キミスキセツ

AJISAI キミスキセツ專輯

6.春の呼吸

作詞:松本俊
作曲:松本俊

旅立つ君とそれを見送る僕
足音だけが二つ空に響く
春と呼ぶには少しまだ早いな
吐き出す息は白く濁って消えた

同じ歩幅で歩いた通い慣れた道
綺麗な言葉 何一つ見つからないけど

たぶん一生忘れないでしょう
強がって笑ってた君の
その目に溢れ出す泪を
たぶん一生忘れないでしょう
何も出来ない僕が ここにいたこと

君の荷物はとても とても軽くて
なんだかまたすぐ会える気がして
調子狂うなぁ、って
僕だけ不意に笑った
だけどそれは叶わぬ願いだと
知っていたから 余計悲しくなった

きっと春風が吹けば街も色付いて
僕ら歩き出すための
きっかけを運んでくれるよね

たぶん一生忘れないでしょう
君が見えなくなって
でもいつまでも手を降り続けたこと
たぶん一生忘れないでしょう
一人の帰り道がこんなにも…

僕に残されたのは
果たせぬ約束ばかりで
数えてみたけれど
両手のすきまからこぼれていく

たぶん一生忘れないでしょう
強がって笑ってた君の
その目に溢れ出す泪を
たぶん一生忘れないでしょう
何も出来ない僕が ここにいたこと

誰もが孤独を
誰もが痛みを心の隅に抱えて生きてるから
さあ行こう ここから歩こう
いつかきっとどこかで僕らまた会えるように
会えるように