伊根の舟歌

高山厳 伊根の舟歌歌詞
1.伊根の舟歌

作詞:新本創子
作曲:浜圭介

浪花の空に千切れ雲
最終の夜汽車で岬を廻る
俺は女を許せるか
逢えば未練じゃないのかい
黒髪さすり お前愛した
命と命の暮らしだった

涙の顔がちらついて
海鳴りの重さにまぶたを閉じる
同じ女に惚れた俺
殴り倒せば済むことか
泣き声染みる 無言電話に
カモメが若狭へ俺を呼んだ

タバコを深く吸い込めば
舟歌が男の涙を燃やす
冬の花なら抱いてやる
寒い女にさせるかよ
死なずにいろよ 化粧変えても
迎えに来たんだ 伊根の海よ


2.黒い街角

作詞:新本創子
作曲:浜圭介

誰にも知られず 愛した女(ひと)の
横貌(よこがお)浮かべた 夜の花びら
水割りグラスも 泣いている
男のこの胸 知っているのか
あぁ 夜の…夜の花びらよ
俺は哀しいのさ 黒い街角

男の背中に 頬すりよせて
泣いてたあの女(ひと) 夜の花びら
なんにも言わずに 抱きしめた
別れの泪に 今も香るよ
あぁ 夜の…夜の花びらよ
忘れられないのさ 黒い街角

黙ってひとりで 酔いしれる
男のこころの 遠い想い出
あぁ 夜の…夜の花びらよ
俺は淋しいのさ 黒い街角
黒い街角