紅一輪

伍代夏子 紅一輪專輯

2.わかれ宿

作詞:竹田賢
作曲:水森英夫

風にその身を 震わせながら
泣いて散る散る 戀紅葉(こいもみじ)
これが最後の 逢瀨(おうせ)なら
抱いて下さい 折れるほど
今宵(こよい)限りに 溺(おぼ)れてみても
明日は他人の わかれ宿

季節外れの 一軒宿は
他にたずねる 人もない
搖れるランプの 燈(ひ)に浮かぶ
やせたあなたの 橫顏に
同じ惱みを 初めて知った
名殘(なご)り切ない わかれ宿

惚れて添(そ)えない 二人の仲を
何でのぞくか 窗の月
いっそあなたの 腕の中
命燃やして 燃え盡きて
灰になっても 悔(く)いなどないわ
旅の終りの わかれ宿