暫存

初音未來 暫存專輯

25.カナブンの詩

いちょうの木のある公園で
道ゆくひとに道たずねられ
ほら、ゆびさしたその指先を
ぎゅ、つかまれておどろくの
あでやかにうごめくそのお尻
嗚呼、それはカナブン

むかつくアイツとけんかして
啖呵をきって酒のんだくれ
倒した缶の銀のフチ
つまさきではじきあそぶの
あたしをなごますその觸角
嗚呼、それはカナブン

あたしの気持ち、虹色の背中に乗って
あたしの気持ち、嗚呼、あのひとに屆くの?
嗚呼、カナブン、カナブン、ブンブン、カナブン


かわいいあの子に戀焦がれ
約束したのさふたりでデート
渾身ガッツ!握るこぶしに
ブン♪飛來しておどろいた
ヒフに食い込むその足先
嗚呼、それはカナブン

あの子とふたり丘の上
夕暮れ染まり ほら寄り添って
目つむり 僕待つキミの髪に
左右に揺れる碧色
夕陽に照ってかがやいて
嗚呼、それはカナブン

ボクの気持ち、その羽根に折りたたみ
ボクの気持ち、嗚呼、途方に暮れるよ
嗚呼、カナブン、カナブン、ブンブン、カナブン


そうしてあの子と結ばれて
森の教會 結婚式で
ベールをのけた花嫁の鼻筋
黃金色の蟲が攻めのぼる!
払われて仰向けにもがく
嗚呼、それはカナブン

ふたりの気持ち、あざやかに照り映えて
そしてボクらに、嗚呼、人生の曲がり角示すよ
嗚呼、カナブン、カナブン、ブンブン、カナブン
嗚呼、カナブン、カナブン、ブンブン、カナブン
嗚呼、カナブン、カナブン、ブンブン、カナブン