うたかた

奥華子 うたかた歌詞
1.泡沫

浮かんで消えゆく 儚い真實の時

作詞:奧華子
作曲:奧華子

ざわめく街の中で私はうずくまる
一人で步き出すのはどうしても怖かった
どうしてあなたといるの あなたは何も知らない

愛してくれなければ愛せない
そんな悲しいことを思ってるよ
キスしたその時に 抱き合ったその時に
私のこの心が消えてゆく

本當の私がいて そのすべて受け止められず
偽りの私がいて そのすべて投げ捨てられず
あなたを愛せなくて それでも傍にいたくて

愛してくれなければ愛せない
そんな寂しいことを思ってるよ
噓とは言えないけど 噓じゃないと言えない
交わしたこの言葉を踏み潰してく

愛してくれなければ愛せない
そんな悲しいことを思ってるよ
キスしたその時に 抱き合ったその時に
私のこの心が消えてゆく
噓とは言えないけど 噓じゃないと言えない
交わしたこの言葉を踏み潰してく


2.フェイク

作詞:奧華子
作曲:奧華子

どうかあたしに期待しないでね
あなたが思う 良い子になれない
優しい言葉で慰めないで
欲しいのはあなたの優しい背中

何が惡いわけじゃないけど
何かが物足りなく感じるの
污れたカバンも寢癖も良かったはずなのに
それすらマイナスに思う時が來るなんて
あたしも想像してなかったの
泣いても 笑っても 變わらないみたいに
あなたと今日を過ごしたくない
確かな明日は どこにもないから
あるのは 「今」という連續だけ

少し寄り道しただけだよと
笑い飛ばせるほど 強くはない
一人になるのは 嫌だって理由で
あなたも自分もごまかしてしまうけど
「今」を見失いたくないの
嫌いでも 好きでも 變わらないみたいに
あなたと今日を過ごしたくない
求めてばかりで 手放せないなら
「今」と同じ明日が來るだけ

泣いても 笑っても 變わらないみたいに
あなたと今日を過ごしたくない
確かな明日は 誰にもないから
あるのは 「今」という連續だけ
だから本當の戀しようなんて言えるほど
單純な二人じゃない


3.羽

作詞:奧華子
作曲:奧華子

白い羽を持つ鳥たちが
空を自由に飛んでいます
もしも私に羽があれば
誰のもとへと行くのでしょう

青い鱗の魚たちが
群れをなして泳いでいます
足りないものを探すよりも
今あるものを抱きしめたい
光射す方へ行こう 彷徨う旅の道しるべ
誰もがこの世界で
生まれ來る意味を持っている
この手は 震える誰かの手を
溫めるためにあるのでしょう

爭うことで手にしたもの
分け合うことで無くしたもの
傷つく事ができたのなら
答えはその先に見えるから
急ぎ足じゃなくていいよ
ちゃんと誰かを愛したい

誰もがこの世界で
生まれ來る意味を持っている
飛べない羽は言葉となり
遠くの誰かを包めるから

めぐり逢えるこの世界で
ほほえみ繫いでゆきたい
この手は 震える誰かの手を
溫めるためにあるのでしょう
誰もがこの世界で
生まれ來る意味を持っている
この手は 愛する人の手を
溫めるためにあるのだから


4.逢いたいときに逢えない

作詞:奧華子
作曲:奧華子

逢いたいときに逢えなくて
わがままを言って困らせたね
電話越しのあなたの聲 余計淚止まらない
「離れても大丈夫」と今ならきっとそう思える
抱きしめてほしかったのは
私だけじゃなかったね

もしもまた出逢えるなら
あなたの手を離したりしない
好きだよ まだ忘れないよ
あなたを愛することしかできない

「寂しくさせてごめんね」と
言ってくれたのに苦しくなる
手帳に書いた約束を 何度も眺めていたの
遠い空 あなたの夢葉える場所と知ってたよ
本當に好きだったから
不安で仕方なかった

いつかまた出逢えるなら
私の手を離さないでいて
どんなにどんなに苦しくても
あなたを愛することしかできない

いつも待ち合わせした改札
夜中拔け出して話した公園
二人色違いで買った店
何も言わずにただ步いた道
もうどこにも行けない
すべてにあなたを探して

逢いたいとき逢えなくても
あなたがいればそれで良かったのに
好きだよ まだ忘れないよ
あなたをもう離したりしない
好きだよ まだ忘れないで
あなたを愛することしかできない


5.トランプ

作詞:奧華子
作曲:奧華子

月明かりが 窓の隅で 僕と君を覗くみたいに
静かな部屋の中 冷蔵庫の音 低く小さく響いていた

君は突然ベッドから起きて トランプでもしようと言ってきたんだ
眠れないのならテレビでも観ればと 僕は壁に寄って背を向けていた

君は何を見て 何を思って 僕の隣りにいたのだろう
思えばあの頃から僕たちは キスもしないまま 眠れていたんだ

泣き顔も 変な顔も 僕にしか見せないと言ってくれたね
その言葉を信じて 馬鹿みたいだな はじめから君の中 僕はいないのに

君が誰かを忘れられないように 僕は君を忘れられないんだ
トランプでもしよう 今の僕なら 何にでもなれるジョーカー持ってるんだよ

君が誰を見て 誰を思っても 僕の隣りにいて欲しかった
朝がくるまで 知らない振りして 僕の横で 眠ってほしかった

君は何を見て 何を思って 僕の隣りにいたのだろう
思えばあの頃から僕たちは キスもしないまま 眠れていたんだ
眠れていたんだ…

月明かりが 窓の向こう 僕の部屋に背を向けていた


6.ガラスの花

作詞:奧華子
作曲:奧華子

僕らは旅の途中 出會えた奇蹟の羽
強く願えば 何處にだって行けるさ
僕らが見つけたもの 誰にも探せないよ
例え空が途切れる日が來ても
どんな未來が待っていたとしても
本當の言葉だけで 闇をくぐり拔けてく
かけがえのないものを探してく
君の手が 僕を導いてゆくよ
本當の強さは 優しさの中に隱れて見えない
ガラスの花 すべてを映して
僕の悲しみも 光に變えるよ
生きてゆく道を照らし續けてく

流れる時間の中で 誰もが忘れてゆく
幼き日に見上げたあの夢も
戰い疲れた僕の心に 迷わずに寄り添う君を
ずっと抱きしめていたい
手を伸ばして 守るべきものが
僕にはあること教えてくれたね
見えない未來に怯えた自分を
乘り越えてゆくよ
ガラスの花 すべてを包んで
君の悲しみが碎け散るように
僕はまた夢の續きを探して

かけがえのないものを守るため
戰いの日々は續いてゆくけど
本當の強さは 優しさの中に隱れて見えない
ガラスの花 すべてを映して
君の悲しみも 光に變えるよ
生きてゆく道を照らし續けてく


7.木漏れ日の中で

作詞:奧華子
作曲:奧華子

木枯らしが街中を吹き拔けるよ
冷たい頰を強く押さえてみる
色付いた黃色のイチョウの葉が
風の中でそっと搖れているよ

なんだか心寂しくなって
あなたの言葉をなぞってみたよ
きっとこんな日でも暑がりのあなたは
平氣な顏をして薄著でいるんだろう

この道を初めてあなたと
步いた時は まだ手も繫げずに
絕え間なく言葉を繫いで 笑っていたね

あなたが步いて行く足元には
いつも花が笑くように
いつまでも 枯れないように
折れないように 水をあげ續けるよ

木漏れ日に包まれるような
そんな場所であなたと二人でいたい
寢轉がって氣付くと日が暮れている
そんな風に每日過ごせたなら

無くしたくない物を探してみたら
思った程多くはないみたいだ
だからこのまま手と手を繫いで 笑っていよう

あなたが步いて行く足元には
いつも花が笑くように
いつまでも 枯れないように
折れないように 水をあげ續けるよ

あなたの喜びをあなたと笑いたい
あなたの悲しみをあなたと泣きたい
あなたが見えなくても私が目になって
あなたが步けなくても私が足になって
二人で生きたい 二人で生きたい

あなたと步いて行く足元には
いつも花が笑くように
いつまでも 枯れないように
折れないように 水をあげ續けるよ

木漏れ日に包まれるような
そんな場所であなたと二人でいたい


8.秘密の寶物

作詞:奧華子
作曲:奧華子

左手でペンを持つ姿に
胸が熱くなったのは去年の今頃
不意に觸れたあなたの腕に
どこまでも著いて行きたくなった
二人きりになれば氣付かれそうで
わざと可愛くない事言ってしまうよ
指先觸れる手前で あたしを止めて 止めて…
ただ好きでいるだけじゃ馱目なのかな
ただ會いたいだけじゃ馱目なのかな
あなたの氣持ちを知りたいけど
いつも通りあたしをからかっていて

あなたに貸したノ一トの隅に
ふざけて書いた落書き見つけた
何でもない事分かってるけど
その日から寶物になったよ
もしも今あなたに想い伝えたら
冗談だと言ってすぐに誤魔化すよ
傷つくことが怖くて どこにも行けない 行けない…
ただ好きと言えたならどうなるかな
ただ傍にいるだけじゃ馱目なのかな
あなたの氣持ちが分からなくて
もう少しこのままの二人がいい

誰よりもあなたに近付きたい
できれば同じ氣持ちでいて欲しいけど
ただ好きでいるだけじゃ馱目なのかな
ただ會いたいだけじゃ馱目なのかな
あなたはやっぱり大事すぎて
もう少しこのままの二人がいい


9.パズル

作詞:奧華子
作曲:奧華子

貴方が死んでしまって 私が生き殘ったら
「僕のことは早く忘れて幸せになれ」と言うでしょう

貴方はきっといつまでも 優しい人なのですね
貴方のそんなところが たまらなく嫌いなんです
中途半端な愛情なら 情だけで私を連れ去って
優しさという武器を振り回す
無垢な大人の振りをしないで

剝き出しの心にこの手で觸れたい
例え凍りついてもいい
私だけに見せて欲しい 內なる世界を
私も全て脫ぎ捨てるから

砂漠で砂を賣るように 貴方はいつも空回り
貴方のそんなところが たまらなく愛しいのです
だけど何かが物足りない
貴方の言葉は足元に落ちて行く
散らばったパズルを拾い集めても
求める形は何處にもないけど

暗闇の心にこの手で觸れたい
例え崩れ落ちてもいい
お願い そんな目で見ないで
煙草の煙の中に今にも消えてしまいそう

私が死んでしまって 貴方が生き殘ったら
「死ぬまで私のことを忘れずにいて」と言うでしょう


10.春夏秋冬

作詞:奧華子
作曲:奧華子

どこからか聞こえてくる 君の聲 溢れている
今日という日を迎えた今 贈る言葉を抱きしめてる
會えない時ほど思ってるよ
君の笑顏がただ見たくて
會えない時こそ伝えたいよ
大切な言葉を今屆けよう

春を待つ花のように 君が今 生まれてきた
夏巡る空の下で 君の聲 輝いてる
いつか淚がこぼれる日も
きっとどこかで見守ってる
遠く離れても傍にいるよ 君の笑顏を感じてるよ
會えない時こそ伝えたいよ
大切な言葉を今屆けよう

秋はまだ寂しすぎて 君の聲 かすれている
冬空の鳥のように 君が今 羽ばたいてく
心寒くて震える日も 夢に破れる日もあるでしょう
會えない時ほど思ってるよ
君の笑顏がただ見たくて
會えない時こそ伝えたいよ
大切な言葉を今
たくさんの人が傍にいるよ
いつもいつでもどんな時も
君がこの時代(とき)に生まれたこと
大切な言葉を今屆けよう 屆けよう…


11.元氣でいてね

作詞:奧華子
作曲:奧華子

これは間違いだ!なんて 誰が言い切れるの?
丸い物も 角度變えたら 四角に見えるかも
誰かの後を著いてくのは とても簡單で
自分で選んだ道だから 迷うんだね
もう無理だよって 何度つぶやいただろう
明日が來る事に 怯えた夜も 泣いてた日もあるけど

またあなたに會えるように きっと會えるように
夕暮れの阪道を登った景色を見たいから
胸を張って自分の事 好きだと言えるように
いつかまた會える日まで 頑張ってみるよ

污れたレンズを綺麗に磨いてみたら
この世界も少しは明るく見えるかな
色んな人が 色んな事を言うけど
何もしないままで後悔するより
一步踏み出したいから

またあなたに會えるように きっと會えるように
夜空笑く 星たちを この目でちゃんと見てたいから
幸せを心の中 いつも氣付けるように
どんな日も ダメな日こそ 笑ってみるよ

また笑顏で會えるように 元氣でいてね
素晴らしい人生を 限りある日々に詰め迂んで
またあなたに會えるように ずっと歌えるように
諦めないで 頑張ってみるよ
また會える時まで元氣でいてね


12.rebirth

作詞:奧華子
作曲:奧華子

何も言わないで 心悲しくて
いつもあなただけ 愛を知ってたね
抱きしめていた手を 二度と離さないと
約束した時に どうして 泣いてたの?

僕はもう どこかであなたに
出逢っていたのかな
幻のように過ぎゆく日に あなたを探して
「悲しみ」は捨てられないから 淚の粒になって
人を愛せた印に 流れてゆくのかな
あなたを忘れない

いつか話してた 夢を葉えたい
迷う心無く 生きてゆけなくて
愛された記憶が 僕を支えてゆく
あなたのぬくもりに ただ包まれてたから

いつかまた どこかであなたに
出逢えたとしたら
闇の中 浮かぶ月のように あなたを照らして
「寂しさ」は捨てられないから
小さな傷になって
人を愛した印に 刻まれてくのかな
あなたを忘れない

僕はもう どこかであなたに
出逢っていたのかな
ありがとう言葉にしたくて あなたに伝えたくて
生きることの痛みさえ 愛しく思えるよ
愛を忘れない あなたを忘れない