しょっぱい三日月の夜

長渕剛 しょっぱい三日月の夜歌詞
1.しょっぱい三日月の夜

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

うおう!うおう! うおう!うおう!…

逃れようとする この俺と 突っ走る俺が
憎みあいながら腹の底でひっくりかえってる
ひからびた手と手をつなぎあい
よくもここまで来たものだ
うおう!うおう!と負け犬が吠えてる
そろりそろりと月が昇るたびに
あゝあたりまえの男に会いたくて
しかめっ面したしょっぱい三日月の夜

うおう!うおう! うおう!うおう!…

真面目に生きぬく事がなぜにバカバカしいんだろう
人と会う事が無性にわずらわしくて
疲れ果てた身体まるめ女のふとももで眠った
うおう!うおう!と俺の肩がきしむ
そろりそろりと月が昇るたびに
あゝあたりまえの男に会いたくて
しかめっ面したしょっぱい三日月の夜

あっちの水は苦いぞと唄えば
こっちの水は甘いぞと誰かが言う
あゝあたりまえの男に会いたくて
しかめっ面したしょっぱい三日月の夜

あゝあたりまえの男に会いたくて
しかめっ面したしょっぱい三日月の夜

うおう!うおう! うおう!うおう!…


2.いつかの少年

作詞:TSUYOSHI NAGABUCHI
作曲:TSUYOSHI NAGABUCHI

俺にとってKAGOSHIMAはいつも泣いてた
ひ弱で不親切で 邪険な街だった
親父とお袋は泥にまみれ銭をうらやみ
そのド真中で俺は打ち震えていた

ごうごうと不安が立ち昇る棲み家を
凍える風が暮らしをすりぬけていった
雨どいを伝う雫を見るのがたまらなく嫌だった
逃げ出したくて想いをかきむしるだけだった

※俺の人生はどこから始まり
いったいどこで終わってしまうんだろう
突き動かされるあの時のまま
そう“いつかの少年”みたいに※

乾ききれない浴衣がゆれていた
縁側のむこう 遠い記憶がかすんでく
俺は今 ゆれる船の上に立ち
叩きつける 七月の雨を見ている

すべてが一秒ごとに意味深く進んでる
水平線からどてっ腹に陽が昇る
今日と昨日とが激しく違うことを知った今
俺はKAGOSHIMAを突んざく波に捨てた

(※くり返し×2)