ひとめ惚れ

牧伸二・岡田旬子 ひとめ惚れ專輯

3.千曲川恋歌

作詞:星桂三
作曲:星桂三

まだあげ初めし前髪の
前にさしたる花櫛恋し

こぶしの花に色ゆずり
春雪解けの瑠璃しずく
初恋集め旅立つごとく
りんご畑を輝き染めて
清(さや)けき流れの 千曲川

夏陽(なつび)に焦げる石垣を
慰めるのか通り雨
想い叶わぬ恋捨てにきた
遊子(ゆうし)悲しむ古城のほとり
やさしく流れる 千曲川

河鹿(かじか)の鳴声(こえ)も寂しげに
秋の涙か小夜時雨(さよしぐれ)
ひと目忍んでせせらぎの宿
恋の行方を占う笹舟(ふね)は
何処(いずこ)へ流れる 千曲川