1.センチメンタル・番外編
作詞:最首としみつ
作曲:杉本真人
あたしが男を知ったのは
女を知った日から まだ三日目の夜
場末の飲み屋で咽せていた あたしを介抱してくれた
G・Iジョー
熱い嵐が躯をはしり 気付いたとことは安ホテル
小ちゃな窓の 硝子越しに
路面電車の青い花火が散ったラララ…
あたしが男を愛したのは
女に絶望した日から まだ間もない頃
男と男が部屋を借りてそれからしばらくは幸福だった
ある晩ジョーは大酒飲んで手当り次第にあたりを
ぶちこわす
その日が来たのねあたしのいい男に
まっ黒な頬に 大粒の涙 ルルル…
あたしが街に立ったのは
戦争が終ってから しばらく過ぎた頃
淋しさまぎらす化粧もいつか ルージュを引く手付きも
女を越えた
あたしに弱みがあるならそれは化粧を浮かせる
ヒゲの剃り跡
毎日三時になると 風呂屋に行って
すね毛を剃るのがその日の始まりラララ…
あたしに声をかけたのは
今夜はあんたが最初の男
一本貰うわね ハッカ煙草 つまらぬ話を終らすために
それよりあんたは普通の男?それともあたしの
いい男なの?
今夜も佇む街角に
夜風がしみるよ センチメンタル・ゲイブルース
今夜も佇む街角に
夜風がしみるよ センチメンタル・ゲイブルース
ルルル…
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