9.洒落男
作詞:L.Klein・F.Crumit・訳詞:坂井透
作曲:L.Klein・F.Crumit
俺は村中で一番
モボだといわれた男
うぬぼれのぼせて得意顔
東京は銀座へと来た
そもそもその時のスタイル
青シャツに真赤なネクタイ
山高シャッポにロイド眼鏡
ダブダブなセーラーのズボン
わが輩の見染めた彼女
黒い眸でボップヘアー
背が低くて肉体美
おまけに足までが太い
馴れ染めの始めはカフェー
この家は妾の店よ
カクテルにウイスキー
どちらにしましょ
遠慮するなんて水臭いわ
いわれるままに二三杯
笑顔につられてもう一杯
女はほんのり桜色
エッヘッヘしめたぞもう一杯
君は知ってるかい
僕の 親爺は地主で村長
村長は金持で 伜の僕は
独身でいまだに一人
アラマアそれは素敵
名誉とお金があるなら
たとえ男がまずくても
妾はあなたが好きよ
おおいとしのものよ
俺の体はふるえる
お前とならばどこまでも
死んでも離れはせぬ
夢かうつつかその時
飛び込んだ女の亭主
物も言わずに拳固の嵐
なぐられた我輩は気絶
財布も時計もとられ
だいじな女はいない
こわいところは
東京の銀座
泣くに泣かれぬモボ
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