長山洋子全曲集~絆~

長山洋子 長山洋子全曲集~絆~歌詞
1.絆

長山洋子・影山時則
作詞:鈴木紀代
作曲:鈴木紀代

糸の半分 私が持つわ
残りの半分 俺が持つ
絆という字で 結ばれて
おまえと俺は 生きて行く
離さないでね
離すもんかよ
心を重ね
命を重ね
二人は一緒 今日から一緒

流行(はや)りすたりの はげしい街で
一途な想いは 変わらない
あなたを信じて ついて行く
悲しい過去は 忘れなよ
泣かさないでね
泣かすもんかよ
ぬくもり抱いて
ほほえみ抱いて
二人は一緒 明日も一緒

雨が降る夜 出逢った二人
今では他人に 戻れない
今夜は酔っても いいですか
甘えてくれよ この俺に
見捨てないでね
捨てるもんかよ
頬寄せ合って
肩寄せ合って
二人は一緒 死ぬまで一緒


2.たてがみ

作詞:鈴木紀代
作曲:影山時則

駒(こま)の名前も その数(かず)も
何も知らない 私でも
あなたの強さは わかります
勝って下さい これから先も
運(うん)と私が あなたの味方(みかた)

千を見通す ひらめきで
一を見直す こだわりで
輝くあなたに 惚れてます
負けた時にも 言い訳なしで
ぐっとこらえる 男の姿

勝負終われば ただの人
抱いて抱かれる 明け方の
たてがみみたいな 髪が好き
宇宙(そら)を駆(か)け翔(と)ぶ 獅子(ライオン)になり
夢をつかんで 二人の未来(あした)


3.めおと酒

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

苦労かくごと おまえは笑って
あとから黙って ついてきた
かわいい女さ おまえというやつ
倖せまだまだ 遠いけど
抱いてやりたい 細い肩

遅い帰りを 化粧も落とさず
おまえは寝ずに 待っている
かわいい女さ おまえというやつ
この俺を信じて いるんだね
明日ののぞみを 捨てないで

陰で流した おまえの涙を
ごめんよ拭いても やれないで
かわいい女さ おまえというやつ
倖せまだまだ 遠いけど
せめて飲もうよ めおと酒


4.恋酒場

作詞:小田めぐみ
作曲:樋口義高

ランプがゆれる 馴染(なじ)みの店じゃ
噂ひろって あつくなる
いつかはきっと 帰ってくるさ
惚れた ひとだもの
くよくよしたって なみだがでるから
今夜も飲もうか
ああ あちょこ酒 湯気のれん 恋酒場

あいつがくれた かんざしつけりゃ
くどき文句も 知らんぷり
今年はもっと いいことあると
酒をまわし飲む
ほろほろ酔うたび なみだがでるから
朝まで飲もうか
ああ 囲炉裏端(いろりばた) 流し唄 寒(かん)の月

くよくよしたって なみだがでるから
今夜も飲もうか
ああ おちょこ酒 湯気(ゆげ)のれん 恋酒場


5.捨てられて

作詞:鈴木紀代
作曲:檜原さとし

でもね あの人 悪くないのよ
噂信じた 私が悪い
そうよ一人に なるのこわくて
尽くしすぎて捧げすぎて 捨てられたの
どんな愛でもいい すがれるものなら
どんな愛でもいい やり直せるなら
でもね帰れる部屋は 部屋はもうないの
だから だから今夜は つき合ってよ

でもね あの人 憎めないのよ
ひどい男と 言うのはやめて
そうよ悲しい 嘘がなければ
あの人よりやさしい人 いないはずよ
どんな愛でもいい つめたくされても
どんな愛でもいい そばにいられたら
でもね大事な鍵(かぎ)も 鍵も返したの
だから だから今夜は つき合ってよ

どんな愛でもいい すがれるものなら
どんな愛でもいい やり直せるなら
でもね帰れる部屋は 部屋はもうないの
だから だから今夜は つき合ってよ


6.お江戸の色女

作詞:仁井谷俊也
作曲:影山時則

花のお江戸の 日本橋
産湯つかった 絹の肌
粋な小紋で 流し目送りゃ
下町すずめが 噂する
気障な誘惑(せりふ)は まっぴらだけど
惚れりゃ一途の 深なさけ
髪のほつれた うなじのあたり
年増盛りの 色気が匂う

月は十六夜 大川に
遠く聞こえる 三味の音
忍ぶ恋路の 八丁堀と
ふたりで猪牙舟(ちょきぶね) 柳橋
野暮な男衆の やさしさよりも
惚れたあんたに 妬かれたい
酒にほんのり 目許を染めて
仇な仕草が 男をそそる

筑波山にも 朝陽が当たりゃ
そっと解いた 腕まくら
浮気封じに あんたの胸に
紅で名を描く 大江戸そだち


7.なみだ酒

作詞:たかたかし
作曲:弦哲也

しあわせほしがる 女の胸を
路地のしぐれが また濡らす
あなた 今夜はどの店あたり
あんなにやさしく してくれたのに
夢のもろさに 泣ける夜

あなたをにくめぬ 悔しさつらさ
せめて昔に もどれたら
あなた 今夜はどの店あたり
だれかが唄った 想い出歌に
女ごころが また泣ける

口紅拭いても みれんは残る
まして雨降る こんな夜は
あなた 今夜はどの店あたり
ピアスをはずして とまり木迷子
つらい涙の 酒に酔う


8.さだめ雪

作詞:星野哲郎
作曲:岡千秋

苦労 くの字に 小枝を曲げて
雪を着て咲く 梅の花
命かけなきゃ 花にはなれぬ
そんな意気地が 香に匂う
戴くわ、その魂
私も雪に 咲く女

くずだ ちょろだと 叱ってくれる
人が居たから 今日がある
こんな私に 望みをかける
こわい師匠の 親ごころ
ありがとう しあわせよ
背中をおがむ 雪明かり

耐えた者ほど やさしく生きる
しだれ紅梅 見て思う
春に先がけ 咲く一輪の
花の姿に 励まされ
たおやかに 凛々と
さだめの雪を 踏みしめる


9.蜩-ひぐらし-

作詞:仁井谷俊也
作曲:徳久広司

生命(いのち)を燃やす 季節は短い
まして女の 綺麗な時期(とき)は
夏の夕暮れ 人恋しさに
焦がれ鳴きする 蜩(せみ)のようです
言葉で愛を 語れたら…
手紙に愛を 綴れたら… ああ あなた
死んだら涙 流してくれますか
冷たい躰(からだ) 抱きしめてくれますか

こんなにあなた 愛しているのに
運命(こい)の垣根が 越えられません
夏の終わりを 惜しんで鳴いて
愛が掠(かす)れた 蜩のようです
ふたりで夢を 探せたら…
こころに夢を 描けたら ああ あなた
見つめることも 叶わぬ恋ですか
忘れることが 真実(ほんとう)の愛ですか

言葉で愛を 語れたら…
手紙に愛を 綴れたら… ああ あなた
死んだら涙 流してくれますか
冷たい躰(からだ) 抱きしめてくれますか


10.紅い雪

作詞:鈴木紀代
作曲:桧原さとし

生きるも果てるも あなたと決めたの
いのち半端(はんぱ)に 切り裂けないから
苦しみ悲しみ 恋にはつきもの
泣いて捨てたり 出来ない女です
紅(あか)い雪にかくれ 白い花に埋(う)もれ
あなたの影が 浮かんで消える
追えば逃げる背中 指が宙(ちゅう)をつかむ
はかなく散る夢 あゝゝ…

あざむく男の 心の底には
愛という名の 魔物(まもの)が棲(す)んでる
恋する女の 孤独の渕(ふち)には
翹(はね)をもがれた 蝶々がうずくまる
月のしずく浴(あ)びて 銀の虹に抱かれ
女に変わる 吐息を殺す
燃える髪の私 闇にあえぐあなた
乱れて見る夢 あゝゝ…

紅(あか)い雪にかくれ 白い花に埋(も)もれ
あなたの影か 浮かんで消える
追えば逃げる背中 指が宙(ちゅう)をつかむ
はかなく散る夢 あゝゝ…


11.花巻の女

作詞:小田めぐみ
作曲:武市昌久

旅立つひとに 背を向けて
くちづけなんて できません
ああ 汽笛が山を つらぬいて
聞き分けなくす 狼森(おいのもり)
焦がれ果てるか
焦がれ果てるか この花巻で

東京のどこに 夢がある
東京のどこに 愛がある
ああ ことばもなくし たそがれに
打たれるだけの 修羅の浜
みだれ尽きるか
みだれ尽きるか この花巻で

=わたしゃ外山(そとやま)の 日陰のわらび
誰も折らぬで ほだとなる

汽笛が山を つらぬいて
聞き分けなくす 狼森(おいのもり)
焦がれ果てるか
焦がれ果てるか この花巻で


12.望郷ひとり泣き

作詞:鈴木紀代
作曲:西つよし

男の運が 悪いのか
男を見る目が ないからか
昨夜(ゆうべ)も泣いて 今夜も泣いて
泣いてわかった よりどころ

※金木(かなぎ) 中里(なかさと) 五所川原(ごしょがわら)
何で今さら ふるさとが
涸(か)れた心に しみて来る
責(せ)めてくれるな 望郷ひとり泣き※

ちぎれた愛は 戻らない
ちぎれた絆(きずな)は ほころびる
酔ってもひとり 醒(さ)めてもひとり
ひとり見るのは 古い夢

十三(とさ)の湊(みなと)の 汽笛さえ
聞けばみじめに なるばかり
捨てたつもりの はぐれ女(どり)
よされよされと 望郷ひとり泣き

(※くり返し)


13.海に降る雪(ニューバージョン)

作詞:水木かおる
作曲:南郷孝

旅の終りの 宿に来て
海に降る雪 見ています
来ないあなたを 待ちながら
膝にころがす 毛糸玉
降っても 降っても 降っても 消える雪
それでも雪は 降りしきる

ここにあなたが いたならば
雪見酒だと 洒落れるでしょ
明日の別れに 目をつむり
夫婦きどりの 夢一夜(ひとと)
愛して 愛して 愛して やまぬ恋
はげしく恋は 降りしきる

女ごころを つくしても
海に降る雪 ぼたん雪
積ることない 淋しさを
波もやさしく 泣いてます
降っても 降っても 降っても 消える雪
それでも雪は 降りしきる


14.じょんから女節(スペシャル・バージョン)

作詞:鈴木紀代
作曲:西つよし

雪は下から 舞い上がり
赤い裳裾(もすそ)に まといつく
太棹(ふとざお)三味線 女の旅路
燃えるくすぶる はじける愚図る
離れられない 男(ひと)がいる
じょんからじょんから わかって欲しい

バチの乱れは 気の乱れ
別れ言葉は 言わせない
深みにはまった 女の弱み
男ごころは 風より軽い
月にかくれて されるまま
じょんからじょんから 哭かせて欲しい

鉛色した 空の色
春は私にゃ 遠すぎる
太棹たたけば 糸さえ切れる
憎いいとしい せつない辛い
指にからまる 女節
じょんからじょんから あんたが欲しい


15.洋子の…名残月

作詞:鈴木紀代
作曲:西つよし

日暮れて鳥は 巣に帰り
瀬を行く魚は 岩の蔭
人は人ゆえ 人を恋い
人は人ゆえ 人に泣く
誰と語らん 秋の夜
旅寝(たびね)の空に 名残月

行方も告げず 吹く風は
梢(こずえ)をふるわせ 遠ざかる
花は花ゆえ 花と咲き
花は花ゆえ 花と散る
紅(くれない)燃ゆる 色香(かんばせ)も
移ろい行くは 世の運命(さだめ)

行く道はるか 山の端(は)に
夜ふけて流れる 星ひとつ
夢は夢ゆえ 夢を追い
夢は夢ゆえ 夢に酔う
汲(く)めど尽きせぬ 我が想い
旅路の果てに 名残月


16.また逢いましょう