川端の宿

青戸健 川端の宿歌詞
1.川端の宿

作詞:いではく
作曲:岡千秋

川端の
宿にしとしと 雨が降る
ひそかな胸の火 消すように
会えばはなやぐ 妻となり
別れりゃ飛べない 鳥になる
叶わぬ恋と 知りながら
追いかけて ひとり泣く 朝の宿

川端の
橋のたもとに たたずんで
流れに捨てたい こころ傷
月に一度の 逢う瀬でも
顔見りゃ言えない うらみごと
芝居であれば すむはずの
かりそめの 恋に泣く 朝の宿

川端の
宿を離れて ふり返る
名残りのほてりを抱きながら
覚悟してても 愛(いと)しさに
落とした涙は 数知れず
責めるはわが身 ただひとつ
はかなさに ひとり泣く 朝の宿


2.おふくろ

作詞:いではく
作曲:岡千秋

おふくろの涙を初めて見たのは
十五の時の冬の夜
ふるさと離れる 身仕度荷造りの
手の上ぽたりと 落ちたしずく
思い出したら つらくても がまんができた

おふくろの匂いに初めて気づいた
二十才もすぎた 秋の宵
届いた小包み 綿入れ半てんに
添えてた手紙の かなくぎ文字
ひざをかかえて 泣いたけど 元気がわいた

おふくろの背中が小さくなってた
ふるさと帰った 歳の暮れ
苦労ばかりの 人生だったけど
長生きしてくれ できる限り
おれがこれから 親孝行 願いはひとつ