暫存

高橋キヨ子 暫存歌詞
1.尾鷲節

作詞:三重県民謡
作曲:三重県民謡

(ヤサホーラエー ヤッサホーラエー)
尾鷲よいとこ 朝日を受けて ヨーイソレ
浦で五丈の 網を曳く
ノンノコ サーイサイ
(ヤサホーラエー ヤッサホーラエー)

儘(まま)になるなら あの八鬼山(やきやま)を ヨーイソレ
鍬で均(なら)して 通わせる
ノンノコ サーイサイ
(ヤサホーラエー ヤッサホーラエー)

起きて沖見りゃ 沖ゃ白浪の ヨーイソレ
殿御(とのご)やらりょか あの中へ
ノンノコ サーイサイ
(ヤサホーラエー ヤッサホーラエー)

(ヤサホーラエー ヤッサホーラエー)

「中村山の お燈明あげ 国市の 国市様の 夜籠り」 」

(ヤサホーラエー ヤッサホーラエー)
矢の字越ゆれば 尾鷲が見える ヨーイソレ
見える夕べの 宿の娘が
ノンノコ サーイサイ
(ヤサホーラエー ヤッサホーラエー)

誰と別れか 長浜あたり ヨーイソレ
夜明け鳥が 鳴いて行く
ノンノコ サーイサイ
(ヤサホーラエー ヤッサホーラエー)


2.桜扇の舞

作詞:志賀大介
作曲:新倉武

朝は朝つゆ 夕べは夜つゆ
濡れて色増す 花もよう
風の無情に 泣く日もあるが
おんな夢見る 晴れ舞台
今宵も咲きます 桜扇の舞

星も凍てつく 月日もあるが
冬はかならず 春になる
足袋のこはぜは 五弁の桜
所作がいのちの 裾さばき
涙じゃ舞えない 桜扇の舞

負けず嫌いは 性分だけど
指の先まで おんなです
髪にいちりん 花かんざしが
舞えば揺れます 春の風
門出の舞です 桜扇の舞


3.春夏秋冬 花吹雪

作詞:片桐幸代
作曲:山中博

届かぬ想い 桜にたくし
ひとり台詞(ぜりふ)の 恋舞台
春夏秋冬 ひらひらと 花吹雪
春の桜は しゃんと咲く エー しゃんと咲く

渦巻く嵐 心の破片(かけら)
涙かくして 降りしきれ
春夏秋冬 ざわざわと 恋模様
夏のあざみは 轟(ごう)と咲く エー 轟と咲く

貴方を投影(うつ)す 夜長の月光(ひかり)
満ちて欠けても 揺るがない
春夏秋冬 しずしずと 夢一夜
秋の野菊は 深(しん)と咲く エー 深と咲く

真白き闇は 女を見抜く
雪が心を 閉じ込める
春夏秋冬 はらはらと 風の旋律(うた)
冬の椿は 凛と咲く エー 凛と咲く


4.郡上ぼんぼり

作詞:竹石暁美
作曲:新倉武

太鼓 三味線 笛の音
夏の城下が 踊る頃
郡上ぼんぼり お月さん
朝まで一緒に いておくれ
ちいと ひとりじゃ 寂しくて 寂しくて

郡上のナー
八幡出てゆくときは(ハ ソンレンセ)
雨も降らぬに 袖しぼる

揃い浴衣で 下駄鳴らし
心 あずけた 夢一夜
郡上ぼんぼり お月さん
涙をなぞった 熱い指
ちいと 夜風と 踊ろうか 踊ろうか

川の瀬音は 休みなく
祭囃子に 色添えて
郡上ぼんぼり お月さん
悲しみ悦び 幾年(いくとせ)か
ちいと 涙に 濡れながら 濡れながら