だいこんの花

石川さゆり だいこんの花專輯

2.續·夕燒けだんだん

作詞:吉岡治
作曲:杉本真人

谷中銀座のお店屋さんに
買物ついでに寄り道したと
練馬の叔母ちゃん いつだって
ちょんまげ芋と見合いの寫真

ふたつセットでやって來て
掘り出しものと 彼女はいうが
その氣はないの 再婚ばなし
何度わたしは斷ったやら
それでも叔母ちゃん怯(ひる)まない
(貓屋)は 冬模樣
春の日差しを待ち侘びている
暇すぎて 思い迂み
佛壇眺めてへたり迂む
三回忌が濟んだからって
あなたと始めたこの店閉めて
再婚なんて…… あり得ない

ああ 夕燒けだんだん 寒すずめ
ずり落ちそうだよ 空の雲
夕燒けだんだん 北風に
貓もどこかで 冬ごもり

會っても嫌なら斷りゃいいし
立場もわかって 仲人口の
練馬の叔母ちゃん 拜むから
いい人だけに無礙(むげ)にも出來ず

遊びごころと言譯づきで
いざいざ往かむ 中華のお店
緊張している相手と違い
酢豚?ピ一タン 盆まわし
氣がつきゃわたしが仕切ってた
見合いなれとは恐ろしい
なんだか不思議な氣持ち
忘れてた 充實感
生きてる自分を感じたの
三回忌が濟んだからって
あなたと始めたあの店閉めて
再婚なんて…… したなんて

ああ 夕燒けだんだん あの人も
許してくれそな 茜空
夕燒けだんだん 貓たちも
富士の尻っぽを見ています
ああ 夕燒けだんだん あの人も
許してくれそな 茜空
夕燒けだんだん 貓たちも
富士の尻っぽを見ています