流氷の駅

走裕介 流氷の駅歌詞
1.流氷の駅

作詞:池田充男
作曲:船村徹

はるかなる 知床の峯よ
果てもしらぬ オホーツクよ
あの気丈夫な 母を泣かせて
上りに乗ったのは 真冬の朝だ
白い網走 流氷の駅

あざやかに ハマナスが咲いて
残り雪は ありませんか
いつかは俺も 北の故郷の
ちいさな石になる 男になると
夢を誓った 流氷の駅

血がさわぐ あの港まつり
船の群れに 旗がゆれる
あの娘や母へ みやげなしでも
今年は帰りたい 望郷千里
みちは石北線(せきほく) 流氷の駅


2.恋路の果て

作詞:池田充男
作曲:船村徹

網走ゆきの 汽笛がむせぶ
釧網(せんもう)本線 ふたりの夜汽車
こゝろぼそかろ 他国の空は
膝がさむいと
より添うおまえを 抱きしめて
釧路 細岡(ほそおか) 五十石(ごじっこく)
あゝ恋路の果てだ――

ゆられるたびに 思いは乱れ
釧網本線 あかりがしみる
都会そだちの おまえを見たら
なんて言うだろ
田舎でコンブを 乾(ほ)す母は
標茶(しべちゃ) 弟子屈(てしかが) 雪のなか
あゝせつない旅だ――

命をかけて 女を守る
釧網本線 男のさだめ
あかい小さな 手鏡だして
うすい紅ひく
おまえのしぐさの いとしさよ
斜里(しゃり)を出たなら 網走さ
あゝおいらの町だ――