存在の証明

角松敏生 存在の証明歌詞
1.生足の駝鳥

作詞:TOSHIKI KADOMATSU
作曲:TOSHIKI KADOMATSU

飛べない鳥の目をしていた
何かにいつも怯えている
せめて逃げ足だけは早く
夕暮れの街を駆けていた
Oh Nasty Baby
立ち止まってすぐに
ほらね おまえらに何ができるんだ

真っ白な愛の歌に
今さら感動なんてするなよ
1千マン個の唇が
こっちを見て笑ってる
Oh Nasty Baby
本物って何なの
誰もわかる奴なんていないんだ
冷めた紅茶みたいな
香りのない毎日が
君をのせて
ぐるぐる回る

Oh Nasty Baby
思いきってやるよ
今からこの声を届けてやるんだ


2.夏休み

作詞:TOSHIKI KADOMATSU
作曲:TOSHIKI KADOMATSU

忘れ去った日々が
窓を通り抜ける
太陽に手を翳したまま
黙り込んだ麦藁帽子が揺れてた
ねえ もうすぐ夕立がくるから
帰ろう
僕らの積木の街が待ってる

誰もいない通りは
陽炎でいっぱい
ねえ 冷たいラムネをくれない?
行くあてない 恋にちょっと疲れたから
波の音がポスターから聞こえた
ほら見てよ
僕は何処にだって行けるんだ

汗ばんだ街に
風が吹き始めると
僕はもうご機嫌さ

誰でも変われるはずなんだ
あとは知らない
ただなんとなくわかるだけ

耳元で淋しがりやが歌う
それもいつか聞こえなくなるだろう
ほら静かだね
通り雨のあとで
何もなかったように
僕は荷物をまとめている


3.愛と修羅

作詞:TOSHIKI KADOMATSU
作曲:TOSHIKI KADOMATSU

見つめてたい いつでも
ときめきが想い出せるかな?

その手を僕の胸にあてて聞かせてくれ
本当に君は僕だけを見てるのか
ほら すぐに目をそらす
恋なんて煩わしいね だけど
見つめてたい いつでも
プライドまで壊れてくよ
こんなことは愛じゃな
戦ってるだけなんだ きっと

その目とその唇で僕を酔わせてよ
今まで信じてたことの正体を
君から教わるなんて
愚かだと笑うがいいさ けれど
抱きしめたいそれでも
他の奴が君を見てるだけで
イライラする許せない
そんな僕を僕は嫌いだよ

あるがままに生きろと神様の声をまねて
あいつらがこれみよがしに歌っては知らん顔

溺れさせて気がすむまで抱きたい
愛してるその意味が今わかるかな
見つめてたいいつでも
君はいつも素敵なんだ
このまますぐ死にたい 君の中で はじけたまま

抱きしめたいそれでも
君が他のことをしても
気にしないで負けてもいい
そんな僕を僕が好きになるまで


4.煩悩 Rolling Stone

作詞:TOSHIKI KADOMATSU
作曲:TOSHIKI KADOMATSU

でたらめの時間に佇んでいた僕は
いけないことしても知らない顔
君を見るだけで 止まらない
君の上で死にたいと思ってる僕は
君を殺したいと思ってるだけ
愛がまだ見えない
だから君を抱き続けたい
このまま離せない
きっとわかるような がするんだ
この果てに
だって僕らは Flier

いけてないことでもまぁいいじゃないそれでも
あれこれと考えても始まらない
いつまでも見えないことで縛られてる
ねえ君の背中流れる汗のしずくで
僕のうざい影を流してくれ
そのままでふたり街を出よう
風が吹いてる舗道で見つめてた
君の指からこぼれ落ちてく

優しさを
ずっと見つめる Seeker

誰でもない僕を連れ出して
未来からくる怖れをなくしたいけれど
君の瞳に映った僕がいる
ころげ落ちてく石みたい
そしてまた君とあの部屋から覗いてる
いつものように
だってそれが Desire


5.浜辺の歌

作詞:TOSHIKI KADOMATSU
作曲:TOSHIKI KADOMATSU

誰もいない砂浜で影を見たんだ
振り向いたらほら君がいた
何か言いたげな顔で瞳そらせば
肩ごしから波がこぼれた
風がさえぎる声をそっと伝えてあげる
WOW WOW WO
君が好きだよ
どうでもいいかそんなこと

言わない言えないことが多すぎてうんざりだ
夏の午後は何しないよ
鏡のようなふたりが木漏れ日の中で
嘘ついてもわかるもんか
君の髪がそよげば世界で一番素敵!
WOW WOW WO
もどかしいほど
すれ違うのも悪くない

WOW WOW WO
君が好きだよ
そしていつか忘れたい

WOW WOW WO
紙くずほどの
優しさでもあればいい

WOW WOW WO
愛になりたい
今度の夏も言えるかな

黙りこくった
浜辺の歌


6.10月の愚者

作詞:TOSHIKI KADOMATSU
作曲:TOSHIKI KADOMATSU

風が変わり出せば
街翳から冬の声
窓をたたいて
まだ眠っている君を
起こさないようにして
そっと服を着替えながら
想い出を紡いでたよ
テーブルには切ないほど
優しさの影が揺れて
僕を見てる

この部屋を出て行こう
僕が君にできること
こんなことだけ
君の慈しみの手に
気づかないふりのままで
僕は何を応えられる
誰にもわかりはしないよ
思うままに生きることが
自由なことではないさ
今はわかるから

朝焼けの通りに出ると
愚かな僕の背中で君の声がする

気をつけてと
いつものように
何故君はそれでいいの?
立ち止まると風の中で
僕は振り返るのかな
今も…


7.Hope all goes well

作詞:TOSHIKI KADOMATSU
作曲:TOSHIKI KADOMATSU

脱ぎ捨てたシャツには
君の香りが染みついた
想い出と置き去りにされていた
もうかけることない
握りしめた銀色の電話から
君の記憶を消した
約束さえもできない
僕を残したまま
君は扉を開いた
その果てにある
幸せの意味を僕は知らないけど
尽きることない安らぎがあると
信じられるならば
それもいいさ
見ててあげる

恋はいつの日にも
切ないほどの傷痕と優しさだけ
それしか残さないね
移り変わるものさ
だから君が正しいとみんなは言う
僕もわかるけれど
何を求めて人は出会い続けるんだ
失うこともあるのに
幸せになれ
いくらでも言うさ
それだけでいいなら
消え去ることのない真実と
誰が言えるのかな
遠い空を君も見てる?

君のいない夜が
静かに僕を包んで泣いてる
それでも僕はここにいるだろう
何かわかるまでは
そしていつしか誰もいなくなる
そんな日がくるだろう
それもいいさ
僕はひとり何処へ行こう
僕は…


8.Hold on to love~Nothing I can do for love

作詞:TOSHIKI KADOMATSU
作曲:TOSHIKI KADOMATSU

窓にもたれかかると
髪を掻き上げては
わざとらしい眼差し
口説く気にもなれない
ほら 知りもしない
しゃべらない
何をしたい?
わからない
迷路の街の灯り
こぼれた砂時計
交わらない言葉に
苛立ちが渦巻いて
まだここにいたい
やめられない
Baby hold on to love
何もしないでいよう
まだこのままでいたい

始まりが終わりなら
そのままでいいよね
足を踏み入れたなら
解けだした氷菓子
ほら 甘い夢 幻
流れて
跡形ない
怖れの籠の中で
想いたくないから
僕はここで待ってよう
君が気づく時まで
まだ言わない
抱きしめたい
Baby hold on to love
大事にしてるんじゃない
本当になればいいんだ

Baby hold on to love
君の香りがのぼる
Baby hold on to love
目が回るほどしたい
でもこのままでいよう
ほら夜も明けてきた


9.痴漢電車

作詞:TOSHIKI KADOMATSU
作曲:TOSHIKI KADOMATSU

触んないでって女が叫んでいる
俺じゃないと男も叫んでる
男がいつも不利だとさ!
無実は誰も認めない
自意識過剰の奴が増えてる
これじゃ身動きひとつもとれない
みんなで縛りあえばいい
そしたら誰も悪かない
Roll'n Roll 電車は駆ける
All' All 何もないように
引きずり出された男が騒ぐ
スーツのシワに潰された心
背負ってることもあるだろに
差し伸べる手もないまま
Roll'n Roll 誰も見ちゃいない
All' All 本当のこと
Roll'n Roll 明日は君が
All' All 同じ目に遭う
Roll'n Roll 負けてないでDaddy
All' All 立ち上がれよ
Roll'n Roll 電車は行くよ
All' All 何を求めて


10.週末

作詞:TOSHIKI KADOMATSU
作曲:TOSHIKI KADOMATSU

暮れて行く七色の通りで見上げていた
しらけたビルボードの中で君が笑ってる
足早にすれ違う人
何か探しものでもあるかな
Take me for a night
わずかだけど週末があるから
Take me for a love
無くしたものが見つけられる気がしたら
それでいいよね

七つの毎日それぞれに想いがある
誰もが浮かない顔のまま通り過ぎて行く
だけどまだ捨てたもんじゃない
振り向けば何て素敵な時間
Take me for a night
雨上がりの週末が見えたら
Take me for a love
つながらない電話なんてOFFにして
何処かへ行こう

溢れ出す光の中で
遠い安らぎを感じていた

Take me for a night
このひととき手のひらにのせたら
Take me for a love
忘れかけてた物語を始めよう
誰かのために

Take me for a night
わずかだけど週末があるから
Take me for a love
無くしたものが見つけられる気がしたら
それでいいよね


11.Flow of Love

作詞:TOSHIKI KADOMATSU
作曲:TOSHIKI KADOMATSU

So many time I've tried
大切にしていたけど
So many time I say
言葉では守れない
誰にも伝えられないことが
いつでもあった
だけど今
この手の中に残った愛を見て欲しい
僕が欲しいと思ってた
全てをわかちあえる
Love…
I believe in love all my love

So many time I cry
流された涙だけで
So many time I did
救えるものじゃないさ
誰かの支えになれることが
心の影を解き放つ
この世界中連なる見えない流れ
あなたに出会うひとつひとつの
意味をわかりあう
Love e Love…
I believe in love all my love


優しさは風と変わり
時の彼方へ

この手の中に残った愛を見て欲しい
僕が欲しいと思ってた
全てをわかちあおう
Love…
I believe in love all my love
Love…
I believe in love all my love


12.存在への不安と欲望の十二ヶ月

作詞:TOSHIKI KADOMATSU
作曲:TOSHIKI KADOMATSU

乾いた風が背中を押しても前に進めない
今すぐやめてしまえば楽になるのに
何処かの国が寒さで餓えてるとテレビで聞いた
その国では強い人なんて尊敬されないらしい
優しくなけりゃ生きて行けないらしい

今の僕には聞きたくもないことだけど
それがなんのことだかよく知ってるよ
君が大切だけど君を忘れることが大切
自分を無くしてしまうほど優しくなれたらいいのに
聞き飽きた歌なんてもう流さないでよ
それでいい それでいい 神様の声が聞こえる
でも甘えてるのと紙一重な毎日

誰かを傷つけないように嘘を言っても嘘は嘘だよ
そんなに抱え込んだまま 何処へ行くんだ
午前3時の時計台で真白なカラスが鳴いた
この世で大切なものはひとつでもあればいい
欲しがればその度に失って行くだけ
あれもいい これもいい 幼稚な声が聞こえる
でもいつになったら捨てきれるのかな

流れてくる全ての音に何も感じられなくなった
こいつらのどこに魂があるというの
音をつなぎあわせるだけの歌に騙されてる君に
明日訪れるかもしれない終わりを受け入れられる?
僕は怖くて目をつぶるだけ
それでいい それでいい 神様の声が聞こえる
でも甘えてるのと紙一重な毎日

それでいい それでいい 神様の声が聞こえる
でも甘えてるのと紙一重な毎日