4.螢の提灯
作詞:阿久悠
作曲:宇崎竜童
女の方から通(かよ)って行くなんて
心ないとか はしたないとか
夜叉(やしゃ)みたいと恐がる人や
けものみたいと蔑(さげす)む人が
わたしのまわりにいるのです
それでも 恋は とめられなくて
わたし今宵(こよい)も 夜道を歩きます
水恋しさに 川辺(かわべ)に群れる
螢のあかり 貸しとくれ
ここからほんの十分ばかり
歩いて通うその間
わたしの足もと 照らしておくれ
ホーホー螢 ホの字の螢
螢の提灯 さげて行く
恋しさだけを ポカポカ灯(とも)し
夜道 坂道 暗い道
この身を焦(こ)がす 切なさならば
螢とおなじ 恋おんな
せめても月が 十三夜なら
迷いもせずに行けるけど
わたしの勝手を 許しておくれ
ホーホー螢 ホの字の螢
螢の提灯 さげて行く
恋しさだけを ポカポカ灯(とも)し
夜道 坂道 暗い道
ありがとう もうお帰んなさいな
あんたの恋に光りなさい
わたし 帰りは 夜明けです
夜明けです 夜明けです
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