朱夏を過ぎて白秋へ

海援隊 朱夏を過ぎて白秋へ專輯

6.まい・ぱぁとなー

作詞:武田鉄矢
作曲:千葉和臣

桜の花満開の下
ランドセル二つ学校へ走る
運動場ではフォークダンスの
一年生が輪になって廻る
我が家の庭にはいただき物の
桜吹雪が舞い込んでくる
私も妻も花びらあびて
まるで映画のラストシーンだね
ああ 花や木に心華やぎ
フォークダンスの仲間に入ろう
君 スカートの裾ひるがえし
いざ手をとりて マイ・パートナー

夏の陽盛り欅の影に
日傘を閉じて入ってきた人
もうすぐ母になるその人は
お腹で眠る我が子に微笑む
緑の梢を風渡る音
サイダーの泡が弾ける音だ
木もれ陽うけて微笑むその人
ステンドグラスのマリアの笑顔
ああ 花や木に心華やぎ
昔のあなたによく似た人だ
さあ あちらの方も二人づれ
ベンチをゆずろう マイ・パートナー

コスモスの花が揺れる小道で
出会った二人は車椅子の人
お先にどうぞと道ゆずられて
妻の手を取りそっと追い越す
静かな笑顔でお辞儀をなさるが
お礼を言うのは私の方です
照れずに妻と手をつなげました
恋人同士のあの日のように
ああ 花や木に心華やぎ
コスモス畑に二人で座ろう
君 コスモスの花の真似をして
空を見上げる マイ・パートナー

銀杏並木も裸にされて
商店街の灯かり暖か
買い物帰りの足急がせて
通りかかったいつもの花屋
お年召されたご夫婦そっと
買って行かれる山茶花の花
人生の時が暮れ行く人に
何と似合うか紅の花
ああ 花や木に心華やぎ
そのご夫婦の後ろを歩く
さあ 落ち葉踏んでのんびりと
家路をたどろう マイ・パートナー