暫存

三笠優子 暫存專輯

7.藤十郎

作詞:裕里ひかる
作曲:野々卓也

かりそめの
稽古芝居(けいこしばい)に 謎かけて
詫びるこの手で 仇情(あだなさ)け
妻という名の 堅結(かたむす)び
濡れてほどけて 加茂川の
水に急かれる 水に急かれる もやい舟

(台詞)
「芸一筋の藤十郎のそばには、
いつも影のように寄り添うお梶の姿がありました。」

いつわりの
心かくして 口説き節
消して行灯(あんどん) 色模様
たとえ肌身は 他人でも
見せた真実(まこと)を 何としよう
花はうすずみ 花はうすずみ 春嵐

ひたすらに
役者気質(かたぎ)の 意地を賭け
男舞台の 幕が開く
芸の火花と 恋の罪
まぶたとじても 消え残る
お梶哀しや お梶哀しや 泣きぼくろ