2.雨恋
車の窓を恋が流れた雨降りの午後
傘もささずに降りてゆくあなたを見つめる
僕と違って怖いものなど何ひとつなく
笑顔のままに「さよなら」置いて去ってゆくよ
雲間を覗く陽射しに染まるあなたが
天の涙に両手を広げほほえめば…
今青い空に顔を上げ雨恋
今この涙を導く雨よふれ
初夏の夜にはベランダへ出て星を見上げる
晴れた宇宙に願いをかけて目を瞑る
あの日を慕い陽射しに染まるあなたを
記憶の中でここに呼び寄せればそう
今雲が光る雨音も渡って
今あなたがいる恵みの雨となり
頬を伝う滴は雨恋
きっと笑えるようになれたよ 雨の中で
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