宇宙のみなしご

ピロカルピン 宇宙のみなしご專輯

4.見えざる手

誰もが持っている 切り開く手を
少しだけ遅れている夜明け

答えを探す日々は 続いて
晴れ渡る空の先 見ていた

良い事ばかりないけど 誰かを救いたい

都会の隅から 叫んでみても
星のない夜空に こだまする声はなく
誰もが持っている 差し伸べる手は
遠くから こまねいてるだけ

地下鉄の風 日々に押されて
まっすぐに伸ばした手は 縮んだ

いい人ばかりじゃないけど 誰かを信じたい

高嶺の花だと あきらめてゆく
繰り返す季節は どれほどの意味を持つ
ためらいながらも 歩き続ける
どこまでも 知らぬことばかり

誰かが走る 真似して走る皆 猫のように
月を見上げる 昔の君を思えど
もういやしない

果てしない空に 秘密のセオリー
手のひらを見つめて 旅人は問いかける
誰もが持っている 切り開く手を
少しだけ遅れている夜明け