誰がために鐘は鳴る

高橋優 誰がために鐘は鳴る歌詞
1.誰がために鐘は鳴る

作詞:高橋優
作曲:高橋優

鳴り止まぬ鼓動にその意味を見出せないままに
僕らは明日へ踏み出す
幸福ならそこら中にあるよって誰かが言うけど
嘆く聲は今日も響いてる
潔癖の社會に肖って
手をとり合うことは拒まれ續け
孤獨のホ一ムに並ぶ人々が
愛に飢えてる
ずっと思い描いた夢の續きを
僕らは今も步いているんだ
混迷の地平線に希望はなくても
明日を信じながら

いつも氣付かないフリをしながら誰か傷付けて
似たような傷を付けられる
幸福ならいつかきっと來るよって話をした後で
明日死んでもいいような氣がしてる
些細なプライドを捨てたって
生きていけることに大差ないさ
孤獨の手と手が觸れ合えた時に
愛は滿ちてく
そっと差し伸べられた 木漏れ日のような
出會いが暗闇を輝らしているんだ
別れた人たちの 溫もりさえも 今に息づきながら
「認めない」「解り合えない」「疑い合わなくちゃならない」
そういうことに縛られて
誰がために鳴り響く 鐘の音色さえも
忘れた人々がまた途方に暮れている…

きっと生まれたときから 死ぬその日まで
誰がために鐘は鳴り續けてんだ
「僕らはここにいる」「ここで生きてる」と 今も左胸で
ずっと思い描いた 夢の續きを
僕らは今も步いているんだ
混迷の地平線に希望を描いて
明日を信じながら
その音色を信じながら


2.花のように

作詞:高橋優
作曲:高橋優

本音とは無關係な顏作る
そういうことにちょっとずつ慣れてきて
「お前も大人になったんだな」って
誰かの些細な一言に戶惑う
「本氣で笑えているかい?」
そういう歌を聽けば
胸の奧にチクッと刺さった針が
また痛み出すのさ
この街の中で強く生きてくため
僕ら思い思いの鎧まとって
向かい風を耐えて笑き誇ってる
心の中じゃ泣きたい時だってある
だけど齒飧いしばって口角持ち上げて
笑っているんだ 花のように

「出會いと別れと酒と仕事…
あと何を繰り返すのが運命だろう?」
火曜日午前3時中目黑
誰かのつぶやき聲がやけに殘ってる
人生とは何ですか? そういう話を聞けば
胸の奧に溜めてたダムが溢れて瞼を濡らしてるのさ
幸せになるための傷跡がまた
一つ二つと增えていくけれど
辛いことばかりは續かないから
雨空の向こう側に虹が架かる
そんな景色にまた巡り逢えるから
唄っていくんだ いつまでも

この街の中で強く生きてくため
僕らはときどき裸のままで
人の溫かさを肌で知る
いつだって幸せでありたいけれど
一概にそうとは呼べない日々を
心の限りに味わって
幸せになるための傷あとがまた
一つ二つと增えていくけれど
辛いことばかりは續かないのさ
雨空の向こう側に虹が架かる
そんな景色にまた巡り逢えるから
唄っていくんだ いつまでも
笑っていくんだ 花のように


3.牛乳

作詞:高橋優
作曲:高橋優

コンビニの店員さんがビニ一ル袋に入れそびれちまったストロ一
しょうがないからパックの上をこじ開けてすすり飲んでる牛乳
そういえば小學校の給食のとき君はいつも牛乳を殘すから
代わりに飲んでやるって每日のようにもらってたの思い出す
今頃君はどこで何をしてるのかな…。
今でも牛乳は嫌いなままなのかな…。
代わりに飲んでくれる人は今も近くに居るのかな…。
同じ空を見上げてるかな…。
500ml 115圓の牛乳パックをすする僕

あの夕燒けに照らされたビルの窗
真四角に切りとられた空
せわしない日々に少し疲れた オレンジ色の街
真っ白な戀の味

過去ばっか增えてって未來が減ってくだけの現狀は嫌いじゃないけど
16時半の憂いと牛乳の味に淚がこぼれた
そう言えば風の噂で君が結婚したってことを知ったんだよ
ウエディングドレスの畫像くらい誰かとっといてくれてるよな。

一日一日必死をこいて生きてる
世知辛い人や物にぶつかる日もある
代わりに生きてくれる人なんてどこにも見當たらないので
尚も僕らは明日へ向かう
最後の一口が少しだけしょっぱくなっちまった僕の牛乳

あぁ夕燒けに照らされた部屋の窗 その向こう側に君想う
せわしない日々にさしのべられた 青春の面影
真っ白淚の味