気配と余韻

原田郁子 気配と余韻歌詞
1.やわらかくて きもちいい風

作詞:原田郁子
作曲:永積タカシ

やわらかくて
きもちいい風
わたしの頬をなでた

だいじょうぶだよって
言われたような気がして
大きく
息をすいこんだ

いつのまにか
遠くまできたんだね
流れゆく空
ゆらめく光

胸のおくに
しまいこんでいたこと
もうぜんぶ
おいてゆこう

目をとじれば うかんでくる
海と 山と ちいさなふるさと
ごめんね まだ 帰れないや
旅を つづけなくちゃ

ほんとは
話したいことが 山ほどあるの
あれからずいぶん いろいろあって
手紙の返事も だせないまま

目をとじれば うかんでくる
海と 山と ちいさなふるさと
ごめんね まだ 帰れないや
旅を つづけなくちゃ

やわらかくて
きもちいい風


2.ぴあの

作詞:谷川俊太郎
作曲:原田郁子

さとるくんがぴあのをひくとき
わたしはさとるくんをたべてしまいたい
わたしのよりしろくてほそいゆびを
くすりゆびからこりこりかじって
そうすればさとるくんはもう
だれにもぶたれないですむ
まいにちじゅくへいかないでいい
わたしのなかでいくらでもすきなだけ
ぴあのをひいていられる
わたしはさとるくんといっしょに
いろんなところへたびをする
さばくのまんなかでおしっこする
あらしのいっけんやでかぜとあめをきく
どんなときもちっともさみしくない
わたしがおばあちゃんになっても
さとるくんはいつまでもこどものまま
わたしがしんでもつちのなかから
びあののおとがひびいてくる


3.気配と余韻


4.あいのこども

作詞:原田郁子
作曲:永積タカシ

あいの あいの こども
そらのうえから やってきたの
さがしつづけた そのあいに
であうため やってきたの

あいの あいの こども
くものうらがわを さまよう
あいのないひとに きずついて
きょうも また さまよう

ラララ
とおくから きこえてくるよ
ラララ
かなしい ひかりの うた

あいの あいの こども
ひびきあう しあわせを
おかねしかない せかいを
ぬりかえて いきてゆけ

ラララ
とおくから きこえてくるよ
ラララ
かなしい ぼくらの うた


5.Drifter

作詞:堀込高樹
作曲:堀込高樹

交わしたはずのない約束に縛られ
破り棄てようとすれば後ろめたくなるのは何故だ
手巻きの腕時計で永遠は計れない
虚しさを感じても手放せない理由がこの胸にある

たとえ鬱が夜更けに目覚めても
獣のように襲いかかろうとも
祈りをカラスが引き裂いて
流れ弾の雨が降り注ごうとも
この街の空の下
あなたがいるかぎり僕は逃げない

人形の家には人間は棲めない
流氷のような街で追いかけてたのは逃げ水
いろんな人がいて いろんなことを言うよ
「お金がすべてだぜ」と言い切れたならきっと迷いも失せる

みんな愛の歌に背つかれて
与えるより多く奪ってしまうのだ
乾いた風が吹き荒れて
田園の風景を砂漠にしたなら
照りつける空の下
あなたはこの僕の傍にいるだろうか

たとえ鬱が夜更けに目覚めても
獣のように襲いかかろうとも
祈りをカラスが引き裂いて
流れ弾の雨が降り注ごうとも
この街の空の下
あなたが

きっとシラフな奴でいたいのだ
子供の泣く声が踊り場に響く夜
冷蔵庫のドアを開いて
ボトルの水飲んで 誓いをたてるよ
欲望が渦を巻く海原さえ
ムーン・リヴァーを渡るようなステップで
踏み越えて行こう あなたと

この僕の傍にいるだろう?


6.おやすみ

作詞:井上陽水
作曲:井上陽水

あやとり糸は昔
切れたままなのに
想いつづれていれば
心がやすまる
もう すべて終わったのに
みんな みんな 終わったのに

偽り事の中で
君をたしかめて
泣いたり笑ったりが
今日も続いてる
もう すべて終わったのに
みんな みんな 終わったのに

深く眠ってしまおう
誰も起すまい
あたたかそうな毛布で
体をつつもう
もう すべて終わったから
みんな みんな 終わったから