気配と余韻

原田郁子 気配と余韻專輯

2.ぴあの

作詞:谷川俊太郎
作曲:原田郁子

さとるくんがぴあのをひくとき
わたしはさとるくんをたべてしまいたい
わたしのよりしろくてほそいゆびを
くすりゆびからこりこりかじって
そうすればさとるくんはもう
だれにもぶたれないですむ
まいにちじゅくへいかないでいい
わたしのなかでいくらでもすきなだけ
ぴあのをひいていられる
わたしはさとるくんといっしょに
いろんなところへたびをする
さばくのまんなかでおしっこする
あらしのいっけんやでかぜとあめをきく
どんなときもちっともさみしくない
わたしがおばあちゃんになっても
さとるくんはいつまでもこどものまま
わたしがしんでもつちのなかから
びあののおとがひびいてくる