線香花火 歌詞

秘密

鶴 秘密專輯

3.線香花火

作詞:鶴
作曲:屜井快樹

震えるように笑いた

欲張って買った花火セット
振り回す夜のネオンサイン
蟲さされの數競い合って 笑った
何故か切なくなるから
あんまり好きじゃないのよって
君が言うから僕の部屋に
とり殘された線香花火
君が置いていった思い出は
突然の風に搖られて
ぽとりと落ちた
震えるように笑いた
笑いているように散っていった
永遠を信じたのは何故
やがて終わりがくると
わかっていたはずなのに
あわれな線香花火

いつか大人になるのかなって
君が寂しそうにつぶやいた
時間よ止まれと本氣で 願った
殘酷なほど時間は今も
君を過去へと押しやっていく
逆らう事も許されずに
消えないでまだくすぶっている
君が置いていった思い出が
溢れ出ては頰を濡らして
ぽつりと落ちた
僕を照らしてくれた
優しく包んでくれた
眩しく胸の奧を焦がす
今はもう悲しい光
それでも何度も
燈をともしては繰り返し
抑えきれない想い照らし出すから
君の名前を
ぽつりと呼んだ
震えるように笑いた
笑いているように散っていった
儚くて愛しくて あまりに綺麗で
僕を照らしてくれた
優しく包んでくれた
眩しく胸の奧を焦がす
音も立てずに消えた
最後の線香花火は
二人の夏の終わりを告げる

震えるように笑いた
笑いているように散っていった