おんな炭坑節~全曲集~

長山洋子 おんな炭坑節~全曲集~歌詞
1.おんな炭坑節

(シングル・バージョン)
作詞:鈴木紀代
作曲:宮下健治

赤い煙突 目あてに行けば
米のまんまが 暴れ食い
歌う戯れ歌 ボタ山暮らし
もっこカンテラ ヘルメット
掘って掘って また掘って
惚れた男の 黒い汗

稼ぐ日銭は 一升ビンに
代えてさわいで カラにする
花も季節も ない地の底にゃ
泥にまみれた 夢がある
掘って掘って また掘って
汽車を汽船を 走らせる

月の差し込む ハモニカ長屋
私ゃあんたの 腕の中
絹の布団に くるまるよりも
炭坑(やま)の男は あたたかい
掘って掘って また掘って
明日は地獄の 一丁目


2.じょんから女節(スペシャル・バージョン)

作詞:鈴木紀代
作曲:西つよし

雪は下から 舞い上がり
赤い裳裾(もすそ)に まといつく
太棹(ふとざお)三味線 女の旅路
燃えるくすぶる はじける愚図る
離れられない 男(ひと)がいる
じょんからじょんから わかって欲しい

バチの乱れは 気の乱れ
別れ言葉は 言わせない
深みにはまった 女の弱み
男ごころは 風より軽い
月にかくれて されるまま
じょんからじょんから 哭かせて欲しい

鉛色した 空の色
春は私にゃ 遠すぎる
太棹たたけば 糸さえ切れる
憎いいとしい せつない辛い
指にからまる 女節
じょんからじょんから あんたが欲しい


3.嘘だと言って(三味線バージョン)


4.恋酒場(CMバージョン)

作詞:小田めぐみ
作曲:樋口義高

ランプがゆれる 馴染(なじ)みの店じゃ
噂ひろって あつくなる
いつかはきっと 帰ってくるさ
惚れた ひとだもの
くよくよしたって なみだがでるから
今夜も飲もうか
ああ あちょこ酒 湯気のれん 恋酒場

あいつがくれた かんざしつけりゃ
くどき文句も 知らんぷり
今年はもっと いいことあると
酒をまわし飲む
ほろほろ酔うたび なみだがでるから
朝まで飲もうか
ああ 囲炉裏端(いろりばた) 流し唄 寒(かん)の月

くよくよしたって なみだがでるから
今夜も飲もうか
ああ おちょこ酒 湯気(ゆげ)のれん 恋酒場


5.旬


6.いけない女


7.あなただったのね

作詞:小田めぐみ
作曲:水野有平

あなただったのね 胸のいたみは
恋をしてたのね 会ったその日から

出窓の洒落た あのカフェで
いまごろ待っている あなた
わたしはひとり 指輪をはずしたわ

雨がきれたら
雨が途切れたら
あなたが好きな ベージュに着替えるの

あなただったのね そっと叱って
愛をくれたのね ずるいわたしなの

さえずる鳥に誘われて
レースのカーテン あけましょう
日差しのなかに 心が駆け出すわ

肩に木漏れ日
濡れた木漏れ日が
おちてもわたし 後ろはみないから


8.どっちもどっちね


9.捨てられて

作詞:鈴木紀代
作曲:檜原さとし

でもね あの人 悪くないのよ
噂信じた 私が悪い
そうよ一人に なるのこわくて
尽くしすぎて捧げすぎて 捨てられたの
どんな愛でもいい すがれるものなら
どんな愛でもいい やり直せるなら
でもね帰れる部屋は 部屋はもうないの
だから だから今夜は つき合ってよ

でもね あの人 憎めないのよ
ひどい男と 言うのはやめて
そうよ悲しい 嘘がなければ
あの人よりやさしい人 いないはずよ
どんな愛でもいい つめたくされても
どんな愛でもいい そばにいられたら
でもね大事な鍵(かぎ)も 鍵も返したの
だから だから今夜は つき合ってよ

どんな愛でもいい すがれるものなら
どんな愛でもいい やり直せるなら
でもね帰れる部屋は 部屋はもうないの
だから だから今夜は つき合ってよ


10.蜩

作詞:仁井谷俊也
作曲:徳久広司

生命(いのち)を燃やす 季節は短い
まして女の 綺麗な時期(とき)は
夏の夕暮れ 人恋しさに
焦がれ鳴きする 蜩(せみ)のようです
言葉で愛を 語れたら…
手紙に愛を 綴れたら… ああ あなた
死んだら涙 流してくれますか
冷たい躰(からだ) 抱きしめてくれますか

こんなにあなた 愛しているのに
運命(こい)の垣根が 越えられません
夏の終わりを 惜しんで鳴いて
愛が掠(かす)れた 蜩のようです
ふたりで夢を 探せたら…
こころに夢を 描けたら ああ あなた
見つめることも 叶わぬ恋ですか
忘れることが 真実(ほんとう)の愛ですか

言葉で愛を 語れたら…
手紙に愛を 綴れたら… ああ あなた
死んだら涙 流してくれますか
冷たい躰(からだ) 抱きしめてくれますか


11.たてがみ

作詞:鈴木紀代
作曲:影山時則

駒(こま)の名前も その数(かず)も
何も知らない 私でも
あなたの強さは わかります
勝って下さい これから先も
運(うん)と私が あなたの味方(みかた)

千を見通す ひらめきで
一を見直す こだわりで
輝くあなたに 惚れてます
負けた時にも 言い訳なしで
ぐっとこらえる 男の姿

勝負終われば ただの人
抱いて抱かれる 明け方の
たてがみみたいな 髪が好き
宇宙(そら)を駆(か)け翔(と)ぶ 獅子(ライオン)になり
夢をつかんで 二人の未来(あした)


12.さだめ雪

作詞:星野哲郎
作曲:岡千秋

苦労 くの字に 小枝を曲げて
雪を着て咲く 梅の花
命かけなきゃ 花にはなれぬ
そんな意気地が 香に匂う
戴くわ、その魂
私も雪に 咲く女

くずだ ちょろだと 叱ってくれる
人が居たから 今日がある
こんな私に 望みをかける
こわい師匠の 親ごころ
ありがとう しあわせよ
背中をおがむ 雪明かり

耐えた者ほど やさしく生きる
しだれ紅梅 見て思う
春に先がけ 咲く一輪の
花の姿に 励まされ
たおやかに 凛々と
さだめの雪を 踏みしめる


13.蒼月

作詞:麻こよみ
作曲:水森英夫

惚れた男の みる夢を
一緒に見るのが 女です
あなたの無事を 晴れの日を
流れる星に 祈ります

満つる月夜は 鷹になれ
月が翳れば 眠りゃいい
あなたの満月(ゆめ)が 消えないかぎり
私は私は ついて行く

川を渡って 吹く風は
あなたの恋の 噂です
心の奥の 淋しさに
キリリと髪を 結い直す

蒼い月夜は 花になれ
月が曇れば 遊びゃいい
誰かの胸に 寄り道しても
あなたをあなたを 怨まない

満つる月夜は 鷹になれ
月が翳れば 眠りゃいい
あなたの満月(ゆめ)が 消えないかぎり
私は私は ついて行く


14.紅い月


15.遠野物語

作詞:木下龍太郎
作曲:船村徹

待ちます 耐えます 信じます
あなた偲んで 見上げれば
早池峰の山は もう根雪
遠野の冬は 寒いけど
愛をつらぬく
女の胸は 胸はあたたかい

泣きます 責めます 恨みます
いつか添い寝に 馴らされた
女にはつらい ひとり寝は
いろいろ話 あるけれど
どこの誰にも
私はこころ こころ許さない

呼びます 生きます 祈ります
姑の小言が つらい夜は
涙を洗う 仕舞い風呂
あなたの胸が 恋しくて
燃えるこの肌
遠野の雪に 雪に埋めたい


16.夢ひとつ