青戸健全曲集~酒ごよみ

青戸健 青戸健全曲集~酒ごよみ歌詞
1.ふる里は母のゆりかご


2.津軽春秋

作詞:松井由利夫
作曲:岡千秋

潮のけむりと 鴎の唄で
俺の故郷 夜が明ける
拗ねてさすらう 理由ではないが
よされ よされの 太棹に
袖をひかれて ああ
十和田 八戸 イヤエー はぐれ歌

やませふく夜は 忘れた筈の
赤い角巻 糸切り歯
夢がちらつく 振舞い酒の
欠けた茶碗の 手ざわりに
未練 ひとつぶ ああ
酸ヶ湯 弘前 イヤエー つづれ歌

芸の辛さは 地を這う吹雪
晴れ間束の間 また吹雪
いつかいつかと じょっぱりながら
越えた津軽の 冬いくつ
三味を泣かせて ああ
竜飛 小泊 イヤエー 流れ歌


3.風雪十年

作詞:松井由利夫
作曲:弦哲也

前は見えても 後は見えぬ
世間知らずの 五里霧中
俺のふり出し 雪国越後
がまん十年… 刻んだ胸に
身すぎ 世すぎの 絃三筋(いとみすじ)
抱いて流れて 寺泊

風のつめたさ 心の寒さ
酒についつい 手がのびる
酒田港を かわせば能代
がまん十年… 花咲く日まで
三十五反の 帆を巻いて
帰える瀬はない 旅の空

情け知らずが 情けに泣いて
紅を散らせた 傘踊り
夢のあまさは 叩いて捨てた
がまん十年… この三味線に
水がゆるむにゃ あと三月
春は名のみの 大湊


4.望郷哀歌

作詞:志賀大介
作曲:千昌夫

ふるさとは ふるさとは
少し疲れた 少し汚れた この俺の
からだを芯から 癒してくれる
青空 夕やけ 光る風
唄が流れる 望郷 ああ望郷哀歌

ふるさとは ふるさとは
少し遠くて 少し敷居が 高いけど
地酒を囲めば こころが通う
この径 この橋 線路端
花も優しい 望郷 ああ望郷哀歌

ふるさとは ふるさとは
少し淋しい 少し哀しい 想い出を
じんわり瞼に 運んでくれる
あの娘 あの友 今いづこ
夢と涙の 望郷 ああ望郷哀歌


5.人生男坂


6.商人(あきんど)

作詞:西川浩司
作曲:只野通泰

バカにならなきゃ 商人にゃなれぬ
そんな主人の 言葉を信じ
頭さげさげ 三十年
雨の日も風の日も 凍える朝も
泣きっつらみせない 商人だから

花見がえりの うかれたお客
そんな姿に みとれる女房
だましだまされ 三十年
喜びも悲しみも お前とふたり
つらぬき通す 商人稼業

バカになるには バカではなれぬ
悟る心に希望がわいて
俺の人生 日本一と
負けん気でど根性で お天道様に
お祈りします 商売繁盛


7.一日一生

作詞:たきのえいじ
作曲:水森英夫

山はなくても 人生は
谷間もあれば 山もある
夢の荷車 引きながら
越えた世間の つづら坂
咲かす 咲かす 命の華を
一日一生 生きていく

人が己の 鏡なら
己も人の また鏡
飾り立てれば 飾る程
みえる心の 裏表
ここが ここが 踏ん張りどこと
一日一生 生きていく

損を重ねて 徳をとる
苦労は楽の 種になる
過ぎてしまえば 二度とない
今日と云う名の 一日は
天に 天に 両手を合わせ
一日一生 生きていく


8.川端の宿

作詞:いではく
作曲:岡千秋

川端の
宿にしとしと 雨が降る
ひそかな胸の火 消すように
会えばはなやぐ 妻となり
別れりゃ飛べない 鳥になる
叶わぬ恋と 知りながら
追いかけて ひとり泣く 朝の宿

川端の
橋のたもとに たたずんで
流れに捨てたい こころ傷
月に一度の 逢う瀬でも
顔見りゃ言えない うらみごと
芝居であれば すむはずの
かりそめの 恋に泣く 朝の宿

川端の
宿を離れて ふり返る
名残りのほてりを抱きながら
覚悟してても 愛(いと)しさに
落とした涙は 数知れず
責めるはわが身 ただひとつ
はかなさに ひとり泣く 朝の宿


9.夢二の女

作詞:石野ひさし
作曲:桧原さとし

燃えて火のよに なれたらいいと
恋に息づく おんながひとり
醒(さ)めてしまえば 夢になる
今をあなたと 焦(こ)がしたい
ああ・・・・・たまき愛しや 夢二の女

恋のためなら 昨日も今日も
みんな捨てます あなたのために
愛と言う字の 陰になり
生命(いのち)みじかく 耐えたひと
ああ・・・・・彦乃かなしや 夢二の女

抱いた背中で 崩れる帯の
花にひとひら 舞う蝶よ
愛のさすらい 何処までも
ゆくえ知らない 恋の果て
ああ・・・・・お葉(よう)恋しや 夢二の女


10.ごめんよ 【新録音】


11.雪国の女

作詞:石野ひさし
作曲:桧原さとし

無理にかくした 東北(くに)なまり
俺もおんなじ 北国育ち
こんな都会の片隅で
背伸びするのは 似合わない
どこか寂しい 雪国の女(ひと)
真綿のこころ そのままに

化粧するより 素顔のほうが
俺は好きだよ 優しいその瞳(め)
どんな運命(さだめ)か 知らないが
踊るおまえの ぎこちなさ
胸に痛いよ 雪国の女
真綿のこころ そのままに

知って短い この酒場(みせ)だけど
楽しかったよ 忘れはしない
故郷(くに)じゃリンゴの 白い花
岩木すそ野に咲く頃か
旅の名残りの 雪国の女
真綿のこころ そのままに


12.香車


13.おふくろ

作詞:いではく
作曲:岡千秋

おふくろの涙を初めて見たのは
十五の時の冬の夜
ふるさと離れる 身仕度荷造りの
手の上ぽたりと 落ちたしずく
思い出したら つらくても がまんができた

おふくろの匂いに初めて気づいた
二十才もすぎた 秋の宵
届いた小包み 綿入れ半てんに
添えてた手紙の かなくぎ文字
ひざをかかえて 泣いたけど 元気がわいた

おふくろの背中が小さくなってた
ふるさと帰った 歳の暮れ
苦労ばかりの 人生だったけど
長生きしてくれ できる限り
おれがこれから 親孝行 願いはひとつ


14.親子

作詞:秋浩二
作曲:秋浩二

交わす言葉は 少しでも
心の絆は 石より固い
父さん無理しちゃ 駄目だよと
優しく言われて 眼がうるむ
ふれ合うこころはいつ迄も
何歳(いくつ)になっても 親子は親子

春は桜の 花の海
郷にほのぼのと そよ吹く風よ
お前が生まれて 父さんも
命の重さを 知らされた
お前は大事な宝物
俺の自慢の 自慢の子だよ

日々の暮らしに 急(せ)かされて
ろくに愚痴ひとつ 聞いてもやれず
石ころだらけの 人生(みち)だけど
互いに夢でも 語ろうか
明日を信じて歩こうな
何歳(いくつ)になっても 親子は親子


15.酒ごよみ

作詞:たきのえいじ
作曲:水森英夫

雨がそぼ降る こんな夜(よ)は
酒よおまえと 雨やどり
呑んで未練を 薄めても
呑む程未練が 後を引く
わびて済まない 酒ごよみ

酔えばでしゃばる 古傷に
沁みる手酌の 燗の酒
好きで別れて 来たくせに
おまえを浮かべる 馬鹿な奴
辛さ重ねて 酒ごよみ

今じゃ判るよ 痛い程
そうさおまえの 優しさが
切符買っても なんになる
昔に帰れる 汽車もない
逢うに逢えない 酒ごよみ


16.ごめんよ <オリジナルカラオケ>