20.ドラゴン

作詞:阿久悠
作曲:都倉俊一

流れ星が一つ消えて
夜の闇が深くなった
アスファルトはジャングルだよ
飢えたけものばかり歩く
ひとり歩きの 女の子には
危険いっぱい 闇夜にご用心
HELP ME DRAGON

黒い影が一つ二つ
靴の音がカタリカタリ
臭い酒の息をかけて
悪い奴が肩を叩く
映画だったら こんな場面に
きっと誰かが 助けに来るのに
HELP ME DRAGON
何するの馬鹿なことはやめて
肩にさわらないで
大声で叫ぶわよ 助けを呼ぶわよ
助けてよ ドラゴン
助けてよ ドラゴン

頼りになるのはあなただけ
稲妻みたいに駈けて来て
目のさめる早技で 奴らをやっつけて
お嬢さん お待ちどう 安心してなさい
HELP ME DRAGON

風の音がひゅるるひゅるる
秋の枯葉通り過ぎて
飢えた獣たちが迫る
どこもここも行きどまりよ
足はふるえる 汗は流れる
声はかすれる どうにも出来ない
HELP ME DRAGON
何するの馬鹿なことはやめて
肩にさわらないで
大声で叫ぶわよ 助けを呼ぶわよ
助けてよ ドラゴン
助けてよ ドラゴン

群がる男がバタバタと
舗道にたおれたその中に
夢にみたあのひとが スックと立っている
お嬢さん 夜遊びは 今日からおよしなさい
COME BACK DRAGON