら
あなたに 追いすがる

みなと祭りも とおに過ぎ
あえの風 吹く季節
あなた聞かせて 優しい言葉を もういちど
行かないで 行かないで
北の空は 冬景色…
こなごなに砕け散る 女ごころが
雪に凍え 波にちぎれ
あなたに 追いすがる


12.浮世川

作詞:高橋直人
作曲:花笠薫

あなたと私の間には
越すに 越されぬ 川がある
いくら好きでも 愛していても
あゝ…渡る橋がない
風が身を切る浮世川

哀しい心に 音もなく
寄せる 冷たい 細波(さざれなみ)
涙ふくたび やせてく影の
あゝ…すがる胸はない
ゆれて流れる 浮世川

添えない仲なら 宿命なら
せめて一夜 なさけ舟
髪の芯まで 焦がれていても
あゝ…思いかなわない
夢で逢いたい 浮世川


13.熱燗


14.決闘高田の馬場


15.越佐海峡

作詞:松井由利夫
作曲:花笠薫

二度と昨日は ふりむきません
決めて 鴎と 越えた海
越佐海峡…夕陽の潮路
遠く茜の 越後の山が
おんな涙をまたさそう

男らしさに すがってみても
しょせん かぼそい夢の糸
越佐海峡…大佐渡小佐渡
こころ一つが二つに別れ
いつかちぎれた はぐれ雲

胸の迷いを 洗っておくれ
佐渡の鬼太鼓乱れ花
越佐海峡…片恋しぶき
せめて泣くだけ 泣かせて欲しい
おけさ浜なす 風岬(かぜみさき)


16.うず潮

作詞:水木れいじ
作曲:聖川湧

いとしさ憎さが ぶつかりあって
うず巻く 日暮れの 瀬戸の海
おもいきれずに 旅ゆく胸と
どこか似ていて 泣けてくる…
やっぱりダメよ 好きだから 好きだから
あなた… 逢えば抱かれる 私は女

夢だけ見ながら それでも二年
待つしかできない 恋でした
波のしぶきに 合鍵投げて
それで終わりに したくせに…
やっぱりダメよ 好きだから 好きだから
あなた… 意気地なしです 私は女

海鳴り聞こえる 知らない町で
一から出直す はずでした
船を降りたら 名前も変えて
強く生きると 決めたのに…
やっぱりダメよ 好きだから 好きだから
あなた… 今も逢いたい 私は女