おかね

鼠先輩 おかね歌詞
1.おかね

作詞:松嶋重
作曲:松嶋重

(台詞)
パンチかけられ馬鹿にされ、色んなことがありました。
一年近く働いて、流行った言葉は「ぽっぽ」だけ。
お金にならないご時世に、バカげた演歌を歌います。
聴いて下さい。「お金」。はりきってどうぞ。

この不景気に手取りが下がれば
ハゲの人は更にハゲて首も吊ります
株の暴落を嘆くより先に
何をさして株というか分かりかねます

派遣村に痩せた爺ちゃんが
背中丸めひとりふたりと増えりゃ
泣けてくるわ 泪こんこんと
隠す袖がひらりひらりと

金くれ お金くれ 金よこせ
お金持ってこい お金! お金! お金!
お金にならなけりゃ
人前で「ぽっぽ」言うのは終わりにしようと思います

酒も切れた店がぽつぽつと
派手な名残りぽつりぽつりと消えりゃ
ひとけ失せた港界隈も
空車待ちがずらりずらりと

金くれ お金くれ 金よこせ
お金持ってこい お金! お金! お金!
お金にならなけりゃ
人前で「ぽっぽっぽ」言うのは終わりにしようと思います

ドル、ペソ、リラ、パタ力
どんな通貨だっていいから お金が欲しい
勝手で悪いけど
人前で「ぽっぽ」言うのは終わりにしようと思います

この不景気を嘆くより先に
私ならば産まれながら ずっと不景気


2.さきっぽ

作詞:松嶋重
作曲:榊原秀樹

わびさびの見える暮らしに
憧れていた頃 ありましたけれど
どれくらい流れたでしょう
そんなことすら今は気にもしないけれど

旅立ちの時に気が付いたことは
もう 手遅れだと

だって喜怒哀楽なら想い出とともに故郷に捨ててきた私の心
ぴくりともしない…さきっぽ

カブトムシ食べた夏の日
頑なに怯えた友に首傾げた
アリの巣に運ぶ飴玉
取り上げて舐めてた 日々を蔑まずに

笑わず怒らず喜び忘れた
ほら 手遅れでしょ?

だって喜怒哀楽ならあの人とともに故郷に捨ててきた私の心
ぴくりともしない…さきっぽ

喜怒哀楽ならあの人とともに故郷に捨てて
喜怒哀楽ならお袋とともに故郷に捨てて
喜怒哀楽なら生ゴミとともに故郷に捨てて
喜怒哀楽ならザリガニとともに故郷に捨ててきた私の昨日
ぴくりともしない…さきっぽ
ぴくりともしない…さきっぽ