風の歌

アキタノブオ 風の歌歌詞
1.風の歌(with Prologue)

作詞:アキタノブオ
作曲:アキタノブオ

Stick to it 今しがた I was down それでも
Keep your pace たまにまた Hold your own 思えば

ほのぼの過ごすのはいつでも
素敵な事だと分かっても
たまに角に足をぶつけると
忘れてた事見えてきたりする

I want the bird's eye view 風に乗り
With forgetting the surrealism それなら
I felt care free たまにまた Hold your own 思えば

他にも行ける道あるけど
行き着く先など違うけど
風に乗った塵にまみれて
見えない明日にふるえるよりは

「今をする」ただちっぽけでも今をすれば
広がる明日にとらわれずに少しは上手く歩いて行ける
「今を行く」取るに足らない事でもいいさ
広がるほどに気持ちのせて少しは上手く歩いて行ける

The moon rises high ともにまた
The wind rises high それなら
夢見ては I put on airs そこから

見たもの全て受け入れるほど
安易に事を運ぶけれど
風に乗った噂に溺れて
手にとる事を忘れるよりは

「今をする」ただちっぽけでも今をすれば
広がる明日にとらわれずに少しは上手く歩いて行ける
「今を行く」取るに足らない事でもいいさ
広がるほどに気持ちのせて少しは上手く歩いて行ける

Stick to it 今しがた I was down それでも
Keep your pace たまにまた Hold your own

I want the bird's eye view 風に乗り
With forgetting the surrealism それなら
I felt care free たまにまた Hold your own


2.未来への地図

作詞:アキタノブオ
作曲:アキタノブオ

朝から今日の雲行きばっか気にしちゃってる
少しも無駄のない動きで身支度もしてる

「未来への地図」なんて戸棚の奥 忘れ物ないかななんてさ
そんな日々のど真ん中を進むよ

良く出来た映画の動きばっか気にしちゃってる
寸分も違わぬ動きでセリフも言ってる

作りかけの「大げさなパズル」も過去のものなのかな なんてさ
夢見るのもどこ吹く風なのだろう?

君の胸へめがけ投げた僕の錆びたこの胸のナイフを
君が動じもせず笑いながら僕に投げ返す言葉は一つずつ突き抜けていくよ
すべる風のごとく道無き道を突き進める術よりも
普くこの世に散らばる胸の奥の痛みとムナシサをきつく抱き上げていくべきだよ

たまには風を切る旅に行こう 痛みとムナシサを拾いに行こう
ままならぬ日々など砕いてゆけるから

「未来への地図」と「大げさなパズル」を手にして電車に飛び乗ろう
窓を開けて腕を伸ばしてみるよ

君の街へめがけ走り出した僕とこの腕のナイフで
僕の胸の奥をきつく縛る紐とこんな向かい風を少しずつでも切っていくよ
いつもいつの日にも腕に抱ける想いばかりではなくとも
加速するにつれて高まるこの車輪の音と僕の鼓動を乗せて駆け抜けていくよ

「作りかけのパズル」持ってきたんだ
「未来への地図」も胸に入れてきた
ままならぬ日々でも素敵に行けるから


3.8

作詞:アキタノブオ
作曲:アキタノブオ

僕らの街から朝もやがとける頃 海へ行くよ
小さな船から大きな海を望む 夢を見たよ

いつの日にも頷く余裕もなく 「とぼけてばかりだよ」と
今 目を細め遠い空見る君へ歌う 「明日朝6時に発つ」

風にとける「普段」放り投げてゆく
向こうの空に浮かんでる雲の狭間も抜けてゆく
白い日々と青い僕を染めてゆく
直に散らばる光が この胸の奥へ無数にしみてゆく

真夏の街から真冬の街をつなぐ「道」もあれば
昔の記憶から未来への思いをつなぐ「道」もあるさ

一目散に駆け出す程の道を 探してはみるけれど
今 自分の足元をよく見て笑えてくる 「灯台下暗し」さ

知らぬうちに 僕らはすっと忘れてく
今の僕とつながってる 一本道を駆け抜けてく
遠き日々に寝転んでいたあの道と
今の道が重なってく この胸の奥で一つにとけてゆく

通り雨も続けば 雨宿りが長くなるとも

降りだしても やまない雨はないよと
昨日の僕に向って言える「今」を駆け抜けてく
今日の空模様もわからぬぐらいなら
明日の空に怯えずに 今の景色残してゆく

巡りめぐる雲もこの空の色も
一秒も持たず変わってく 同じ時など二度はなく
そんな変わる景色も僕を動かす
耳を澄ませば幾つも この胸の奥を響かす音がある


4.明日をもらった

作詞:アキタノブオ
作曲:アキタノブオ

毎日何かを呑み込んで歩いた
胸を悪くして吐き出した言葉が心に噛みついてきた
誰にも言えない「夢中」の隅っこで 空回り誰にも気づかぬ様
取り繕う笑顔ばかり上手くなった

「もう続かないと思う…こんな儚げな心じゃ」
だけど
ぶつけたら返してくれたそんな言葉に僕は
素直に「明日」をもらった

ぶつけなければいつまでしても
触れることさえできるはずがないのだからと
あざをつくって君が笑った…言葉が痛い
自分の気持ち好きになるには
嫌いなとこも許してあげるべきだろうと
胸の奥から君が放った…言葉が痛い

毎日時間を呑み込んで歩いた
胸を悪くして吐き出した昨日が心に噛みついてきた
誰にも言えない「矛盾」の隅っこで 加速する速度に
ついて行こうと足元も気にせずに歩いていた

「もう拾えないと思う…あんな古ぼけた心は」
だけど
痛みに紛れて光るそんな心に僕は
いつしか「明日」をもらった

子供の頃に歌った歌が 今の僕には何より直に響いてくると
涙した事忘れずにいてほしいと願う…
今の僕にも歌える歌がもしあるとすれば
「昨日を読んで明日を描く」とか
君の大好きなセリフのついた歌がいいな…

ぶつけなければいつまでしても
触れることさえできるはずがないのだからと
あざをつくって君が笑った…言葉が痛い
自分の気持ち好きになるには
嫌いなとこも許してあげるべきだろうと
胸の奥から君が放った…言葉が痛い


5.やじろべえ

作詞:アキタノブオ
作曲:アキタノブオ

君の指でさえ気になり始めれば
色を塗りたくるよりは裸でいて

答え出したがる癖に嫌気がさす
持ち続けるのが嫌なら落としていけ

一度や二度ならばと負け惜しみは言うけれど
今出づる事は明日も明後日もこのまま
僕とともにあるものだろうけれど

「僕には取り柄がないのだ」と言える事が取り柄かもよと
今君が笑い呟くヘタクソな言葉を
いつまで聞いていけるのだろうかなって

履き違えるほど急いでる時でも
ぶつける言葉にもっと気をのせてよ

人目につくとこばかりひたすらに精を出す
洗い流されちゃほらね 細いものさ

一度や二度ならばと負け惜しみは言うけれど
今出づる事は明日も明後日もこのまま
僕と共にあるものだろうけれど

忘れたい事など全部食べ尽くしてしまえばいいよと
今君が笑い呟くヘタクソな言葉を
いつまで聞いてゆけるのだろうかなって

良くも悪くも裏も表にも二つに一つ選ぶのは
本当のところやじろべえだね
適当を掴んだもん勝ちだから

一度や二度ならばと負け惜しみは言うけれど
今出づる事は明日も明後日もこのまま
僕とともにあるものだろうけれど

「僕には取り柄がないのだ」と言える事が取り柄かもよと
今君が笑い呟くヘタクソな言葉を
いつまで聞いていけるのだろうかなって


6.マインズ

作詞:アキタノブオ
作曲:アキタノブオ

時にはミスもするだろう 猿も木から落ちるだろう
認めてるようで認めちゃいない自分の弱さを全部飲み込む
苦い薬が僕らをまた一つ強くする

「計算違いの毎日」とひどくこうべを垂れるなよ
分かってるようで分っちゃいない自分の強さをちゃんと見つける
忘れかけてた体温もまた少し感じられる

一秒毎歳をとる僕らの この心にたまってく痛みと切なさを
包むようなほんのささいなとこに
こんなにも瞬いている「光」を今見つけたよ

さっきまで分らずにいたのさ 誰かに必要とされた時
心がとても満たされてくのを 生まれて初めて知った
作り笑いでごまかしてきた 誰かにそっぽ向かれた時は
本当寂しさに打ちのめされそうで たまらなかった
そうさ僕らにも飛べるはずさ あの空を…

かっこ悪い所程君の良さが見えるだろう
見失いそうで見失ってはいけない自分の素直さがある
蔑むなんてつまらぬ事で済ませる事じゃない

一秒毎明日へ行く僕らの この心に積もってく期待も魂も
包むようなこんな普段の中に
そこら中転がってる「光」をまた見つけたよ

さっきまでは忘れていたのさ 「人と違う」と斜めに見れば
見えるものも見えにくくなると 改めて久々知った
一人一人同じじゃなくとも 同じ時同じ空の下で
出会える嬉しさに 心が震えてたまらなかった
まださ僕らにも飛べるはずさ あの空を…

人と人の間を邪魔しているそんな壁を壊して
僕ら心からの言葉で行こう


7.未知の向こう

作詞:アキタノブオ
作曲:アキタノブオ

右も左も上も下も前もどこも見ずにただ闇を走る
道幅が次第に狭くなるとも 足を休めれば不安になる

今 街に溶けてゆく僕の吐息とあの星屑を
つなぐ短いこの瞬間を 折れそうなこの指でも握るよ

今土を濡らすのは あふれる夢のしずくさ
胸の上に手をのせ 軽く瞼閉じる
この掌を叩く 確かな僕のリズムで
時を刻む 心の奥信じて

すっと前をすぎてく 時空にさっとのっかって
耳たぶを冷やしてく 風に目を細める
一瞬の思い出と 長い記憶を抱いて
僕は走る まだ見えない未知の向こうへ

その日暮らしに慣れたネコの昼寝 まるで動じずにあくびをする
そんな優しい君の寝顔見れば 僕も真似をして昼寝をする

ほら駆け足で行けば 僕の視力は鈍るばかりで
こんな尊い「無駄」な時間を心の赴くままに浸ろう

今土を蹴り上げる ひ弱な僕の足でも
真っ青な空めがけ ぶつける細い声も
いつ壊れるか知れぬ か弱いこの心でも
夢は見れる 心の奥信じて

笑えない昨日も 笑える君の寝顔でも
見失うのが嫌で 動けなかった日も
一瞬の思い出も 長い昼の時間でも
そうさ全部 まだまだ広がる無限に

今土を濡らすのは あふれる夢のしずくさ
胸の上に手をのせ 軽く瞼閉じる
この掌を叩く 確かな僕のリズムで
時を刻む 心の奥信じて

すっと前をすぎてく 時空にさっとのっかって
耳たぶを冷やしてく 風に目を細める
一瞬の思い出と 長い記憶を抱いて
僕は走る まだ見えない未知の向こうへ


8.bit

作詞:アキタノブオ
作曲:アキタノブオ

どうもありがとう 今この部屋にも
響く音と色 とけてく熱も
一度きりだとか 生まれ変わるとか
まだわからないけど このまま行くよ

気の向く場所も向かない場所もあるけど
数ある星の中でも僕らここで笑う

僕らの跨ぐこんな時間軸なら
宇宙の歳のほんの一部
一息吐けば消えてく程 うたかたの日々
だけど今この狭い星を回してる
泡粒ほどの僕らはいる

なくした思いと 手にした強さが
程よく同じと思える時と
血のうすい朝も 寝ぼけた昼間も
浸る夕時と 眠れぬ夜も

遠い昔の記憶遡ることも
まるでおぼつかない僕らが歴史を増やす

僕らは歩く この空の下だから
今できることから先ずする
一息つけば落ち着く ほら日はまた昇る
だから今この狭い星を回してる
米粒ほどの僕らは行く

あの日思い描いてた景色と
まるで違う通りへ迷い込む時も
この星に張り付く僕らの
足元にはほら道がある

僕らは歩く この空の下だから
今できることから先ずする
一息つけば落ち着く ほら日はまた昇る
だから今この狭い星を回してる
米粒ほどの僕だから言う


9.青

作詞:アキタノブオ
作曲:アキタノブオ

生まれたばかりの言葉しか話さずに
心で温めた気持ちはしまってる
慣れてしまえればそんな事思わずに
それでも月日は魂を増やしてく

胸重くする魂を残らず粉々に砕いて
君の街へと風に乗せて飛ばしたい

切なさはどこまで続いて行くのだろう
僕の心を青に染めてゆく
忘れたくない事と 忘れたいあの事を
切なさは色をつけ僕をうつ

うずまく心を鎮める薬は
目を閉じて落ちる「昨日」と「明日」さ

目を閉じた時見えるのは
忘れちゃいけないことばかり
あの鼻歌があからさまに響いてくる

切なさはどこまで続いて行くのだろう
僕の心を青に染めてゆく
忘れたくない事と 忘れたいあの事を
切なさは色をつけ僕をうつ

動けずにいる部屋のすみ
西日が深く差し込んでく
こんなはがゆさが
せつなさを追い越していく

赤く染まっていく空が こんな僕を呑み込んで
少しずつ体温を上げてゆく
青を赤く染めるもの ほら君の胸の奥の
壊さずに温めてきた
その気持ちだろう?


10.狭き門

作詞:アキタノブオ
作曲:アキタノブオ

あの日の期待にも応えれる今はなく
「もう少しぐらい加速もしたらどうだ」とどこかで声がきこえる
その時がくるのはあともうすぐだろう

周りは動いてる まるで自転はせず
星の数ほどあるきっかけを前にして「まだある、きっとみつかる」
賭けに勝てる明日をどこかで信じてる

「広き門からは行きたくない」と
「狭き門はどこにあるのだろう」と
目を細めて探している
見つからずに溜め息が風にとけてく

僕が自然と選んできたこの道は
一体いつどんなとこから始まったのだろう
いつか迷い込んでしまっていた路地裏も
案外気づかずに向かう狭き門への道のりなのか

わからずに流れてく切なげな毎日に
今を行くことにさえ鈍感になってこの先を見る術もなく
重くなる心の置き場を探してる

「きっかけはすぐには呑み込めない」と
何回もお茶を濁してきたけど
目を閉じればこぼれてく
素直さが鋭く胸に染みてく

僕が自然と選んできたこの道の
次のカーブの角度ならどれぐらいのだろう
一寸先も計れない時もあるけれど
変わる景色の中も自分らしく歩んでいこう

道の向こうにゆれる陽炎の中で
「明日が霞んで見えない」とふるえる時にも
大事にしてきた大願を思い返すのさ
思い煩うより今を感じて歩んで行こう

僕らが自然と選んでいるこの道なら
決して平坦な広いもんなんかじゃなくとも
これが狭き門へと行ける道の途中さ
僕ら何回も道に迷いながらも今を行こう