暫存

馬場俊英 暫存歌詞
1.旅人たちのうた

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

得意な顔で並んだ 写真の中の僕らは
いい気なものさ何も知らないで 毎日そこで笑ってる
十四、十五、十六歳の夢は田舎の 押し入れのダンボールの
中に詰め込み 襖を閉めて みんな眠らせて来たんだ

いつも いつも 思い通り生きれないもどかしさよ
茜に染まる 空の向こうに 口ずさむ二十歳の唄もある
生まれた時は誰もがみな 自由な旅人だった
だけど 屋上で 階段で 改札で 歩道橋で空見上げても
ポケットの奥には日付けの切れた oh, ticket to ride

最終電車の窓越しに 流れる街を追い越して
明日に連れて行けないものを みんな窓に流した夜
友達にも 恋人にも 埋められない場所があった
唇 噛みしめながら いつも いつも

三十代は大人の十代 青春を繰り返すような
時が流れて 家族が増えて 生まれ変わった夢もある
大人になった子供たちはみな 不器用な旅人だけど
「いつか僕のチャンピオンベルトを必ず腰に巻いてやる」
誰だって 押し入れにしまえぬ想いがあるさ
oh, just get on the board

泣き虫な君は百万回 涙をこぼしたけれど
その度に 君が 百万回 泣き止んで来たように
いつか 悲しい出来事も みんな思い出に変わるだろう
そのための時間と場所があり それを僕は守りたい

いつも いつも いつも いつも

oh, just get on the board

最終電車の窓越しの 街をぼんやりと眺めてた
また一日が とにかく終わる あ 空に星がキレイだ
携帯電話の待ち受けで 君が僕を見つめてる
生きて行く理由がそこにあり 僕は君を守りたい

どんな未来が来るかなんて そんなのわかるわけないけど
もう 大事なものを ダンボールにしまいたくない だから
そこに会いたい人がいて 伝えたいことがあるのなら
僕らはそこに行く理由がある いつまでも探したい

いつも いつも… 生まれて来た理由がここにある

いつも いつも… 旅はつづく

oh my jurney, oh my jurney


2.スタートライン

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

もうダメさ これ以上は前に進めない
そんな日が誰にだってある

だけど 雨でも晴れても何でもいつでも
その気になりゃ 何度でもやり直せる 何度でも

これからのことを思うと 負けそうになる
心配なことがあって しゃがみそうになる
あと少しだけ もう少し 強くならなくちゃ
でも 大切なことはいつも 誰も教えてくれない

だから そうだよ
くじけそうな時こそ 遠くを見るんだよ
チャンスは何度でも 君のそばに

この道の先に何が待ってるのかなんてこと わかるわけない

答えがあっても無くても YesでもNoでも
決めた道を行くしかないさ あるだろ? そんな時

青春と呼べた 時代は過ぎたのに
今でも心の奥に 風が吹き抜ける
優しい人にばかり 悲しみが降り掛かる
報われないことが ここには多すぎる

だけど そうだよ
どんな時も 信じることをやめないで
きっと チャンスは何度でも 君のそばに

だから そうだよ
くじけそうな時こそ 遠くを見るんだよ
見えない このスタートラインから また ここから

きっと そうだよ
いつかきっと 真心が何かに変わるんだよ
そうさ チャンスは何度でも いつも君のそばに


3.今日も君が好き

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

朝の光に目を覚ますと この頃は少しせつなくて
君を知らないでいた頃は なんでもなかったのに

小さなことも知りたいから いつでもそばにいたいけれど
急ぎ過ぎないで少しずつ 伝えられたらいいね

あんまり会えなくて 少し淋しいけど
君が好きなこと夢中でしてるなら それが好き 僕は好き

雨の日は雨 晴れたら風 曇りの朝は曇り空に
似合う言葉を選んで君に この詩を贈るよ
グッド・モーニン 今日もがんばろう
そうさ 僕は今日も君が好き

次はダメだけどその次の 日曜日には何処かに行こう
だからそれまで自分のことを ちゃんとやらなきゃダメだ

何か足りなくて いつも淋しいけど
たまに君の嬉しい話 聞けるような 日々が好き 僕は好き

誕生日に花 記念日に歌 朝昼晩にメールを書くよ
好きな言葉を繋いで君に この愛を贈るよ
グッド・モーニン 今日もがんばろう
そうさ 僕は今日も君が好き

グッド・モーニン 今日もがんばろう
そうさ 僕は今日も 君が好き


4.風の中の I Love You

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

明日 街角で何かに巻き込まれて
僕らもう二度と 会えないかも知れない

ところで こんなに静かな夜には
今年も小さな 冬の足音が聴こえてくる

愛に漕ぎ出した僕ら 世界にふたりだけ
月の光に照らされ 波に揺れながら
ささやかな 毎日を分け合えば
I love you ふたりのために I love you

君はテーブルで ページをめくっている
僕は寝転んで 君の横顔を眺めている

君のそばにいるだけで 心が強くなる
風の中の灯火を 両手でつつんで
絶やさずにいることが 生きること
I love you ふたりのために I love you
I love you 心をこめて I love you

ざわめく街に明かりが灯る
今年も終わりだね ほんとうにありがとう
I love you… I love you… I love you…

愛に漕ぎ出した僕ら 世界にふたりだけ
海の深さや広さを 知るたびに 怖くなるけれど

君がそばにいるだけで 心が強くなる
風の中の灯火を ふたりで守って
ささやかな この毎日をいつまでも
I love you ふたりのために I love you
I love you 明日のために I love you
I love you 心をこめて I love you


5.時間切れ

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

速い針にまた 追い越されて
長い針にももう 置いて行かれた
短い針よ おまえも行くんだな
文字盤の上で くるり くるり 回って
ああでもない こうでもないし
mm… 今日も時間切れ

どうでもいいや なんでもいいや
放り出しても 寝転がっても
気がつけばまた ぼんやり考えてる
図画板の上で 描いて 描いて 破って
落書きのような 下書きのような
mm… いつも時間切れ

でも考えてみれば よくも悪くも 予想通りに
物事が運んだことなんてないじゃないか
やるしかないんだ

竜頭を回して 内緒でズルしても
朝はやっぱり やって来るから
短い針よ そろそろ行こうかな
文字盤の上で くるり くるり 回って
夜明けのダンス 長針とステップ
mm… 今日も時間切れ


6.ハッピー・エンディング

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

懐かしい店の テーブルに腰掛けて
フロアーを眺めたり コーヒーを飲みながら
久しぶりに君の 元気そうな顔を見たら
今日ここに来た理由の 半分はもう済んでしまった

今日は僕たちの 友達のウェディング・パーティー
学生時代の最後の恋の 結末をみんなで見届ける
司会のおじさんは 「旅立ち」と繰り返すけど
なんだか今日は 僕らの長い物語のエンディング

新郎と新婦が 祝福の拍手の中
階段を降りて来たとき 僕は君をずっと見つめていた

それぞれの時代が行き 少しだけ切なくなる
Lu lu lu… でも きっと それでいいのだ

新婦の前は君が 新郎の恋人だった
10年以上 前の話しと 君は笑ったけれど
今日はよく来たね ほんとうにえらかったよ
君がここに来てくれたこと みんなで大事にしよう

新郎と新婦が 無数のフラッシュの中
口づけを交わすとき まさか君もカメラを向けていた(笑)

それぞれの時代が過ぎ それなりに逞しくなった Lu lu lu…

次に集まるのは 誰かのお葬式だと
二次会が開いたとき 笑い声が響いた

生涯を通じて 言いそびれる言葉もある
君の背中 見つめながら 胸が苦しくなる

それぞれの時代が行き ときどき泣きたくなる
Lu lu lu… でも きっと これでいいのだ
Lu lu lu… これでいいのだ


7.世界中のアンサー

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

この世界で いちばん素敵なものは
君をやさしくつつむ 夕日の色

世界中で いちばんきれいなものは
最後までがんばった 君の涙の色

いつの間にか小さな寝息が 聴こえてくるよ
君の一日が 終わりを告げたみたいだ
僕は先回りをして 明日で待ってる

その笑顔に逢うために 生まれて来た気がするんだよ
明日を待ちわびること You are the answer 教えてくれた

誕生日が 待ち遠しいのは
君のお祝いをね 何度だってしたいから

どんな未来や運命が 君を待つだろう
オバケが出たとき ころんだとき 振り向いた君に
手を差し出せるように 後ろで待ってる

その笑顔に逢うために 歩いて来た気がするんだよ
誰かを抱きしめること You are the answer 教えてくれた

ほんとはときどき 何かが不安になるけれど
そんな時には 夜明けを見に行こう
確かなものなど ひとつもないけれど
繋いだ手と手が また新しい光を待ってる

君に逢うために僕は 生まれて来た気がするんだよ
ここで生きていく意味を You are the answer 教えてくれる

その笑顔に逢うために 生まれて来た気がするんだよ
明日を待ちわびること You are the answer 教えてくれた


8.どんなときだって幸せをさがしていた

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

眠れない夜をあきらめて
古い写真を眺めてたんだ
急に冷え込んだ 午前四時の闇の中

しゃべりだしそうな君の顔を
ひとつ ふたつ 数えながら
通り過ぎた日の中に僕は潜り込む

テレビドラマに泣いた君の
泣き顔を僕がからかってた
どんな夜だってふたりでいれたら それが幸せだった

あの頃のことをただ思い出せば 知らずにまた
心は君のところに戻ってしまう
眠るまで手をつないでいた ちいさな部屋の片隅の
窓辺に月の光りが君の髪を照らしてた oh

ちいさな嘘をついた君を
問い詰めて僕はまくしたてた
あんな大声を出すことなんてないのに

灰皿を壁に投げつけて
泣きながらふたりで片付けた
どんな夜だって幸せをさがしていた

擦り減るように時が流れ 降り積もるように胸を痛め
思い出の店にふたりで出掛けた夜にさよならをした

あの頃のことを今思い出せば 知らずにまた
心は君のところで止まってしまう
ああ そこに何か大切なものを僕は忘れてきた
何ひとつも守れずに 約束さえできないまま oh

風が吹いたら消えてしまう
生まれたばかりの炎のようなそんな愛だった
だけどそれだけが心暖めたんだ いつだって

あの頃の僕や君を思い出す夜はいつも
君の笑顔が僕を運んで行くよ
間違いや 足りない物の中にある
きれいな「青さ」みたいなものを
時々教えてくれる君がそこにいる 胸の中に甦る oh

灰皿を壁に投げつけた
テレビドラマに君が泣いた
どんなときだって幸せをさがしていた


9.ディスタンス

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

ある朝 目覚めると 僕は泣いていた
どこか知らない場所で 君を探して

闇を駆けてゆく 微かな光は
いつの日か もう一度 巡り逢う日のため

まぶたを閉じれば その向こうに
張り裂けそうな 空の果てに
君への想い 走り抜けて行くんだよ どこまでも
僕たちを繋ぐ 永遠の愛が見えるよ ディスタンス

闇の中で君が 僕を呼んでいると
通り過ぎる風が 風が泣いてる

星が降る夜は 君を感じたい
一度だけ 求め合う 儚い夢の果て

まばたきひとつで 消えてしまう
微かな光 抱きしめては
君への想いで 息が止まりそうだよ
今すぐに 僕たちを繋ぐ 本当の愛が欲しいよ

まぶたを閉じれば その向こうに
張り裂けそうな 空の果てに
君への想い 走り抜けて行くんだよ どこまでも
僕たちを繋ぐ 永遠の愛が走るよ ディスタンス


10.まあるいハートを持って来たかい?

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

君の大事な部分 冷蔵庫の隅っこに
ずっと置き忘れてた 硬く乾いたチーズ

大切なその部分 まるでサハラ砂漠で
二十年寝かされた 高野豆腐みたいだ

そこで 今夜この街に 優しい雨が降り
君の心の中を そっと湿らせてゆく
ああ 素敵な音楽と 大好きな人たちと
楽しいお酒を飲んで 夢をみんなで

君は持って来たかい? ここに持って来たかい?
三角や四角じゃない まあるい君のハートを
空に浮かぶ三日月も 齧りかけの林檎も
ちぎれそうなハートも みんな まるくなれ

花に水をあげましょう 髪を切りに行きましょう
一日に一度はね 大声で笑いましょう

ごらん 今宵この街に 優しい雨が降り
君の心の中を そっと湿らせて行く
ドラムを叩いてくれよ ベースを弾いてくれよ
ギター ピアノに合わせて さあ手を叩こう

君は持って来たかい? ここに持って来たかい?
三角や四角じゃない まあるい君のハートを
海に眠ったウニも 樹の下のイガグリも
硬く尖ったハートも みんな

君は持って来たかい? ここに持って来たかい?
三角や四角じゃない まあるい君のハートを
ああ 素敵な音楽よ 巡り逢うひとときよ
壊れそうなハートも みんな 今夜はここで まるくなれ


11.新しい暮らしのはじまりに

作詞:馬場俊英
作曲:馬場俊英

歩き続け 着いた場所は 描いていた場所とは
少し違う 景色だけど ここが君の選んだ場所

探し続け 見つけたもの 描いていたものとは
形も色も 違うけど それが君の選んだもの

好きになれるもの さあここで見つけよう
目に見えるものや 手に触れるもの 変わり続けても
ここにあるはずさ 壊れやすいものだから
両手でそっと 抱き寄せて 時間をかけて 少しずつ

もしも君が 女ならば 君を選び愛するか
もしもあなたが 男ならば 今のあなたを選ぶだろうか

好きになれるもの さあここで見つけよう
目に見えるものや 手に触れるもの 変わり続けても
ここにあるはずさ 壊れやすいものだから
両手でそっと 抱き寄せて 時間をかけて 少しずつ

わからないことを 無理に急がないでいて
ここにあるものを知ることから まずは始めればいい
終わらない夢や かけがえのないものたち
ラララララララ… 探しにくいものだけど

新しい暮らしのはじまりに 少しずつ 少しずつ