ヘビー・ゲージ

長渕剛 ヘビー・ゲージ歌詞
1.ドント・クライ・マイ・ラヴ


2.わがまま気まま流れるまま


3.おいで僕のそばに

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

別れまぎわに君が おとしてきたものは何?
涙? それとも いくつかの 傷跡
それをひろい集めて 言葉につづるとしたら
どんな なぐさめよりも やはり さようなら

街はずれの 月夜 今夜どこへ行くの?
行く場所が ないんだね 外は冷たい 木枯らし

おいで僕のそばに 抱きしめてあげるよ
おいで僕のそばに あたためてあげるよ

たとえば遠い昔を 恋しくなどってみても
ひとりぼっちの深い夜がこわいだけ
話す言葉よりも とぎれがちのタバコの火
眠る君の横顔が とても悲しい

終わりのない愛が おとずれればいいね
行く場所を探すまで ここにいればいいさ

おいで僕のそばに 抱きしめてあげるよ
おいで僕のそばに あたためてあげるよ


4.冷たい外国人

作詞:長渕剛・松井五郎・秋元康
作曲:長渕剛

昔々 ずっとその昔 身体のとても大きな男が
黒い電話で回したダイヤル 7・3・1
時代の傷跡の中に隠し忘れた 秘密の番号
とても悲しいお話だねと 誰かが 僕に言った
歴史の水面に石を投げれば
本当は 僕らも 冷たい外国人
そうさ 冷たい 冷たい外国人

灰色の雨が降り続いてた 崩壊の年 1945
その男は退屈しのぎに 自分の舌を噛んだ
流れる赤い血におぼれながら 世紀末への袋小路で
飢えた子供は やせた母親の乳房で死んだ
歴史の水面に石を投げれば
本当は 僕らも 冷たい外国人
そうさ 冷たい 冷たい外国人

右の頬 左の頬 打たれた 痛みその胸で受けとめろ
打たれた痛み その胸で受けとめろ

あれから38年の月日が 流れ去った今でも
その男はひとりで電話の ベルを待ち続けてる
もしかして時代の こめかみに引き金 引く時がきたとしても
その男が 回すダイヤル 7・3・1
歴史の水面に石を投げれば
本当は 僕らも 冷たい外国人
そうさ 冷たい 冷たい外国人

右の頬 左の頬 打たれた 痛みその胸で受けとめろ
打たれた痛み その胸で受けとめろ


5.すべてほんとだよ!!

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

僕が君とつき合うようになって3度目の
夜が今 明けようとしている
やわらかい灯りに照らされた君の寝顔
夢といっしょに 天上を舞う
君をこうして強く抱きしめていると
何だかとっても落ち着くんだ
君をこうして強く抱きしめていると
何だかとっても安らぐんだ
不思議だね おかしいね あゝこのまま
ずっとずっといっしょにいたいんだ
やっぱり僕は君を愛してる um... すべてほんとだよ

恋って奴はなぜかいつも唄をつれてくる
甘い風が 髪をなでるように
君のささやきが午前3時を通りすぎるころ
2つの身体は 河川を流れてった
君の胸にこうしてそっとほほよせてると
何だかとっても落ち着くんだ
君の胸にこうしてそっとほほよせてると
何だかとっても安らぐんだ
不思議だね おかしいね あゝこのまま
ずっとずっと朝が来ませんように
やっぱり僕は君を愛してる um... すべてほんとだよ


6.いかさまだらけのルーレット

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

春の嵐が吹きぬけるころ 大通りへ出た
そこには ほこりにまみれた
危険が待ちかまえてた
とてもやるせない気持ちで
全てゲームにかけた
ついにその夜 俺らスッパダカにされちまった

次の朝 黒装束の女が目の前に立ってた
とびきりいかした最後のゲームを
してみませんか? と
首を横に振ったら
金のナイフ 振りかざし
俺の左胸 ひとつき 全てが消えちまった

※あゝ どうせ地獄に墮ちろと言うなら
笑い転げて このまま
真逆さまに転げ墮ちてやるぜ
あゝ どうせ地獄に墮ちろと言うなら
笑い転げて
真逆さまに転げ墮ちてやるぜ※

全ては誰かが頭ひねったそいつのプランさ
いかさまだらけのルーレットに祝杯の鐘が鳴る
ほんの1秒前の
時計の結末さ
天使の笑顔に包まれ 眠りたかった

誰かゲームの館に時限爆弾をしかけてくれ
俺の後悔の魂だけは ほうむる為に
奴のルーレットがまた
回り始める前に
天国と地獄の間から叫び続けよう

(※くり返し)


7.―100°の冷たい街


8.僕だけのメリークリスマス

作詞:松井五郎
作曲:長渕剛

100cmのもみの木に 背が届いた年の冬
ママとふたりのこの家にあのひとはやって来た
肩に積もった粉雪を はらう手はその次に
握手を知らない僕の手のひら あたためてくれた
キャンドルに灯をつけて 食べ物が運ばれて
ママはいつもより綺麗で それは絵本をひらいたように
メリークリスマス メリークリスマス
メリークリスマス for me!

壁に飾った サンタクロースは 授業で書いたママの顔
髭はおかしいと友達に笑われたけど しようがない
あのひとはその絵をほめて 僕を抱きかかえてくれた
首にさげた鍵をとるとベッドまでゆらゆらゆらり
パジャマに着がえて 靴下をたしかめて
キスはとてもやさしくて それはパパを思い出すくらいに
メリークリスマス メリークリスマス
メリークリスマス for me!

窓をふちどる雪灯り遠くで 鐘の音がきこえる
一日が眠りかけたとき ひとつ不思議をみつけた
それはスプーンおとして もぐりこんだテーブルの下
ママが あのひとの手を握りしめていたこと
クリスマスが終わっても あのひとが家にいて
ママがいつもいつも綺麗で それが夢でありませんように
メリークリスマス メリークリスマス
メリークリスマス for me!
メリークリスマス メリークリスマス
メリークリスマス for me!
メリークリスマス メリークリスマス
メリークリスマス for me!


9.午前0時の向こう側

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

地下鉄の階段を一人で歩いている
深夜喫茶の疲れを吐き出している
身も知らぬチンピラになぐられた頬と
昨日の君のさよならがみょうに痛い
どうしようもない やるせなさと
自分自身への愚かさだけが
カラカラ笑ってる
さよならなんて したくないんだ

冷たいアスファルトにひびく靴音
誰かこの僕をひろってくれないか
何時間もこうして秋風にさされながら
それでも君の愛を欲しがっている
どうしようもない 淋しさと
君自身への想いやりのなさが
カラカラ笑ってる
さよならなんて したくないんだ

暗闇の中で横たわるゆがんだほほ笑と
酔いつぶれた酒臭い俺の影
明日からのやさしさを失くしたおいぼれた犬
行くあてなく星くずを数えている
どうしようもないけだるさと
すきっ腹にささった君の涙が
カラカラ笑ってる
さよならなんて したくないんだ

他愛ないうそをつく子供になりたい
君の唇からもれる唄になりたい
君の髪をなでる風になりたい
今日の夜明けは みたくない
どうしようもないはがゆさと
やがておとずれる白い朝が
カラカラ笑ってる
さよならなんて したくないんだ


10.僕のギターにはいつもHeavy Gauge

作詞:長渕剛
作曲:長渕剛

俺は今 東北ツアーを終え 東京行きの列車の中
走り出す駅のこわれたベンチ ネコをだきしめる老人を見た
人事のようにタバコをふかす 人事にように週刊誌をめくる
そんな俺 ふと自分の人生のすき間を手でおおいたくなる
動き始めた窓の外には天気雨
で 俺のギターには いつも ヘビーゲージ ああ ヘビーゲージ

考えてみると 今までの俺は 情熱と挫折のくりかえしだった
でも いつからだろう 無関心ばかりを装うことを覚えたのは
恋も欲しいし富も欲しい 優しさも欲しいし冷たさも欲しい
手にしたものと失くしたものが いつもうしろめたさを連れてくる
すみません しあわせは おいくらですか?
で 俺のギターには いつも ヘビーゲージ ああ ヘビーゲージ

すれちがう列車の 汚れた窓から 欲ばりな子供がこっちを見てた
いくつかの手段と方法を隠して 白い歯でピースサインをおくってた
知恵をつけなさい 人をけおとすために 思わず俺は言葉を贈った
やっぱりこの俺も年をとったみたいだ 汚れた窓には俺がうつっていた
もうすぐこの俺も30才
でも 俺のギターには いつも ヘビーゲージ ああ ヘビーゲージ

そんな事考えているうちに 我が家へ向かう車の中
タバコ一本ふかしながら 窓の外の高層ビルを見てる
ビタミン剤をたらふく飲んでる人の群れが時間を泳ぐ
ああ希望がいつもガラス細工なら こわすことから始めてみようか
それより胃の調子がきょうも良くないんだ
だから 俺のギターには いつも ヘビーゲージ ああ ヘビーゲージ