南の花嫁さん/別れのタンゴ

高峰三枝子 南の花嫁さん/別れのタンゴ歌詞
1.南の花嫁さん

作詞:藤浦洸
作曲:任光

ねむの並木を お馬のせなに
ゆらゆらゆらと
花なら赤い カンナの花か
散りそで散らぬ 花びら風情
隣の村に お嫁入り

「おみやげはなあに」
「籠のオーム」
言葉もたったひとつ
いついつまでも

椰子の葉かげに 真赤な夕陽が
くるくるくると
まわるよ赤い ひくわりの花
たのしい歌に ほほえむ風情
心はおどる お嫁入り

「おみやげはなあに」
「籠のオーム」
言葉もたったひとつ
いついつまでも

小川のほとり お馬をとめて
さらさらさらと
流れにうつす 花嫁すがた
こぼれる花か 花かんざしに
にっこり笑う お月さま

「おみやげはなあに」
「籠のオーム」
言葉もたったひとつ
いついつまでも


2.別れのタンゴ

作詞:藤浦洸
作曲:万城目正

別れの言葉は 小雨の花か
さようならと 濡れて散る
あつい情に 泣いたあの夜も
はかない ひと夜の露か

あふるる涙に 夜空がうつる
さようならと 流れ星
恋のアルバム ひとりひらけば
わびしや まぶたはくもる

あの日の言葉を ひそめて抱いて
さようならと また歌う
恋のなごりに 胸をやく身の
いとしや 別れのタンゴ